活動レポート

活動内容と報告

サイト: 埼玉大学 CST養成プログラム
プログラム: 埼玉大学 CST養成プログラム
ブック: 活動レポート
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日付: 2024年 03月 19日(火曜日) 19:02

目次

1 平成27年度

平成27年度の活動レポートです。

1.1 2015.5.12 15:00~16:00平成27年度Saitama CST開講式、認定証・修了証交付式

「平成27年度Saitama CST開講式、認定証・修了証交付式」を実施して

自然科学講座 小倉 康(CST事務局担当)

日時:平成27年5月12日(火)15:00~16:00

場所:埼玉大学 総合研究棟1階シアター教室

講師:埼玉大学 教育学研究科理科教育講座 准教授 岡本 和明

受講者:CST受講生出席数:14名

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要:

 平成27年5月12日(火)15時から,埼玉大学総合研究棟1階シアター教室において,今年度Saitama CSTの開講式を実施しました。大学内外のCST事業関係者と受講生の現職教員と学生で計60名が出席しました。

Saitama CSTとは,埼玉大学が,さいたま市教育委員会,埼玉県教育委員会と共同で企画運営し,JST(独立行政法人科学技術振興機構)による中核的理科教員養成拠点構築事業(CST事業)の資金援助を受けて,平成24年度から進めている事業です。埼玉大学科学教育センター(CST事務局)をハブとして,さまざまな機関が連携協力して,埼玉県内で小中学校の科学教育をサポートする中核的理科教員(CST)の育成と活動を促進し,地域の小中学校理科指導力を持続的に向上させるシステムの構築を目標としています。

CSTの認定は,大学その他で開催されるCST養成講座に参加し,課題レポート等を提出して合格と評価された講座の時間の合計が120時間以上となった受講生について,共同実施機関で組織する認定委員会の承認を経て認定証を交付するものとしています。

昨年度末で新たに12名の現職教員をCSTとして,またCSTの指導者層として位置づけているCSTマスターとして48名の現職教員が認定され,これまでの累計で22名のCSTと67名のCSTマスターが県内で養成されました。CSTマスターには,埼玉大学教育学部附属小学校・中学校の6名の理科の教員も含まれています。また,今回初めて,3名の学生がCST講座を修了し,学生CSTとして認定されました。

開講式の冒頭では,新たに認定された方々に認定証,修了証が授与されました。続いて,主催機関を代表して,さいたま市教育委員会から稲葉康久教育長,埼玉県教育局から安原輝彦市町村支援部長,埼玉大学から齊藤享治理事・副学長がそれぞれ挨拶いたました。

そして,認定されたCSTを代表してさいたま市立三室中学校の井原良展教諭と行田市立東小学校の原口昌義教諭,そして学生CSTを代表して埼玉大学大学院教育学研究科の越湖貴久さんがそれぞれ今後への抱負を含めて挨拶いたました。

最後に,細渕富夫教育学部長が挨拶され,「昨年度,CST事業が関係して県内地域で開催された授業研究会や研修会は,事務局の集計で,延べ56回,参加された小中学校教員数は計2484人に上った」との実績を紹介し,「埼玉大学の教育学部といたしましても,優れた教員の養成とともに,現職教員のさらなる成長の場として,今後,一層,学校現場とのつながりを深めて参りたい」との所信を述べるとともに,「来年度以降も,CSTの養成と活用が継続されるように,さいたま市,埼玉県とも協議しながら可能な方策を検討していきたい」と今後の継続性にも言及されました。

後半は,出席者の紹介,今年度に予定されているプログラムの紹介などを行った後,さいたま市教育委員会と埼玉県教育委員会でそれぞれグループを作り,今年度の受講者と既に認定されたCST,CSTマスターが車座となって,CST事業についてCSTの養成と活動の推進の可能性について協議を行いました。多忙な日常業務を離れて,短い時間ではありましたが,理科教育の推進への意欲や能力の高い現職教員が相互に交流し今後への展望を見出すことのできる大変有意義な時間となりました。

 科学技術振興機構からの資金援助も年々縮小され厳しさを増していますが,今年度も昨年同様,年間約200のCST養成講座が計画されています。しかし,来年度からは外部資金がない中で可能な事業を展開していくこととなります。皆様のご理解ご支援を賜れますようお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

1.2 2015.5.12 15:00~16:30「平成27年度Saitama CST開講式」

「平成27年度Saitama CST開講式」実施報告

 

日時:平成27年5月12日(火)15:00~16:30

場所:埼玉大学総合研究棟シアター教室

受講者:60名(現職教員22名,学生13名,

その他25名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:平成27年度CST事業開講式において,新たに認定された方々に認定証,修了証が授与されました。続いて,主催機関を代表して,さいたま市教育委員会から稲葉康久教育長,埼玉県教育局から安原輝彦市町村支援部長,埼玉大学から齊藤享治理事・副学長,細渕富夫教育学部長がそれぞれ挨拶いたました。

認定されたCSTを代表して2名の教諭,および学生CSTを代表して学生1名がそれぞれ今後への抱負を含めて挨拶いたました。

後半は,出席者の紹介,今年度に予定されているプログラムの紹介などを行った後,さいたま市教育委員会と埼玉県教育委員会でそれぞれグループを作り,今年度の受講者と既に認定されたCST,CSTマスターが車座となって,CST事業についてCSTの養成と活動の推進の可能性について協議を行いました。受講生の一人は,協議で得られた情報を以下のように報告しました。

・日々忙しい中でレポート作成を進めていくことになるが,レポート作成のためのまとまった時間をつくることが困難であり,時間をつくれたとしても受講してから数日経過することがよくある。そのため,効率よく進めていくためのコツを諸先輩方から教えていただいた。

コツ1 レポートはその日のうちに,箇条書きで書いておく。

夏休みなど連続して受講する,一つ一つレポート作成をするので受講内容の整理が必要となる。充実したレポートを作成するためには受講したその日のうちに,箇条書きで簡単にレポートを書いておく。その後,時間が取れ次第,メモやノートを確認しながらレポートを作成していくことが重要である。

コツ2 レポートをためない。

決してレポートをためない。これを念頭に置き作成を進めていく。一年を通してゆっくりできる時間はない。すき間の時間を有効活用して作成していく。

コツ3 写真による記録

 受講内容を改めて振り返る時に有効である。内容を整理する上でも活用していくとよい。

コツ4 レポートを提出したあとは自分を信じて待つ。

担当の先生はお忙しいので評価が出るまで時間がかかることがある。単位取得できているのか大変気になるが,自分を信じて待つことも大切である。

                                                     (文責:小倉 康)

1.3 2015.5.30 13:00~17:00「第1回CST研究会」

講座「第1回CST研究会」実施報告

 

日時:平成27年5月30日(土) 13:00~17:00

場所:    埼玉大学教育学部

受講者:15名(教員等12名,学生3名)

講師:    小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:    Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:土曜日午後に「小中学生に,よく分かる,大好きな理科を届けるために」をキャッチフレーズとして,県内外で理科を教えている教員が自由に参加できる研究会を開催している。

日程:

13:00-13:50  1時間目 大学からの情報提供

 テーマ「平成27年度全国学力学習状況調査をどう生かすか」提供者 小倉康准教授

14:00-14:50  2時間目 学校からの情報提供

 テーマ「全国学力学習状況調査理科問題への子どもの反応」提供者 小学校CST,中学校CST

15:00-16:50  3~4時間目  ワークショップ

 テーマ「科学写真の撮影法 第1回 いろいろな科学写真と撮影機材」提供者 伊知地国夫(科学写真家,元埼玉大学非常勤講師)

 

受講生レポートから(1・2時間目について):

・「児童生徒が理科好きになる」授業をこころがけたい。調査の結果,理科が好きな児童ほど正答率が高い結果が出ていることから,「理科が好き」と言える児童生徒をたくさん増やすことができればよい。

・「日常生活の中にある自然の事物・現象」を児童生徒に体験させることで,「理科は身近なところにある」ということに気づかせる授業展開をしたい。理科は特別なことではなく,「こんなところにも理科がある」ことを知ることで,難しい教科ではなく親しみやすい教科であることに気づいてもらいたい。

・「探究活動」を取り入れたい。いわゆる「教師から伝える=教える」だけではなく,「児童生徒が新しい知をつくる=学ぶ」ことをさせていきたい。

・「系統を意識して学習してきたことを思い出させる」復習をさせたい。新しい単元の学習をする時に,今まで学習してきたどの内容が使えるのか,確認することが必要だ。

・「教師がしゃべりすぎない」ことを,気をつけたい。理科が好きだと,つい雄弁になりがちであるが,理科は言葉で説明するよりまずは「本物を見せる=自然の事物・現象を見せる」ことの方が大切で,そこから「どうしてこうなるのか」「本当にそうなのか」ということは児童生徒が自分から「語る」べきものであり,教師から「しゃべる=伝える→教えてしまう」ことは避けなければならない。

(文責:小倉 康)

 

1.4 2015.5.27 13:00~16:50授業研究会・協議会「埼玉大学教育学部附属中学校教育研究協議会参加」

授業研究会・協議会「埼玉大学教育学部附属中学校教育研究協議会参加」報告

 

日時:平成27年5月27日(火)13:00~16:50

場所:埼玉大学教育学部附属中学校

受講者:10名(教員4名,学生6名)他引率1名

講師:小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

日程:

(1) 研究授業観察

13:00~13:50 1年B組「身近な物理現象」島田直也教諭(CSTマスター)

14:05~14:55 2年B組「気象とその変化」伊藤悠昭教諭

13:00~14:55 3年B組「化学変化とイオン」山本孔紀教諭(CSTマスター)

(2) 研究協議 15:10~16:45

概要:授業研究を通じた理科指導力向上研修会を計画・実施する実践スキルを養う。

内容:受講者のレポートより

・参観者に配布された資料がわかりやすい。指導案だけでなく,当日の授業に関する教材やノート例などが示されている。特に,「理科学習の手引き」は①理科の学習の進め方②理科の評価③ノートの作成において,大変参考になった。各学校でもこのような手引きをつくり,教員や児童生徒が共通理解の上で進めることができればよいし,これが系統も含めて小中の連携にもつながるように地域も含めてそろえられるとよい,と感じた。

・3年生では発表の仕方を教師が説明し,聞く観点(自分たちと比べて違う考えはどこか)を与えてから発表をさせていた。

・身近な日常体験から導入したこと。2年生では観天望気から導入し,昔から伝わっている天気の言い伝えを共有していた。また,1年生では水槽を使ってぬいぐるみが見えたり見えなかったりした事象を見せたが,普段気が付かないだけで水の入った入れ物から見れば,全反射や屈折は起きている。

・授業中に示す「課題」や児童に与える「発問」の重要性を再認識できた。授業中に多弁・雄弁になる必要はなく,そうならないように厳選して絞りに絞って効果的な「一言」が伝えられればそれでよいという授業の進め方を試したいと意欲がわいた。しゃべるのは児童生徒でよく,教師がいかにそれを引き出せるかが授業なのだろうと感じた。

                    (文責:小倉 康)

1.5 2015.6.5~2016.1.27 「理科の観察・実験指導等に関する研究協議実施事業(公開授業研究協議会)」

講座「理科の観察・実験指導等に関する研究協議実施事業(公開授業研究協議会)」

実施報告

 

