3 平成25年度
3.18 2013 12.25 講座「化学実験のレシピ」

日時:平成25年12月25日(火)13:00~16:40

場所:埼玉大学教育学部化学第1実験室

講師:埼玉大学 大学院教育学研究科 教授 芦田 実

受講者:8名(教員8名,学生0名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:鉄やアルミの溶解と蒸発乾固等の小学校で失敗しやすい実験,溶解・析出や色の変化に関する面白い実験,寒剤で水を凍らせる実験,身近なpH指示薬等を実験します。その他,塩酸や水酸化ナトリウム水溶液等の濃度計算,調製方法,注意事項,劇薬等の性質,廃棄処理の方法等を解説します。

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内容:アルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液に滴下して作る人工イクラ,サーモインクを使用した熱伝導,鉄-フェナントロリン錯体が赤色と青色に周期的に変化するB-Z反応,希塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を用いたミカンの皮むき,塩化アンモニウムの星形結晶が析出する試験管の中の雪,メチレンブルーが青色の酸化型と無色の還元型を繰り返する青いフラスコ,酢酸ナトリウム水溶液の過冷却(過飽和)現象を利用したエコカイロ,飽和食塩水にアルコールを加えて食塩の粒を大量発生させる実験等を実施した。

 特に受講生の強い希望で,人工イクラの中にサーモインクを封入したサーモイクラの実験も実施した。サーモインクだけを使用すると中が濁って見えないが,サーモイクラを用いると中まで透き通って,熱の伝わり方および対流を非常に良く観察でき,大変好評であった。

その他,見ていて飽きないB-Z反応の不思議な模様やきれいな試験管の中の雪,簡単に実験できるミカンの皮むき,「もののとけかた」の発展教材に活用できるエコカイロ,食塩水とアルコールの実験等も好評であった。受講生から,どの実験も興味深く魅力的で小学生の科学クラブ等で積極的に活用し,理科が好きな子どもたちを育てていきたい。なによりも教員が楽しむことが大切で,その楽しさを児童に伝えたい等の感想が寄せられた。                 (文責:芦田 実)

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