日時

会場

受講者

平成27年6月5日(金)13:35~16:30

平成27年6月9日(火)14:30~16:30

平成27年6月10日(水)14:30~16:30

平成27年9月29日(火)13:30~16:30

平成27年11月4日(水)13:30~16:30

平成27年11月25日(水)14:25~16:30

平成27年12月2日(水)13:25~16:30

平成28年1月27日(水)13:30~16:30

さいたま市立大宮西小学校

さいたま市立大谷中学校

さいたま市立岩槻中学校

さいたま市立大成小学校

さいたま市立岸町小学校

さいたま市立美園小学校

さいたま市立日進中学校

さいたま市立大谷口小学校

1名(教員1名)

1名(教員1名)

1名(教員1名)

1名(教員1名)

1名(教員1名)

2名(教員2名)

1名(教員1名)

1名(教員1名)

講師 指導1課指導主事

領域 Ⅲ

概要  本事業は文部科学省からの委託事業「理科の観察・実験指導等に関する研究協議実施事業」であり、研修会の目的を次のように定め、小・中学校合同の公開授業研究協議会を開催した。

   ①小・中学校の理科教育の接続の改善

   ②観察・実験に関する指導力の向上

また、公開授業研究協議会の研究主題は、さいたま市教育委員会が推進する「さいたま市理数

教育推進プログラム」の授業改善5つの重点から選び、設定した。

 

内容(1)単元名

会場

学年

単元名

さいたま市立大宮西小学校

さいたま市立大谷中学校

さいたま市立岩槻中学校

さいたま市立大成小学校

さいたま市立岸町小学校

さいたま市立美園小学校

さいたま市立日進中学校

さいたま市立大谷口小学校

第3学年

第3学年

第1学年

第6学年

第3学年

第6学年

第3学年

第5学年

どれくらい育ったかな

化学変化とイオン

植物の世界

太陽と月の形

明かりをつけよう

水溶液の性質とはたらき

地球と宇宙

電流がうみ出す力

 

(2)研究協議

小グループによる協議を実施し、小・中学校のそれぞれの立場から意見交換をした。

 

 

(文責:佐久間 貴宏)

1.6 2015.6.23 19:00~20:20「中学校理科における観察・実験の充実」

講座『教師力パワーアップ講座「中学校理科における観察・実験の充実」

実施報告

 

日時:平成27年6月23日(火)19:00~20:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:赤地 芳輝(さいたま市立美園中学校分教室 教諭)

   藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、中学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(4名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:「授業の導入・終末を一工夫」

   ・電流による発熱

「電気でパンをつくろう」

   ・身のまわりの物質・状態変化

    「ポップコーンをつくろう」

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 藤田 雅彦)

1.7 2015.6.27 13:00~17:00「科学技術館見学」

講座「第2回CST研究会」実施報告

 

日時:平成27年6月27日(土) 13:00~17:00

場所:    埼玉大学教育学部

受講者:23名(教員等20名,学生3名)

講師:    中島 雅子,小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:    Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:土曜日午後に「小中学生に,よく分かる,大好きな理科を届けるために」をキャッチフレーズとして,県内外で理科を教えている教員が自由に参加できる研究会を開催している。

日程:

13:00-13:50  1時間目 大学からの情報提供

 テーマ「一枚ポートフォリオ評価法について」

提供者 中島 雅子准教授

14:00-14:50  2時間目 現場からの情報提供

 テーマ「評価の指導の改善に向けて」

提供者 小学校,中学校CST受講生

15:00-16:50  3~4時間目  ワークショップ

 テーマ「科学写真の撮影法 第2回 科学写真撮影の実際」提供者 伊知地国夫(科学写真家,元埼玉大学非常勤講師)

 

内容(1~2時間目):「一枚ポートフォリオ評価法(OPPA:One Page Portfolio Assessment)」を活用した授業改善について

1.OPPAの骨子

自己評価法であるOPPAの骨子を説明し,実際に小・中・高等学校の現場で活用している教師の声を紹介した。

2.OPPAの効果と実際

PISA調査に見られる日本の生徒の課題をふまえ,授業にOPPAを活用することにより効果について,実践例にもとづき紹介した。具体的には,たとえばOPPAは言語活動の1つであること。これにより,メタ認知の育成に有効であることなどである。実際の記述例やOPPAによる授業改善の例も紹介した。

受講者の感想:「一枚ポートフォリオ評価法では,記入するのは児童である。しかし,児童は『自分がどれだけ変容したか』を自分で気づくために記入をしている。教師が見取るためではなく,『児童が自分で自分を見取る』ために書いている。教師が,一枚ポートフォリオを見て『できているか。そうでないか』を評価するのではない,ということを教えていただいた。これは,私にとって本当に新しいものの見方になった」というような「自己評価」に関する考え方について多く述べられていた。

(文責:中島 雅子)

 

内容(3~4時間目):「科学写真の撮影法」

科学写真を数多く発表,出版されている科学写真家・伊知地国夫先生から,直接その撮影法について教えていただけるワークショップを開催した。

第1回(5月30日)は様々な科学写真の撮影機材(カメラ,レンズ,照明など)について実際の機器で説明し,第2回は科学写真撮影の実際について,いくつかテーマを決めて(マクロ写真,瞬間写真,顕微鏡写真),撮影しながら方法を説明いただいた。写真と受講者の感想で様子を紹介する。

-自分でも一眼レフを持っていながら,難しいものだと使用することを避けてきました。今回プロの先生に教えていただく貴重な機会を設けていただき,自分も撮りたいと強く思いました。まずは,撮影モードやISO感度,露出補正などから覚え,マニュアルモードで撮影できるようになりたいです。ミルククラウンや煙の写真を見て自分自身が「すごい!」と感動したように,児童にも自分の撮った写真で「わー!」「すごい!」「よくわかる!」と思ってもらいたいです。

-今回の講義で撮らせていただいた写真の数々は,早速授業や若手の理科教師との話題として利用することができた。特に,1学年を初めて担当する若手職員は,有益な情報だと述べていた。私の担当している2学年では,まだ科学写真の応用をする場面がなく紹介程度で終わってしまったが,休み時間には撮り方などを聞きに来る生徒もいた。身近にあるもので少し変わった世界を映すもの(写すもの)は,生徒の反応も違いがみられた。

 今回学ぶことができた技術や手法を今後の理科の授業で活かせるべく練習を重ねていきたい。また,最近は物を見る視点の中に,なにか面白い科学写真が撮れないかなと考えることが多くなった。

-カメラも大事だが「ストロボ」の大切さをとても感じた。「ミルククラウン」を撮影するとき,肉眼でミルククラウンを見ることができたのは衝撃的だった。いつもは見えていないだけで,実は身の回りですごいことが起きているということ,そのことに「気づいていない(見えていない)」ということの事実に感動した。           

                                                                       

   (文責・小倉 康)

 

1.8 2015.6.27 9:00~13:00「科学技術館見学」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「科学技術館見学」実施報告

日 時:平成27年6月27日(土)9:00~13:00

場 所:東京都千代田区北の丸公園2-1 科学技術館

講 師: 埼玉大学 名誉教授 永澤明

              埼玉大学 大学院理工学研究科生体制御学コース教授 田中秀逸

受講者: CST受講生出席数:3名

             小学校教諭:2名

             中学校教諭:1名 

領 域: Ⅴ 科学コミュニケーション

概 要: 4~5人ずつのグループを作り,グループごとに以下のミッションの中から1つを選び,フロア展示を調べてディスカッションを行った。
   後日各自がレポートにまとめて提出した。

       ミッションA:未来の暮らしについて考えよう

       ミッションB:モーターの可能性を追求しよう

       ミッションC:再生可能エネルギーについて考えよう

1.9 2015.6.30 9:15~16:30 「小学校理科指導力向上研修会」

講座「小学校理科指導力向上研修会」実施報告

 

日時:平成27年 6月30日(火) 9:15~16:30

場所:埼玉県立総合教育センター 化学室 生物・地学室 物理室

講師:小野塚 雄彦(草加市立花栗南小学校教諭)

    原口 昌義(行田市立東小学校教諭)

    杉山 直樹(埼玉大学附属小学校教諭)

    山田 信也(県立総合教育センター指導主事)

受講者:教員3名

領域:Ⅱ CST観察実験

概要: 将来、理科教育を推進しようとする小学校教員50名を対象に、基礎的な知識や技能を活用できる観察実験の指導の仕方や、思考力・表現力を高める授業づくりに関する研修を実施する。ベテラン教師の指導方法を学ぶとともに地域あるいは県内の理科教育の推進者としての資質の向上を図る。

(具体的な内容)

 ①演習「知識構成型ジグソー法による協調学習」

 県教育委員会が東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携して、「協調学習」という学習方法による授業の在り方を研究・実践してきたことを紹介し、実際に資料を使って、知識構成型ジグソー法を体験し、指導方法を学んだ。

 ③実習「化学分野」

 第5学年「物の溶け方」、第6学年の単元「水溶液の性質」を中心に実験を行い、子供の「なぜ?」を引き出す導入や予想の立てさせ方など指導方法について説明するとともに、ノートのまとめさせ方についても紹介した。

 ④「生物・地学分野」

 顕微鏡の使い方や観察方法を説明し、水中の小さな生き物や、着色液を使ってセロリの道管の観察を行った。観察する上での指導上のポイントなども説明した。また、第5学年「動物の誕生」の教材であるメダカの卵の効果的な採集器具の紹介と製作も行った。さらに、理科室の整備・管理についても説明した。

 ②「物理分野」

  第3学年「ゴムの働き」と「磁石の性質」、第5学年「電磁石の強さ」についての実践事例の紹介と実験を行い、児童に予想を立てさせたり考えさせたりする指導方法について説明した。あわせてノート指導、他の分野での実践事例の紹介も行った。

 

 この研修を通じて、「明日からの授業で使える教材を紹介してもらい、すぐ実践してみたい。」、「子供たちの興味を引き出し、揺さぶりを与える導入の仕方、授業の流れやノート指導などについて学ぶことができた」、「ジグソー法を経験し学びあう喜びを体感した。子供たちに経験させたい。」等の感想が多く記載されており、指導力向上につながった。

 

                                   (文責:杉田 勝)

1.10 2015.7.3 19:00~20:20「小学校理科における観察・実験の充実」

講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」

実施報告

 

日時:平成27年7月3日(金)19:00~20:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:戸村 佳奈美(さいたま市立高砂小学校 教諭)

   藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、小学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(9名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容: 「ものの溶け方」~試験管の中に雪を降らせよう~

     

  

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 藤田 雅彦)

1.11 2015.7.8~9.25 「さいたま市学習状況調査中学校理科部会」

講座「さいたま市学習状況調査中学校理科部会」実施報告

日時:第1回 平成27年7月 8日(水)15:30~16:30    

   第2回 平成27年8月 3日(水) 9:00~12:00

   第3回 平成27年8月19日(水) 9:00~12:00

   第4回 平成27年8月19日(水)13:00~16:30

   第5回 平成27年9月25日(金)15:30~16:30

場所:さいたま市立教育研究所

講師:冨田 英雄(さいたま市立田島中学校 校長) 藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

受講者:教員7名 領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:本市独自に実施する児童の学習状況調査(小学校理科)の作問、出題内容を分析し市内の各小学校が教育課程の編成及び個に応じた指導の充実を図る際に参考とする解説資料を作成する。

内容:

①調査結果の分析

    ・調査結果の概要と分析結果をまとめた。

    ・経年で比較をして、継続してみられる課題について分析した。

    ・領域別に調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントをまとめた。

②調査報告書の作成   

③調査結果及び分析の報告

「学習状況調査等の結果に基づく、指導方法工夫・改善研修会」において、中学校理科の調査結果及び分析、領域別の調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントについて報告した。     

レポート課題は、作成した冊子をもって兼ねるとして終了しました。

(文責 藤田 雅彦)

1.12 2015.7.15~10.30 9:00~17:00 「小学校初任者指導研修」 

講座「小学校初任者指導研修」実施報告

 

日時:【第1回】平成27年7月15日(水) 13:00~17:00

       【第2回】平成27年9月17日(木) 13:00~17:00

     【第3回】平成27年10月20日(火) 9:00~17:00

          平成27年10月23日(金) 9:00~17:00 

          平成27年10月27日(火) 9:00~17:00

          平成27年10月30日(金) 9:00~17:00

            ※ 第3回は、4日間のうち1日以上参加する。

場所:埼玉県立総合教育センター 

講師:安田 修一、山田 信也、杉田 勝(県立総合教育センター指導主事)

   他小中学校教員のべ28名

受講者:教員4名

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要: 小学校初任者研修の指導者のアシスタントとして、研修で使用する教材やテキストを作成し、初任者研修の企画・運営を行う。また、研修の準備、片付け、実習中の補助など研修がスムーズに進行するよう支援する。

(具体的な内容)

【第1回】(7月15日)テキスト作成、教材準備

 研修で使用するテキストの作成を行った。小学校の指導で必要な観察・実験器具の使用方法や安全指導など基本的な内容とした。

 [テキストの内容]

 〈化学分野〉

 ・理科授業での安全指導 ・アルコールランプの使い方 ・試験管の扱い方 

 ・薬品の安全な取扱い方 ・サーモインクを使った実験 ・問題解決的な学習の進め方

 〈物理分野〉

 ・簡易検流計の使い方 ・電池の直列つなぎと並列つなぎ ・回路図の描き方

 ・手回し発電機の使い方  ・コンデンサーの使い方

 〈生物分野〉

 ・顕微鏡の使い方 ・双眼実体顕微鏡の使い方 ・ルーペ、虫めがねの使い方 

 ・気体検知管の使い方 

 

【第2回】(9月17日)指導者との打ち合わせ

 小学校初任者研修の指導者の教員と実習内容について打ち合わせを行った。CST受講者が作成したテキストをもとに予備実験を行いながら、内容について検討し修正した。

 

【第3回】4日間のうち1日以上参加

 (10月20日・10月23日・10月27日・10月30日)小学校初任者研修

 初任者を4つのグループに分け、それぞれ65分間ずつ実習を実施した。CST受講者は、研修全体の運営や実習の準備、実習の指導者のアシスタントとして活動した。

 [実習内容]

 〈化学分野〉

・理科授業での安全指導を全般についての講義を行う。

・マッチの擦り方を丁寧に説明したあと、アルコールランプに火をつける操作を行う。

・実験台にこぼれて燃えているアルコールを消火する。

・サーモインクを使って熱の移動の様子を観察する。

 〈物理分野〉

・ソケットなしで豆電球を光るよう回路をつなぐ。

・直列回路をつくる。

・並列回路をつくる。

・簡易検流計で電流の値をはかる。

・回路図をつくる。

・手回し発電機を使った実験を行う。

・コンデンサーの使い方を調べる。

 〈生物地学分野〉

・顕微鏡及び双眼実体顕微鏡の使用方法について講義を行う。

・顕微鏡で微生物(ミドリムシ)やセンダングサ、花粉等を観察する。

・ジャガイモにヨウ素液をたらし、デンプン粒を観察する。

・双眼実体顕微鏡で火山灰を観察する。

・気体検知管を使って、酸素と二酸化炭素の濃度を測る。

 

 研修を受ける小学校初任者の中には、中学校以来実験や観察を経験していないことや、現在理科の授業を行っていないことなどから、理科を指導することに不安を抱えている者が多くいる。今回の研修は、CST受講者を中心とした企画運営によって、きめ細やかな指導ができた。作成したテキストの内容も、実際の理科の授業ですぐ使える実習内容が多く記載されていた。また、理科の指導方法についても、問題解決的な授業の流れを中心に説明しており、初任者が理科を指導するうえでの基礎的、基本的な内容を研修する機会となった。

                             (文責:安田 修一)

1.13 2015.7.17~10.13 15:00~16:30 「さいたま市学習状況調査小学校理科部会」

講座「さいたま市学習状況調査小学校理科部会」実施報告

 

日時:第1回 平成27年 7月17日(金)15:00~16:30

   第2回 平成27年 8月 5日(水) 9:00~12:00

   第3回 平成27年 8月24日(月) 9:00~12:00

   第4回 平成27年 9月11日(金)15:00~16:30

   第5回 平成27年10月13日(火)15:00~16:30

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:髙後  仁(さいたま市立宮原小学校 校長)

細井 博幸(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員5名

 

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:本市独自に実施する児童の学習状況調査(小学校理科)の作問、出題内容を分析し市内の各小学校が教育課程の編成及び個に応じた指導の充実を図る際に参考とする解説資料を作成する。

 

内容:①調査結果の分析

    ・調査結果の概要と分析結果をまとめた。

    ・経年で比較をして、継続してみられる課題について分析した。

    ・領域別に調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントをまとめた。

 

   ②調査報告書の作成

 

   ③調査結果及び分析の報告

・「学習状況調査等の結果に基づく、指導方法工夫・改善研修会」において、小学校理科の調査結果及び分析、領域別の調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントについて報告した。

 

    レポート課題は、作成した冊子をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責 藤田 雅彦)

1.14 2015.7.25 10:00~17:00「天体観測実習」

講座「青少年科学の祭典全国大会+ライブショーユニバース見学」実施報告

 

日時:平成27年7月25日(土)10:00~17:00

場所:科学技術館

講師:大朝由美子

受講者:4名(教員4)

領域:V

概要:本講義は、科学技術館で実施された「青少年科学の祭典全国大会」と「ライブショーユニバース」を見学して学ぶと言う実習を実施した。

青少年科学の祭典は、多くの子どもたちが科学実験や工作を実際に体験することにより、身近な自然に興味を持ち、科学技術の面白さを感じることを目的として、開催されている。全国各地から集まった演示講師による数多くのブース・ステージによる出展と学生による研究発表会などが行われ、数万人の来場者がある理科教育の大きなイベントの一つである。そこで、児童生徒の科学に対する興味・関心を高められるような講義・実験のアイディア、ヒントを得るという目的で各出展ブースや児童生徒の研究発表の見学を通して行なった。

加えて、科学技術館シンラドームにおいて科学ライブショー「ユニバース」による宇宙の講義を行った。ライブショーユニバースでは、コンピュータシミュレーションや臨場感のある3D映像を活用し、天文学など最新の自然科学の解説を行っている。子どもたちが苦手とする空間認識や宇宙の広がりを視覚的に学びやすいように工夫しており、天文学に対する知識だけでなく、様々な画像、映像、コンテンツの活用法、伝え方なども学んだ。

レポートには、「実際に触れてやってみて科学の面白さや不思議さに気付くことが大事だと学びました。理科の授業において、興味・関心を高め、実感を伴った理解を図るためにもこのような体験を充実させていかなければと改めて感じました。」「どのブースも知的好奇心を刺激するものばかりで、回覧しながらいつのまにか3周もしていた。笑みが止まらない。熱心に子どもたちに科学の面白さを伝えようとする熱意を感じて、共鳴する部分を感じた。」「ライブショーユニバースにおいては様々な技術を用いながら星について学習を進めるヒントを得ることができた。最新技術を用いた知識の蓄えというものはその感動をさらに大きなものにさせる事に役立つとも思える。」「実験をすることのできない天体の分野ですが、3次元CGを見ることでわかりやすかったです。6年生「月と太陽」の学習や、4年生「月と星」の学習の際には、校外学習としてぜひ訪れたいです。活用できるものの情報を我々教師がもち、授業で活用し、天体について「わかった。」「面白い。」と思えるよう努力していきます。」等の感想や意見が得られた。今後の指導の向上が期待される。

                            (文責 大朝由美子)

1.15 2015.7.29 9:30~16:30 「科学プレゼンテーション研修」

講座「科学プレゼンテーション研修」実施報告

日時:平成27年7月29日(水)9:30~16:30

場所:さいたま市 鉄道博物館

講師:示野 浩生、辻本 秀樹、甲山 貴之、大沼 潤一、田中 克典

(埼玉県立総合教育センター指導主事)

受講者:6名(教員6名)

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要: 埼玉県立総合教育センターの連携先である鉄道博物館を会場として、受講生が鉄道博物館の展示物等について調べ、その展示物等についてのプレゼンテーションを行う活動をとおして、科学的なおもしろさを発見する視点をもち、プレゼンテーション能力及びICT活用能力等の育成を図ることをねらいとする。

    開会行事に引き続いて、講義「研修のねらいとタブレット型端末の操作演習」を行う。その後、プレゼンテーション実施のために館内見学と取材を行う。午後は、2回のプレゼンテーション(「展示物前で実施」、「会議室でタブレット型端末を活用して実施」)を行う。プレゼンテーション実施後は、受講生同士で相互評価を行い、評価表を交換する。2回のプレゼンテーションとも同じグループで行い、展示物前と会議室で行う際の違いや留意点等が比較できるようにした。さらに、研修後は、「科学プレゼンテーション研修を受講して学んだこと」について、レポートを作成する。

    なお、小・中学校学習指導要領解説では、自然の事物・現象についての理解のため「生活の中で役立てられている」、「日常生活や社会とのかかわり」等、実社会・実生活との関連を重視するよう求めている。そこで、今年度も、「科学的なおもしろさを発見する視点」を特に重視して研修を進めることとした。

成果: レポートでは、理科教育におけるタブレット端末を活用する利点について、次のことを述べていた。

   ① 撮影と提示がタブレット端末1台で完結する操作性が理科教育に有効である。

   ② タブレット端末の効果は、再現、実演、経過観察の3点に集約できる。

   ③ タブレット端末は、新たな気付きや学び合いを促す道具として活用できる。

    受講生は、「鉄道博物館という興味深い場所で研修することができた」「初めてタブレット端末に触れたが、便利で授業に使えると感じた」等の感想を述べていた。

(文責 示野 浩生)

1.16 2015.7.30 9:00~17:00 「理科の授業力を高める実験・実技研修会」

講座「理科の授業力を高める実験・実技研修会」実施報告

 

日時:平成27年7月30日(木)9:00~17:00

場所:埼玉県立総合教育センター 

講師:谷津 勇太(八潮市立八潮中学校教諭)、町田 典洋(寄居町立男衾中学校教諭)

 杉田 勝(県立総合教育センター指導主事兼主任専門員)

受講者:教員3名

領域:Ⅱ CST観察実験

概要: 物質・エネルギー分野の講義、実習と生命・地球分野の講義、実習を行い、実験の技術を身につける。また、興味・関心を高める実験の工夫について協議を行い、各研修教員の実践を紹介し互いに学びあう。

(具体的な内容)

 ①講義「観察・実験の意義と問題解決の過程」

     観察・実験の意義や進め方、安全指導についてと、グループによる問題解決学習の取組の実践について講義をした。

 ②実験「しょう油から食塩を取り出そう(粒子)」

    しょう油から食塩を取り出す方法について、各グループで協議し実験計画を立てさせた。計画にもとづき実験室内から器具を集め実際に実験を行った。結果によっては方法を修正しながら進めた。

 ③実験「明るさの違いの原因を探ろう(エネルギー)」

 電球を直列、並列それぞれに回路を組み立てた場合の明るさについて予想し、実際に、電流計、電圧計を使って調べた。

 ④講義「実践から~理科を学ぶ意味(授業開き)と科学の方法」

    キャリア教育の視点から理科を学ぶ意義についてと問題解決の方法がすべての学習の基本であることの講義をした。

 ⑤実験「ネイチャーゲームを使った生物の分類」

    生き物の特徴や多様性、分類の方法や生態について学ぶきっかけづくりとして、ネイチャーゲームを利用した実習を行った。

 ⑥実験「簡単な化石レプリカづくり」

    温熱によって変形する'おゆまるくん'を雌型とし、紙粘土を使った化石レプリカを作成した。

 ⑦実験「模型作りとICTを活用した天体の見かけの形と運動」

 発泡スチロール球やバランスボールを、ビデオカメラを使い、太陽と月や惑星の見え方や見える方角について体験的に学んだ。

 ⑧実験「実習模型による流水のはたらき」

    プランターの水受けに土砂を入れた模型を用いて、流水による浸食・運搬・堆積を確認する実習を行った。

 ⑨協議「興味・関心を高める実験の工夫」

    自分で実践している工夫や課題についてお互いに話をして、課題を解決するための方策についてグループ協議を行った。その後、グループで出た意見を発表し全体で共有をした。

 

参加者の感想では、「すぐに実践できそうな教材、教具を紹介していただき勉強になった。」「課題に対し、自分たちで実験方法を考え、いろいろ試しながらの実験は小学校でも実践できるようにしたい。」などと研修会は好評であった。                 (文責:杉田 勝)

1.17 2015.7.30 9:15~16:30「身近な環境と動植物を学ぶ研修会」

講座「身近な環境と動植物を学ぶ研修会」実施報告

 

日時:平成27年7月30日(木)9:15~16:30

場所:埼玉県立総合教育センター江南支所

講師:春田 朗紀、櫻庭 淳、金井 健治(総合教育センター指導主事兼所員)CSTマスター

   新井 俊充(総合教育センター担当課長) 浅見 靖 (総合教育センター主任(技))

受講者:4名(教員3名、実習教員1名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要: 身近にある植物を利用した理科実験の工夫や、特別な施設・設備を持たなくても展開できる無菌操作の知識や技術を身に付ける研修を行った。

内容:

1 講義「教材となる無性生殖で増える植物の育て方・活用法」

  無性生殖の事例を観察させ、受精によらず仲間を増やすことを生徒に実感させるためには、観察対象の数や入手しやすさが必要になる。そのため、身近なもので活用できるタンポポやベンケイソウなどの紹介や教材利用の事例を紹介した。

2 実習「実験室でできる無菌操作」

  微酸性電解水を利用し、クリーンベンチやオートクレーブなどの特別な施設設備がなくても理科実験室の机上でできる培地作製や無菌操作について紹介し、その技術を身につける研修を行った。

3 実習「プランクトンの顕微鏡観察」

  緑藻類(ミドリムシ、ミカヅキモ)、ゾウリムシ、ミジンコなどの顕微鏡観察を行った。また、各学校でも教材利用できるよう、作成した培地に観察した水中生物を入れて持ち帰ってもらった。

4 実習「松の葉を使った調査等」

  校内に植樹されていることが多い樹木を活用した大気調査として、「松の葉」の気孔や「カイヅカイブキ」の葉の表面に付着した汚れについて、顕微鏡観察を行った。

5 実習「生物の棲み分け、ヌマガエル等について」

  江南支所を散策しながら地域の植物分布や森の構成・遷移等について、学校現場での授業で活用できる教材を提供しながら研修を行った。

 

 

 

 

 

       (文責 春田 朗紀)

1.18 2015.7.31 9:00~12:10「放射線の化学」

講座「放射線の化学」実施報告

 

日時:平成27年7月31日(金)9:00~12:10

場所:埼玉大学教育学部G棟109実験室

講師:松岡圭介(埼玉大学教育学部准教授)

受講者: 5名(教員5名)

領域:II 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要:環境中の放射線の測定方法、放射線の可視化の実験を行った。また、放射線の活用状況、放射性物質の環境中への拡散、生体への影響を解説した。

 

内容

2011年の福島原発事故に伴い環境中に放射性物質が放出され、放射性物質の環境汚染の問題を考える機会となった。また、同時に放射線に関する知識が教育現場で不足していることが分かった。東北、関東エリアの小学校の教諭は放射性物質の特徴や性質を正しく知ることが必要であり、実験を通して放射線を正しく理解する。同時に、それらの実験を通して、学校教育の理科分野での物質の取り扱い方法、実験データの解析方法などを習得することが今回の講座の目的である。

 

講義は主に 自然放射線に関する講義(45分)

           放射線の測定法と学内の放射線量測定 (45分)

放射線の特性と人体への影響に関する講義(30分)

           基礎実験 (天然放射性鉱物を用いた霧箱)(30分)

           エネルギーと放射線(30分)

の内容で行った。例えば、図1は天然放射性鉱物からβ線の飛跡である。受講者と共に実験装置を作成し、放射線の飛跡を可視化した。また受講生は埼玉大学内の空間線量を測定して、その数値から年間の被爆量を計算した。その数値を元に、放射線量と生体への影響を議論した。また、食物中に含まれる放射線量と安全基準について、受講者とともに理解を深めた。放射線とその影響を考えるよい機会を提供できたと思っている。

図1霧箱中の天然放射性鉱物から放出される放射線の奇跡

(文責 松岡圭介)

1.19 2015.8.1 9:00~15:30「岩石や昆虫を電子顕微鏡で観察しよう!」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「岩石や昆虫を電子顕微鏡で観察しよう!」(実験)実施報告

日 時: 平成27年8月1日(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 教育学部B棟3階 地学実験室

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 岡本和明

受講者:CST受講生出席数:3名

      小学校教諭:2名

      中学校教諭:1名

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:  ミクロやナノスケールで観察しましょう。

1.20 2015.8.1 9:00~15:30「ウニ体内の酵素の働きをさぐる」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「ウニ体内の酵素の働きをさぐる」(実験)実施報告

日 時: 平成27年8月1(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 教育学部G棟1階 G109実験室

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 日比野拓

受講者:CST受講生出席数:2名

      小学校教諭:2名

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要: 私たちの体内でもウニの体内でも同じ酵素が働いています。透明なウニの胚や幼生を用いて、ある一つの酵素がいつ体内のどこで働くのか実験をして調べてみましょう。

1.21 2015.8.3 9:00~10:30「学習評価」

講座「学習評価」実施報告

 

日時:平成27年8月3日(月)9:00~10:30

場所:埼玉大学教育学部 A棟212

講師:埼玉大学 教育学部 准教授 中島 雅子

受講者:小・中学校教諭10名

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要: 本講座では、実践力の向上を目的に、前半は、理科教育における評価のあり方について解説した。それらをふまえ、後半では、現場における評価の現状と、その改善について参加者で議論した。

 

   1.理科教育における評価のあり方。

    これまであまり現場で行われてこなかった評価についてのとらえ方、つまり評価とは何か(評価観)について解説した。具体的には一枚ポートフォリオ評価法(OPPA)を用いた実践例を紹介した。

 

2.現場における評価の現状と、その改善について

1にもとづき、各参加者の評価観について、議論した。評価観の再考により、理科教育により獲得すべき学力とは何か(学力観)、また、学習・授業とは何か(学習観・授業観)の考え方(評価観)が、捉え直されることを確認した。これにより、授業改善が促されることを確認した。

   

    受講生の感想には、「評価は授業改善が目的であるということを再認識した」や、「評価は誰のためのものなのかについて改めて考えさせられた」といった受講者の評価観の変容を自覚する様子が見られた。また、評価の目的である児童・生徒の学習状況の実態を把握することについて、「OPPAは、児童が『本当はどう思っているのか』を打ち明けられるものである」や、それは「OPPシート上でのやりとりで教師との信頼関係が構築されることで可能になる」といったOPPAの効果に関する記述が多く見られた。

   

(文責 中島雅子)

1.22 2015.8.3 10:40~12:10「理科の学びを育む-学習科学研究の成果を踏まえて-」

講座「理科の学びを育む-学習科学研究の成果を踏まえて-」実施報告

 

日時:平成27年8月3日(月)10:40~12:10

場所:埼玉大学教育学部A棟201室

講師:清水 誠(埼玉大学名誉教授)

受講者:教員7名

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:創造、自立、協働が重視される中、アクティブラーニングが話題となっている。教授する授業から,児童・生徒が主体的に問題を思考し,学習者同士で協働したりしながら問題の解決を図る学習者主体の授業への転換である。本講座では、こうした学習者主体の授業への転換を図るため、「人はいかに学ぶか」について研究を進めてきた学習科学研究の成果を踏まえ、そこで分かってきた理科の学びを育むための教授・学習方法について紹介・検討する。

内容:

1.知識の獲得は、「なぜ」を追究する学習の中で育む

  音の学習の導入から、教授する授業から,子どもが主体的に問

題を思考する学習を検討した。具体的には、ベートーベンは耳が

聞こえないのに作曲していたことから「なぜ」を促し、指揮棒を

くわえている写真から「問い」を生ませる授業方法を検討した。

2.「なぜ」を促す導入の工夫

  主体的な学習とするには、自分の問題とする必要がある。その

一つの方略として、既有の知識とのずれを意識化することが必要

である。認知的な葛藤が生じるアレー、不思議だな、なぜだろう

といった疑問を学習課題とする授業方略を検討した。

3.協働を促す工夫

ほとんどの学びは、共同作業だと考えられる。そこでは、アイ

ディアの明確化、葛藤、協同による説明構築が生じる。しかし、

ただ話し合わせただけでは、効果は少ない。協働を促す工夫が必

要である。その一つに、内部で生じる認知過程を観察可能な形で

表す外化という方法がある。外化することで、頭の中に持つイメ

ージの見直しが可能になる。考えが見えることで、議論が活性化

することを「植物には種ができる」という実践をもとに検討した。

4.現象を可視化する

理論を形成するには、現象を可視化することが有効である。人

間の思考活動は,外の事物との相互作用として成立するものであ

り,頭という器の中で表象し,操作するだけのものではなく,外

の事物を必要に応じて利用しながら行われる。台風の動きや光の

進む道筋を可視化することで、児童が規則性を発見していく指導事例を検討した。

                                    (文責:清水 誠)

1.23 2015.8.3 13:00~16:00「化学実験のレシピ」

講座「化学実験のレシピ」実施報告

 

日時:平成27年8月3日(月)13:00~16:10

場所:埼玉大学教育学部B棟4階(化学第1実験室)B406

講師:芦田 実

受講者:7名(教員7名、学生0名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要:人工イクラにサーモインクを封入したサーモイクラによる熱対流、鉄-フェナントロリン錯体が赤色と青色に周期的に変化するB-Z反応、塩化アンモニウムの星形結晶が析出する試験管の中の雪、酢酸ナトリウム水溶液の過冷却現象を利用したエコカイロ等の観察・実験を実施した。

 ペットボトルにアルギン酸ナトリウム0.5 gとエタノール5 mLを入れて良く混ぜ、水40 mLを追加して激しく混ぜる。さらに、サーモインク10 mL入れて混ぜ、2 %塩化カルシウム水溶液に滴下してサーモイクラを作製した。サーモインクだけを使用すると中が濁って見えないが、サーモイクラを用いると中まで透き通って、熱の伝わり方および対流を非常に良く観察できる。

 フェロインは鉄イオンにo-フェナントロリンが3個配位した錯体であり、この鉄が酸化されると青色になり、還元されると赤色に戻る。硫酸鉄とo-フェナントロリンを水に溶かし、フェロイン水溶液を作る。臭素酸ナトリウム水溶液、硫酸、マロン酸水溶液、臭化カリウム水溶液を混ぜ、生じた臭素の褐色が消えるまで放置する。フェロイン水溶液を加えて混ぜると、赤色と青色の変化を周期的に何回も繰り返す。シャーレに少し移すと不思議な模様ができ、ずっと見ていても飽きない。

 試験管に塩化アンモニウムと水を入れ、お湯に浸けてガラス棒で混ぜる。完全に溶けきらなくてもよい。お湯から出して空気中でゆっくり冷ますと、きれいな白色の塩化アンモニウムの星形結晶が析出し、成長しながら雪が降るように沈殿していく。微量の食用色素を加えて水に色を付けても面白い。試験管をぬるま湯や水で冷やすと、結晶の析出速度を加速することができる。どの実験も興味深く魅力的であり、受講生に大変好評であった。

(文責 芦田 実)

1.24 2015.8.3~8.19 「理科の観察・実験指導等に関する研究協議実施事業(実技研修会)」

講座「理科の観察・実験指導等に関する研究協議実施事業(実技研修会)」実施報告

 

日時 平成27年8月3日(月)     13:00~16:30

   平成27年8月4日(火)     8:30~12:00 13:00~16:30

   平成27年8月19日(水)   8:30~12:00 13:00~16:30

場所 さいたま市職員研修センター

講師 東京大学 工学系研究科 准教授 知花 武佳 

   理科教育専門家 荒井 豊

   日本理科教育支援センター 理科教育コンサルタント 小森 栄治

受講者 6名(教員6名)

領域 Ⅱ

概要  本事業は文部科学省からの委託事業「理科の観察・実験指導等に関する研究協議実施事業」であり、研修会の目的を次のように定め、小・中学校合同の実技研修会を開催した。

   ①小・中学校の理科教育の接続の改善

   ②観察・実験に関する指導力の向上

 

内容(1)「川を知り、川を治め、川と生きる」  講師  知花 武佳 

    ○鑑賞用熱帯魚用の水循環ポンプを活用した、流水の実験モデルを使用した。

    ○2種類及び3種類の大きさの砂が混合された土壌モデルに水を循環させ、川の流れる様子の変化を観察した。

    ○土壌モデルに家や橋を作り、それらを川の流れから守るための工夫を、3~5人程度の小グループに分かれて検討し、結果の確認を行った。

    ○より強固な土壌を作るために必要な条件を、モデルによる実験結果から導き出した。

 

(2)「ヘッドアースモデルで宇宙の授業」  講師  荒井 豊  小森 栄治

    ○ヘッドアースモデルとは、自分の頭を地球として、鼻先に人が立って南を向いていると設定したものであり、装着した人にとっての東西南北を即座に判断できるものである。また、このヘッドアースモデルを装着した人を他者が見ると、装着した人にとっての東西南北も即座に判断することができる利点がある。

   ○ヘッドアースモデルを活用し、地球からの視点と宇宙空間から俯瞰した視点の違いを生徒に伝えるための工夫を実感させた。

    ○ヘッドアースモデルを活用し、自分を中心として方位概念を定着させるための工夫を実感させた。

    ○講義室の中心に太陽モデルの丸型電球を設置し、ヘッドアースモデルを着用した参加者を地球と見立て、それぞれの場所によって、方位や時刻が異なることを実感させた。

    ○月の南中高度が季節によって変わることを、ヘッドアースモデルを活用することで、参加者自らが導き出せることを実感させた。                                                    

(文責:佐久間 貴宏)

1.25 2015.8.4 13:00~16:30「物理量の扱い方 (振り子の運動を例に)」

講座「物理量の扱い方 (振り子の運動を例に)」実施報告

 

日時:平成27年8月4日(火)13:00~16:30

場所:教育学部物理学第一実験室

講師:大向隆三

受講者:7名

領域:Ⅱ

概要:物理における実験では、「量」を測ることが基本です。測定の結果得られた値が同じか異なるか、異なる場合にその差はどのような意味を持つのかは、実験ごとに慎重に検討すべき内容です。本講座では、このような物理実験で得られた測定値についての見方を学ぶと同時に、小学校の授業を想定して実際に自分で行った実験結果を講義で学んだ方法を用いて分析・検討するトレーニングも行いました。

はじめに、物理実験における誤差に関して講義を行いました。誤差とは何か、算術平均の原理、誤差の種類分け、偶然誤差の統計的な処理方法などについて、図や式も用いて解説しました。 受講者は何気なく測定値の平均値を求める作業を児童や生徒に指示している経験を持っていましたが、本講義での解説によって明瞭にその科学的根拠を理解できたのではと考えます。

 次に小学校理科で行われる振り子の周期測定を例に実験を行いました。ストップウォッチを用いて10周期の値を10回測定し、振れ幅を5度から80度まで変化させて測定しました。 「振り子の等時性」は振れ幅が小さいときに限り成り立ちますが、今回の測定結果を誤差の値と関連付けて解析し、振り子の周期が振れ幅を大きくするに従って長くなって行くことを確認できました。これは、振り子の等時性を振れ幅に関係なく普遍的に成り立つと勘違いしている受講者には少し驚きの結果であったようです。また、サイクロイド振り子の試作と周期測定実験も実施し、こちらは、振れ幅によらず周期がほぼ一定であることを定量的に確認できました。

 受講者の中には数値の扱い方について慣れていない方も見られましたが、共同実験者と協力し合いながら実験を遂行できました。機械的に数字を扱うのではなく、その背後に隠れた科学的な意味を問う、それこそが見えない自然を観ることが出来るようにする重要なツールであることを受講者の皆さんは認識できたのでは思います。

 

(文責 大向隆三)

1.26 2015.8.4 8:45~12:00「初任者研修教科等研修Ⅲ「中学校理科」」

講座『初任者研修教科等研修Ⅲ「中学校理科」』実施報告

 

日時:  平成27年8月4日(火)8:45~12:00

   

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師: 赤地 芳輝(さいたま市立美園中学校分教室 教諭)

藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

   

受講者:教員1名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:物理領域における指導の在り方や教材の工夫等について、中学校理科初任者を対象とした初任者研修の一つの講座である。(17名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:講義「物理領域の指導の在り方」

   実習1「凸レンズの仕組み」

      「ICTを利用した凸レンズによってできる像の確認実験」

   実習2「EXCELを利用した理科実験」

      「事故防止と安全指導について」

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 藤田 雅彦)

1.27 2015.8.4 9:00~10:30「CST授業研究」

講座「CST授業研究」実施報告

日時:平成27年8月4日(火) 9:00~10:30

場所:    埼玉大学教育学部講義室

受講者:12名(教員7名,学生5名)

講師:    小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:    Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:授業研究会を企画・実施し,理科指導力の向上を図る知識とスキルを培う。本講座では,理科授業研究の課題設定と授業ビデオを用いた理科授業研究会の企画・実施を中心に扱う。

内容:

1.理科授業の課題とは

生きる力としての理科学力/知識技能の習得と活用/科学的リテラシーの重視/学習意欲の改善

2.優れた理科指導とは

理科授業が評価される観点/理科授業ビデオの研修会での活用

3.授業「動物の体のはたらき」を事例として

課題の意識化5分,予想12分,実験説明2分,実験17分,結果発表5分,まとめ6分,深化3分(約30分間思考を喚起,20分間観察実験活動)/理科授業評価カードを用いた授業分析

課題:レポート

 授業研究は,特定課題の解決に向けた指導案を作成し,実践結果を自分でまたは複数の教員とともに分析し,改善の方向性を検討するものです。次に掲載されている指導案の中から,授業研究として参考になると思うものを1つ選び,その指導案のどのような点があなたにとって参考になるかを説明してください。『平成25・26年度 コア・サイエンス・ティーチャー(CST)指導案集』

受講者のレポートから:

○単元計画からも本時の展開からも、児童が思考する時間が十分確保され、児童が主体的に問題設定をし、探究していく展開になっています。本指導案を参考に、私自身も児童の主体的な学習を計画・実践していきます。

○ここまで、記述が詳細で、緻密な作りの指導案を私は見たことがない。児童の実態に関して、指導内容に対する調査結果だけでなく、理科そのものについての情意面での調査も行い記述されている。また、本時だけでなく、前時の展開も記述されており、指導の連続性がわかりやすい。私にとって、これから、指導案を記述する際の参考になった。

○児童だけで問題を見つけるのは今まで難しいと感じていたが、授業者の発問の仕方によって児童の言葉や気づきから問題を立てられることを感じた。

○児童が主体的に問題解決を行うことができるよう,児童が保持する素朴概念を科学的な概念に転換するための事象を意図的に提示することで,驚きや疑問から課題を明確に持たせる工夫が随所に見られる。

○授業を進める際,教科書や指導書の内容を中心に考えてしまいがちだが,目の前の児童を変えていくことが大切である。そのために,児童の実態を把握し,指導の一貫性が重要であることを改めて考えることができた。

○単元を通しての意識の変化や1つの実験によって児童の思考がどのように変容するかをあらかじめ考える事により、単元の最後へ向けての理解が深まる

                                                                                                                              (文責:小倉 康)

1.28 2015.8.4 10:40~12:10「ICT活用」

講座「ICT活用」実施報告

日時:平成27年8月4日(火) 10:40~12:10

場所:埼玉大学教育学部講義室

受講者:12名(教員7名,学生5名)

講師:小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要: 観察・実験にコンピュータを活用した理科授業の展開

内容:

1.各種センサーを用いたコンピュータ計測の基礎

2.小・中学校単元で温度センサーを用いた指導例

3.パソコン、タブレット(iPad等)と連携した授業展開

課題:レポート

理科にICT機器を活用したことがない教員に向けて、紹介したい活用法をひとつ取り上げ、それを具体的な授業場面でどのように活用するか説明してください。

受講者のレポート:

○理科の4観点の教育目標別に見たICTの活用場面(小倉、2010)より考える小学校の授業場面

自然事象への関心・意欲・態度/自然事象についての知識・理解を高めるために

・小さくて見えにくいものを、大きく見せる

(顕微鏡の接眼レンズから見える倍率を画面に映し出す)

・実際に見えないもの、見えにくいものを見せる

(磁石の磁力線、電流の流れ、水蒸気、星や月、水溶液に溶けている物、酸素と二酸化炭素など)

・時間的に扱えないものを見せる

(1日の雲の流れを、定点観測によって短い時間に縮めて見せる)

・変化がゆっくりなものを、見せる

(発芽や植物の生長を定点観測によって実際に動いているように見せる)

科学的な思考・表現を高めるために

・インターネットで有用な情報を検索する

(大地のつくりで地層が見える場所の映像を探す)

・モデルや仮説を検討するためにプログラムを使って確かめたりシミュレーションする

(理科ネットワークなどからプログラムを利用する)

・観察実験の分析や一般化(データを表やグラフで処理したり数学的に解析する)

(エクセルなどのソフトを利用して、各班のデータを集約し、クラス全体の規則性としてとらえる)

・実験や観察のまとめのプレゼンテーションに使用する

(パワーポイントなどのソフトを利用する)

・自分の考えを表出したものを掲示する

(ノートに書く時間よりも早く掲示して、伝える時間を多くする)

・他者との交流に使用する

(他の人の考えを聞くだけでなく、見ることで伝わりやすくなる)

観察実験の技能を高めるために

・インターネットで観察実験データを入手する

(理科ネットワークなどからデータを利用する)

・実験観察の様子を撮影し、考察に使用する

(流れる水のはたらきの流水モデル実験を録画して繰り返し再生する)

・各種センサーを用いて計測する(コンピュータ制御)

(酸素、二酸化炭素濃度の時間経過や、気温のグラフなどを計測する)

・プログラムによって機器を操作したり制御する

(電流を流すスイッチをプログラムによって自動的に切れるようにする)

                                                                                                                              (文責:小倉 康)

1.29 2015.8.5~8.6 8:45~16:30「初任者研修教科等研修Ⅱ「小学校理科①②」」

講座『初任者研修教科等研修Ⅱ「小学校理科①②」』実施報告

 

日時:① 平成27年8月5日(水)8:45~16:30

   ② 平成27年8月6日(木)8:45~16:30

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:①阿部 順行(さいたま市立岸町小学校 教諭)

藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

   ②原 伸介(さいたま市立大宮西小学校 教諭)

    藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員2名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:顕微鏡、ガスバーナーなどの基本的な実験器具の使い方や実験器具の使い方の指導方法及び安全指導のポイントを知ることを目的とした、小学校教員を対象とした初任者研修の一つの講座である。(8/5 112名参加、8/6 113名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:講義「小学校理科指導の在り方」

   実習1「ガスバーナー、アルコールランプ等の加熱器具の指導」

      「事故防止と安全指導について」

   実習2「気体検知管、上皿天秤、顕微鏡の指導」

      「事故防止と安全指導について」

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 藤田 雅彦)

1.30 2015.8.5 9:00~12:10「物理学実験Ⅱ」

講座「物理学実験Ⅱ」実施報告

 

日時:平成27年8月5日(水)09:00~12:10

場所:埼玉大学教育学部B棟3階 物理学弟1実験室

講師:近藤一史(埼玉大学教授)

受講者:8名(教員3名、学生3名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要:「科学とことば」、「物理実験に必要な工作技術」というテーマで講義を行った。

1.「科学とことば」

 平成20年学習指導要領においては、小・中学校どちらにおいても、「言語活動」についての記述がある。どのような「言語活動」を行うかは、あまり明確ではなく、様々である。

本講座では、「科学とことば」(担当者が大学で行っていた、「科学と教育」の講義で行っていた内容)を元に、「読んだ者が同一の解釈ができる文章」をテーマに講義を行った。木下是雄著の「理科系の作文技術」について紹介するとともに、担当者が長年レポート採点を行って気づいた点や、教員として、注意すべき点などについての考えを述べた。

2.「物理実験に必要な工作技術」

 理科における電気の分野は、小・中学校どちらにおいても学習する。これらの実験教材では、配線コードの断線、接触不良などがしばしば生じる。これらをきちんと修理しなければ、実験を上手く行うことはできない。

 本講座では、電気工作の基本である「半田づけ」の実習を行った。CSTを目指す者にとっては、必須の工具であると考え、個人所有できるように予算から支給することにした。

 基本的かつ必須の作業として、導線(配線コード)のつなぎ合わせから始めた。ビニールテープではなく、熱収縮チューブによる絶縁についても紹介した。次に、実験で使用頻度の高い、ミノムシクリップ、バナナプラグなどの半田付けの実習を行った。

写真(受講生のレポートより):支給した半田ごてセットと作製したミノムシ、バナナクリップつきコード(左)ならびに作業風景(右) 

 (文責 近藤一史)

1.31 2015.8.6 15:15~16:45「いろいろな形の有機化合物」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「いろいろな形の有機化合物」(講義)実施報告

日 時: 平成27年8月6日(木)15:15~16:45

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 講師 佐藤大

受講者:CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

概要:  有機化学とはどんな学問?その中で扱われている有機化合物を、視覚的にイメージさせるためのツールが「構造式」です。構造式を正しく描けるようになると、有機化合物への理解が飛躍的に深まります。そのための基本ルールを概説するとともに、様々な形の有機化合物を紹介します。

1.32 2015.8.6 13:30~15:00「女性科学者の芽セミナー第2回」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「女性科学者の芽セミナー第2回」 実施報告

日時: 平成27年8月6日(木)13:30~15:00

場所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 助教 高橋拓子

     埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 鈴木美穂 

     埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 長谷川有貴 

受講者:CST受講生出席数:2名  

     小学校教諭 2名 

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要: 私たちが生きていくのに欠かせない酸素。これは、大昔に始まった光合成によって地球上に生み出されました。光のエネルギーで、水と二酸化炭素から酸素と炭水化物を作り出すなんともユニークな光合成のしくみや、光合成がこれからの私たちの生活にどう役立つかについてわかりやすく紹介します。また、私が研究者を目指したきっかけやこれまでの道のりついてもお話します。
その後埼玉大学の女性科学者たちを囲み、座談会を行います。

1.33 2015.8.6 9:00~12:10「カラフルな植物細胞の世界」

講座「カラフルな植物細胞の世界」実施報告

 

日時:平成27年8月6日(木)9:00~12:10

場所:教育学部B棟4階生物学実験室

講師:金子康子(埼玉大学教育学部)

受講者:7名(大学院生1名、学部生1名)

領域:Ⅱ CST観察実験

概要:色とりどりの花や野菜、紅葉など植物の色が、細胞のどこにどのような形であるのかを顕微鏡観察で探り、植物細胞の特徴や成り立ちを学んだ。

○  観察例

赤いパプリカの細胞にはオレンジ色の有色体(葉緑体の仲間)が点在している(左図)。

ピンク色のヒャクニチソウ花弁では細胞体積の大部分を占める液胞が色づく(右図)。

スケールバーはいずれも20 μm

○  受講者の感想から抜粋

<見えないものが見えるということ>

 日常の世界から、いつもは見えない小さな世界を知ることは、いつもの自分を振り返る大変良い機会を得ることなのだと感じた。

 宇宙飛行士は宇宙から地球を眺めることで人生観が変わる、という話を聞いたことがあるが、顕微鏡をのぞくというのは同じことだと感じた。学生が作った宇宙から地球を見ることのたとえにつながるが、大きなものも、実は大変小さなもの一つ一つがあるから成り立っている。そのことに気付くことができるだけでも、大変意味のある学習になった。

 ヒャクニチソウなどのキク科の植物は受粉効率がよいから繁栄しているとか、植物は重力をデンプンで感受するとか、今まで知らなかったことを学習できた。

 今研究されていることは、チャールズ・ダーウィンが見つけたことがもとになっている場合が多く、実はまだ見つかっていないこともたくさんある。観察することで見つかることがまだ山ほどある、という話にはこれからの希望を強く感じた。

まだわからないことが解き明かされることを期待したいし、小学生に教える中で興味関心を強くもたせるような、そんなはたらきかけをこれからもしていきたい。

1.34 2015.8.6 13:00~16:10「わかる!遺伝の規則性とDNA」

講座「わかる!遺伝の規則性とDNA」実施報告

 

日時:平成27年8月6日(木)13:00~16:10

場所:教育学部B棟4階 生物学第1実験室

講師:日比野 拓 (埼玉大学教育学部 准教授)

受講者:7名

領域:II CST観察実験

概要:教科書の改訂により、これまで高校生物の内容だったメンデル遺伝が中学校理科の教科書に掲載されるようになりました。授業の前半では、講義形式をとり、メンデルの生い立ちや、エンドウを実験に用いた理由などを説明しました。また、メンデルが明らかにしたことの中で何が重要であったのか、そしてメンデルの発見が後生に与えた影響についても解説いたしました。

講義の後は、中学校理科の教科書に写真のみ掲載されている、ブロッコリーからDNAを抽出する実験を実際に行ってみました。DNA抽出には特別な試薬や機器は必要なく、機器については家庭にあるミキサーやポット、試薬について中性洗剤や食塩などを使用しました。エタノールを加えるとDNAの繊維が析出してくるところを、すべての受講生が観察することができました。最後に、析出してきたものを酢酸オルセインで染色することで、これが核酸であることを明らかにしました。

(文責 日比野)

 

1.35 2015.8.7 14:25~15:45 「サイエンスカフェ第2回」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「サイエンスカフェ第2回」実施報告

日時:平成2787日(金)14:45~15:45

場所:埼玉大学 総合研究棟1階ロビー

講師:埼玉大学  名誉教授  永澤

    埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 田中 秀逸

受講者:CST受講生出席数:1

     小学校教諭 1名 

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要: テーブルを囲んでお茶とお菓子を食べながら、先生や学生、大学院生と科学の様々な科学の話題について議論した。

1.36 2015.8.7 9:00~12:00「基礎から学ぶ小学校理科研修会」

講座「基礎から学ぶ小学校理科研修会」実施報告

 

日時:平成27年8月7日(金)9:00~12:00

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:伊澤 愛(さいたま市立高砂小学校 教諭)

   藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:小学校理科の観察、実験の工夫や授業づくりの工夫について学び、二学期からの指導に活かすことを目的とした教員対象の希望研修であり、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。(55名参加)

 

内容: 「高学年理科の授業づくり」

「事故防止と安全指導」

小学校第5学年 単元名「流れる水のはたらき」

小学校第6学年 単元名「大地のつくり」

       ・単元について

       ・導入の工夫について

       ・教材教具の工夫について ~実践例を通して~

       ・事故防止と安全指導について

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責 藤田 雅彦)

1.37 2015.8.7 13:00~16:30「天体観測実習」

講座「天体観測実習」実施報告

 

日時:平成27年8月7日(金)13:00~16:30

場所:埼玉大学教育学部H棟屋上及びG109室

講師:大朝由美子

受講者:3名(教員2,学生1)

領域:II

概要:本講義は「最も近い恒星~太陽~を観測しよう」と言うテーマで実習を実施した。

太陽は、私たちにとって最も身近な恒星であり、生命地球にとって欠かせないエネルギー源である。しかし、太陽は非常に強い光を放つため、普通の望遠鏡で見ることはできず、学校現場で行う場合には、投影板を用いた間接的な観測に限られる。従って本講義では、まず太陽及び恒星と惑星などの基本的な知識について講義を行い、その後、太陽観測が実施可能な特殊な装置を取り付けた光学望遠鏡と電波望遠鏡を使って、太陽の観測体験及び自ら測定したデータの解析とそこからどのような考察が導かれるかという観点のもと、実習を行なった。

参加者の教員らは望遠鏡を用いた太陽観測が初めてであり、熱心に取り組む様子が見られた。また、同時に小中高校生に対しても授業を行ったため、実際に児童生徒がどのような着眼点を持ち、いかに学ぶか、どのような発問をするかを見ながら、体験的に学べただろう。

レポートとして、本講義で学んだことを授業や特別活動等の学校現場でどのように生かせるか、と言う課題を課したところ、講義・実験で学んだことに基づいて、小学校第6学年で学ぶ「月と太陽」の単元でどう生かすか、中には授業案などをレポートにまとめてあった。「今回は学んだことを生かし、より多くの画像や数値により授業を展開し、興味関心を高め、確実な理解を図る授業を行いたいと思います。また、マカリの使用方法も覚えたので、校内の他の先生は地区の先生方にも広めていけたらと考えています。」という感想も得られており、特に苦手意識の多い天文分野に対して、教員の興味・関心度が高まり、積極的に指導するきっかけとなったといえるだろう。

(文責 大朝由美子)

1.38 2015.8.7 13:30~16:30「中学校理科 観察・実験研修会」

講座「中学校理科 観察・実験研修会」実施報告

 

日時:平成27年8月7日(金)13:30~16:30

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:赤地 芳輝(さいたま市立美園中学校分教室 教諭)

   藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:中学校理科の観察、実験の工夫や授業づくりの工夫について学び、二学期からの指導に活かすことを目的とした教員対象の希望研修であり、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。(7名参加)

 

内容: 「物理・化学領域の授業づくり」

    「事故防止と安全指導」

     ・DNA抽出実験

      ・事故防止と安全指導について

 

 

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責 藤田 雅彦)

1.39 2015.8.10 9:30~16:30 「ICT活用教材作成研修会」

講座「ICT活用教材作成研修会」実施報告

 

日時:平成27810日(月) 9:3016:30

場所:埼玉県立総合教育センター 611研修室

講師:近清 武(マイクロミュージアムラボラトリーCEO)

谷津 勇太(八潮市立八潮中学校教諭)

甲山 貴之、示野 浩生、 大沼 潤一(県立総合教育センター指導主事)

受講者:13名(小学校 8名、中学校 4名、特別支援学校1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要: 本講座は、ICTを活用した効果的な教材提示や大学で開発されたデジタルコンテンツの操作方法を習得し、子供たちの学びに有効な「ICTを活用した授業づくり」を計画する力や指導力の向上を図る演習型のプログラムである。本講座のねらいである「子供たちの学びに有効な「ICTを活用した授業づくり」を計画する力や指導力の向上」を図るために、以下の内容で実施した。

①講義「理科指導実践事例研究及び学習指導案作成」理科教育の教科指導におけるICT活用の考え方や活用場面、実践事例に用いられているデジタルコンテンツの教育的効果などの、『ICTを活用した授業づくり』(学習指導案の作成)の留意点やポイントについて学んだ。

②講義「映像メディア活用による”学び”のデザイン」映像メディアを活用した臨場感のあるコンテンツによる”学び”の促進について、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の体験を含め、教科指導における優位性や効果的な特徴を学んだ。

③演習「デジタル地球儀Dagik Earth」や「天文シミュレーターMitaka」を用いて、映像メディアが及ぼす没入感や臨場感を体験的に学ぶとともに、映像メディアの教育的効果について演習を行った。

④協議「理科指導実践事例研究」子供たちの学びに有効なICT活用の在り方、今後の理科教育に求められているものについて意見を交わした。

成果: ICTを効果的に活用する手法や授業デザインについて以下の感想があった。

   ①ICTを活用した効果的な教材提示やデジタルコンテンツの操作方法を習得した。

   ②目的に合わせたメディアや授業デザインの重要性について理解が深まった。

   ③ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の活用について検討を進めてみたい。

   

(文責 甲山貴之)

1.40 2015.8.18 8:45~12:00「初任者研修教科等研修Ⅵ「中学校理科」」

講座『初任者研修教科等研修Ⅵ「中学校理科」』実施報告

 

日時:  平成27年8月18日(火)8:45~12:00

   

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師: 能見 郁永(さいたま市立指扇中学校 教諭)

藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

   

受講者:教員1名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:地学領域における指導の在り方や教材の工夫等について、中学校理科初任者を対象とした初任者研修の一つの講座である。(17名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:講義「地学領域の指導の在り方」

   講義・実習1「火山について」

         「火山灰の洗い出し・観察」

   講義・実習2「地層と化石のでき方」

         「化石の発掘」

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 藤田 雅彦)

1.41 2015.8.24 12:30~16:00「先端施設見学第2回(国立天文台 三鷹キャンパス見学」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「先端施設見学第2回(国立天文台 三鷹キャンパス)」 実施報告

日時: 平成27年8月24日(月)12:30~16:00

場所: 国立天文台 三鷹キャンパス 東京都三鷹市大沢2-21-1

講師: 埼玉大学 理工学研究科 名誉教授 永澤 明

受講者:CST受講生出席数:6名  

     小学校教諭 4名 

     中学校教諭 2名 

領域: Ⅰ 最先端の自然科学

概要: 国立天文台 三鷹キャンパスを見学した。従来の職員の説明付き見学の他、下の施設も見学した。     

     ・太陽フレア望遠鏡

     ・ATC(先端技術センター)

1.42 2015.8.25 9:40~16:00「東京ガス根岸LNG基地,J-Power横浜磯子火力発電所 (最先端科学技術施設)訪問」

実地研修「東京ガス根岸LNG基地,J-Power横浜磯子火力発電所

(最先端科学技術施設)訪問」実施報告

 

日時:平成27年8月25日(火)9:40~16:00

場所:東京ガス(株)根岸LNG基地,J-Power横浜磯子火力発電所(ともに横浜市)

受講者:16名(教員11名,学生3名)他引率2名

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

日程:午前10~12時 東京ガス根岸LNG基地訪問研修

午後2~4時 J-Power(電源開発株式会社)磯子火力発電所訪問研修

概要:研修生の報告より

(1)東京ガス根岸LNG基地

・冷熱発電設備を設置し,-162℃という,LNGの低温を利用してメタン・エタン等の流体を冷却,海水で気化を繰り返し,タービンを回して発電を行っていること。その電力で基地内の約3割をまかなっている。冷熱を利用し,液体酸素や液体窒素,超低温倉庫,ドライアイス製造など様々な事業を行っている。

・天然ガスは燃焼時に二酸化炭素や窒素酸化物の排出が少ない。世界における埋蔵量が豊富な資源である。

・石油と異なり,世界各地に豊富に埋蔵されており,リスクを分散しやすい。

・タンカーで海外から運ばれたLNGは液体のまま,タンクに貯蔵され,ガスとして使用する際は,海水で温めて気化し,LPGと混合することで熱量を45MJに調整して,付臭し,各家庭に送っている。

・タンク内部表面のステンレスには凹凸があり,冷えて縮んだ場合にひびが入らないよう工夫されている。

(2)J-Power磯子火力発電所

・大都市部に位置する発電所として公害防止協定を横浜市と結び,排煙脱硫装置を取り付けるなど環境対策に力を入れてきた。世界でもトップレベルのクリーンな石炭火力発電所となった。

・輸入された石炭は,発電所とは別の場所で保管され,小型の石炭船で発電所に運ばれてくる。その後,密閉パイプ内を空気で浮上するベルトコンベヤによって高速運搬され,石炭サイロ,石炭バンカー,給炭機へと運ばれ最後に微粉炭機で粉末状にされボイラーで燃やされる。石炭の輸送過程を密閉した空間で行うことで粉じん対策を行っている。

・ボイラーは上からつり下げられている。燃焼の際の熱によって上下に移動することを考えて設計されている。

・ボイラー内には数千の細いパイプがある。その中を通る水を加熱して高温・高圧の蒸気をつくり,タービンを回して発電している。蒸気条件はUSCを採用し,世界最高レベルの発電効率を実現している。

・環境への配慮を最大限行っており,乾式排煙脱硝装置,乾式排煙脱硫装置,電気式集塵装置を設置している。脱硫装置から回収した硫黄酸化物を利用し,濃硫酸を作製している。

・石炭の副産物である石炭灰も,セメントの材料として全量有効利用している。

                                                                                                                              (文責:小倉 康)

1.43 2015.9.26 13:00~17:00「第3回CST研究会」

講座「第3回CST研究会」実施報告

 

日時:平成27年9月26日(土) 13:00~17:00

場所:    埼玉大学教育学部

受講者:12名(教員等8名,学生4名)

講師:    小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:    Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:土曜日午後に「小中学生に,よく分かる,大好きな理科を届けるために」をキャッチフレーズとして,県内外で理科を教えている教員が自由に参加できる研究会を開催している。

日程:

13:00-13:40  1時間目 大学からの情報提供

テーマ「平成27年度全国学力学習状況調査の結果をどう生かすか」小倉康(埼玉大学教育学部)

13:50-14:30  2時間目 現場からの情報提供

テーマ「小学校内の理科指導充実に向けた理科主任の発信」島田広彦(滑川町立月の輪小学校)

14:40-15:20  3時間目 大学生からの情報提供

テーマ「福島の津波・放射線被災の現状と小学校での科学教室」埼玉大学教育学部小倉研究室学生

15:30-17:00  4時間目 実践から考える

テーマ「科学部の指導」提供者 髙城英子(元松戸市立小金中学校,工学院大学)

内容:

 1時間目は,8月24日に公表された埼玉県の調査結果から何を読み取るか,今後の小中学校理科教育にどう生かすかについて,参加者とともに議論した。2時間目は,多くの小学校教員が困難を感じやすい理科の指導に関して,理科主任の立場でどのようなサポートが可能かについて,埼玉県内のCST,CSTマスターの学校での取り組みを調べた結果が報告された。3時間目は,福島県での夏期合宿を行い,津波・放射線被災の現状視察と小学校での科学教室を実施した学生が,何を見て何を感じ,何を得たのか,学生自身から報告した。そして,4時間目は,授業以外で理科や科学技術への子どもの能力や関心を伸ばす貴重な機会である中学校科学部の指導について,講師の髙城先生から,千葉県での長年の実績に基づいて,科学研究の指導,企業や大学との連携,小学生向けの活動,ロボット競技の指導と国内・国際大会への参加,SSHと連携した活動への参加など,多様な実践を紹介していただいた後,参加者間で,「科学部の活動をいかに活発にしていくか」について意見交換した。

受講者「暗いイメージの科学部の児童が堂々と活躍している姿が目に浮かびました。きっとクラスの中には,おとなしくしていても,いろいろな興味や知識,能力をもった児童がいます。そんな児童一人一人の良さを引き出し,活躍できる場を与えられたらと思いました。」      

(文責:小倉 康)

 

1.44 2015.10.8 13:00~16:30「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成27年10月8日(木)13:00~16:30

場所:鴻巣市立箕田小学校

講師:鴻巣市教育委員会 指導主事 関根 努

受講者:1名(山本 泰史)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1) 公開授業 単元名「流れる水のはたらき」 小学校第5学年1組

CST候補者を授業者にして、公開授業を行う。流れる水のはたらきについての予想を確かめるために、人工の流れをつくったモデル実験をして調べさせる。流れる水と土地の変化の関係について予想や仮説をもち、条件に着目して実験結果をまとめさせる。

   (2) 研究協議 参加者 小・中学校教員35名

 

内容:(1) 公開授業

・導入で、川の氾濫の様子の動画や絵図等の映像資料を提示する等ICTを効果的に活用し、既習事項を想起させるとともに興味・関心を高めていた。

・学習課題を「カーブの内側と外側とでは、どちらが危険かを調べよう。また、なぜかも考えよう!」とし、内側と外側のどちらが危険か児童に予想をさせ、理由を考えさせていた。

・人工の流れをつくったモデルをグループごとに用意し、流れる水のはたらきについての予想を確かめる実験を行っていた。

・各グループの実験の結果をもとに、児童は考察を書き、内容を整理していた。

・書画カメラで実験の様子を映し出し、学級全体で結果を共有し、本時のまとめを行っていた。

 

   (2) 研究協議

    協議題 「小・中学校の理科教育の接続を踏まえた、理科の授業づくり」

    <視点1> 体験的な学習や問題解決的な学習を重視した指導方法の工夫

○小中の接続

・公開授業の内容は、第6学年の「土地のつくりと変化」や中学校第1学年の「地層の重なりと過去の様子」に学習がつながる。第6学年や中学校では、既習事項を生かして授業を行いたい。

・第6学年や中学校の地層の学習では、学校に保存されている「ボーリング資料」を活用することで、地下の様子を知ることができる。

・校庭にある土の山や砂場を使って流水の実験をすることが多い。理科室での実験は、流れが緩やかで、土地が削られる様子がわかりやすかった。

・中学校では、流水の働きの実験は行っていない。公開授業の観察や実験を大事に扱い、体験的に行わせることで理解を深めたい。

<視点2> 科学的な思考力や表現する力を育成する学習活動の工夫

・課題が明確だと、目的をもって観察・実験ができる。また、その後の考察やまとめについても、何を話し合い、何を書けばよいかがわかるため、課題の立て方が重要である。

・流水の働きの「侵食」等に絞ることで、観察する視点が定まってくる。教師が意図的に視点を示すことが必要である。

・小学校第5学年は、「条件制御」を学習している。公開授業でも、堤防の高さやカーブの数、流す水の量等、条件に気づかせたい。

・観察・実験では、プリントを作成して授業を行うことが多いが、単に記録や穴埋めだけにならないように、科学的な思考力や表現力を育成するようなプリントとなるようにしたい。

 

   (3) 指導講評

○小・中学校の接続

・系統性を意識せず、既習事項を把握しないため、同じような観察・実験を行っている授業が時々見られる。系統性については、学習指導要領解説等を参考にして、小・中の接続を意識して効果的に授業を行ってほしい。

・中学校の教師が「中学校までに身に付けておいてほしいこと」を理科部会で話題にし、理科室の使い方や実験する上でのきまり、実験器具の使い方等について、中学校区や市内で決め、共通理解をしておくと良い。

・小学校は、担任が全教科を教えるため、理科を専門とする教師は少ない。理科主任が中心となり、予備実験を手伝ったり、学校区の中学校教師がアドバイスをしたりしてほしい。

○授業について

・理科室の整理・整頓が行き届き、器具等の名称が写真とともに掲示されている。また、廊下にある体験コーナーは、児童が誰でも触ることができ、科学に関心をもつよう工夫され、理科への環境づくりが良い。

・50インチテレビや書画カメラ、動画等、ICTを活用していた。

・児童は、観察・実験で多くのことに気づき、プリントやノートに書いている。また、グループで気づいたことや分かったことを気軽に話し、良い雰囲気で観察や実験ができている。

・教師は、児童の発言に「なぜ」と切り返し、理由等を聞いていた。児童は、既習事項や生活経験、ニュース等を理由にして、また、科学的な言葉を使って答えることができた。

・実験は立って行っていた。普段から行っているため、自然に、当然のように行っていた。

○全国学力・学習状況調査の活用について

・各校で分析をし、問題等は文部科学省のHPに掲載されているので、活用してほしい。

・4割しかできなかった問題について、再度復習することは必要だが、7割できた問題についても、3割の児童生徒はできていないので再度確認は必要である。

・観察・実験器具については、複数回使用することが必要。体験を通して、名称や操作方法等の定着が図られる。

 

(文責 関根 努)

1.45 2015.10.14 13:00~16:50授業研究会・協議会「埼玉大学教育学部附属小学校教育研究協議会参加」

授業研究会・協議会「埼玉大学教育学部附属小学校教育研究協議会参加」報告

日時:平成27年10月14日(火)13:00~16:50

場所:埼玉大学教育学部附属小学校

受講者:9名(教員6名,学生3名)他引率1名

講師:小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

日程:

(1) 研究授業観察

13:00~13:45 3年3組「光のせいしつ」肥田幸則教諭(CSTマスター)

13:00~13:45 6年1組「太陽と月の影」塩盛秀雄教諭(CSTマスター)

14:00~14:45 5年2組「物のとけ方」杉山直樹教諭(CSTマスター)

14:00~14:45 4年3組「水のすがたと温度」塩盛秀雄教諭(CSTマスター)

(2) 研究協議 15:05~16:40

概要:授業研究を通じた理科指導力向上研修会を計画・実施する実践スキルを養う。

内容:受講者のレポートより

・本時の授業では,どの授業も導入が工夫により意欲を喚起し,児童による問題設定ができていた。脇に置いてある小黒板からは,本時に至るまでの学習内容,単元マップなどが掲示されており,その単元の学習のあゆみがよくわかった。それを見ることで既習内容が確認できたり,本時の予想を立てたり実験方法を考えるための手掛かりとなっていた。また,タブレットなどICTの活用により,事象提示や実験結果を示し,大変わかりやすかった。自分の授業でも取り入れていこうと思う。

・3年生から6年生まで各学年で公開していただきありがたかった。参観した先生方は,自分が担任または担当している学年が必ず見られるのでよいと思う。また,午後からだが2コマ参観できるのもよい。(別意見)2時間,授業を見ることができるのはよいが,同時に2つの授業を公開するのではなく,1時間に1つの授業の方がよいと感じる。集中して授業の参観ができ,協議会も人数が増えることで,授業の視点が増え,議論を深めることができると思う。

・授業の参観にあたっては,付箋紙に記入することで,視点を明確にもち研究のねらいを考えながら参観できた。

・附属中学校同様,今回も授業者のところに分かれ協議が行われた。少人数で協議し,授業者にもその都度,意図や考えを伺いながら話し合うことができ,協議が深まった。私は,5年生「物のとけ方」の協議に参加したが,砂糖を扱った意図や扱うことの難しさ,実験方法の改善案や実験結果の見取りや比較などが話題となり,授業者も直接意見を聞くことで,参考になった。

        (文責:小倉 康)

1.46 2015.10.22 19:00~20:20「小学校理科における観察・実験の充実」

講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」

実施報告

 

日時:平成27年10月22日(木)19:00~20:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:大草 遼介(さいたま市立善前小学校 教諭)

   藤田 雅彦(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、小学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(1名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容: 煮干しの解剖

    簡易顕微鏡によるミクロの世界

  

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 藤田 雅彦)

1.47 2015.10.29 13:20~16:30「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成27年10月29日(木)13:20~16:30

場所:坂戸市立桜中学校

講師:坂戸市教育委員会 副課長兼指導主事 奥隅 一之

受講者:1名(教員1名、学生0名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:公開授業 単元名「電気の世界」 中学校第2学年1組

     CST候補者を授業者にして、公開授業を行う。本授業研究会は、磁石の周りには、磁力の働く空間があることについて興味・関心をもって追究する活動を通して、磁界には向きがあり、その磁界の向きを表現するものとして磁力線があることを見いだし、可視化することで磁界を理解することをねらいとしている。また、ジグソー法による討議活動を行う事で、実験結果を整理して課題を解決する能力を身につけさせる学習でもある。

(2) 研究協議 参加者 小・中学校教員38名

内容:(1) 公開授業

    ・小学校での既習事項を復習し、磁石の周りには、磁力の働く空間があることについて理解した。その後、磁石につくモールの様子、磁石を近づけた方位磁針の向き、棒磁石のまわりに撒いた鉄粉の模様を調べる実験を行った。

    ・実験結果から、磁界には向きがあり、その磁界の向きを表現するものとして磁力線があることを見いだした。また、ジグソー法による討議活動を行った。

(2) 研究協議

    <視点1> 実験を充実させる場面(説明、活動、個別支援等)で「よかった点」と「課題と感じた点」

    ・小・中学校の接続を踏まえた授業になっており、学習課題の提示や、予想やその理由を発表することにより、生徒が明確なねらいを持って意欲的に実験に取り組めていた。

    ・時間的な配分や、実験器具の量や説明に工夫が必要であった。

    <視点2> 実験の結果から、考察、まとめにいたる場面で、「よかった点」と「課題と感じた点」

    ・各班の実験結果やまとめが可視化されており、まとめを共有化することができ効果的であった。

(3) 指導講評

    ・磁石について学ぶ必然性をもたせるために、生徒自ら問題を発見する場を設け、学習や実験に対する意欲や関心を高めていた。

・目に見えない磁界を扱うため、生徒たちが科学的な知識を獲得するためには、「視覚的」に「立体的」に捉えながら考えていく指導が必要となるが、磁石がつくる磁界を、モールや方位磁針といった具体物を使用した実験を行うことで磁界のイメージをもたせた。

・自分の考えを全体の場や小グループ内で伝え合う際に、自分の考えや描画法によって絵や言葉で自由に表現することができるワークシートや、自分の考えを図などで表現し、交流できるようにホワイトボードを活用することで表現しやすい環境を整えた。また、交流の場や討論を通して言語活動を充実させた。

・今後の課題として、机間指導中は、生徒のあいまいな考えに対して補足・アドバイスを行い、論理的な説明ができるよう支援を行う。さらに、生徒の思考力を把握し、授業を構成し、本時のねらいに迫る授業展開を行うことで、科学的な概念への定着を図って欲しい。

 

(文責 奥隅一之)

1.48 2015.6.27 9:00~13:00「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成27年12月4日(金)13:30~16:30

場所:秩父市立尾田蒔小学校

講師:秩父市教育委員会 教育相談員 磯田 喜次

受講者:1名(教諭 松本 尚樹)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1) 公開授業 単元名「水溶液の性質とはたらき」 小学校第6学年2組

     CST候補者を授業者にして、公開授業を行う。金属が溶けた液を蒸発させて出てきた物質の性質をもとの金属と比較しながら調べ、記録する。その結果から、水溶液には金属を別の物に変化させるものがあることを理解させる。

    (2) 研究協議 参加者 小・中学校教員16名

 

内容:(1) 公開授業

    ・ 「5種類の水溶液の正体を探ろう」という設定で、気体が溶けているもの、固体が溶けているもの、と整理しながらそれぞれの正体を見極め、性質を調べていく活動を計画し、単元を通して児童が見通しをもって問題解決に取り組めるような学習を進めることができた。

   ・科学的な考え方や表現力を育成するための具体的な手立てとして、相手にわかりやすく伝えるための話し方、考察の書き方などを継続的に指導し、それを生かすための話し合いや発表の場面も確保されていた。

   ・児童の思いを継続・発展させるためにポートフォリオを活用し、新たな疑問から次時の課題意識へとつなげ、主体的な学習活動が展開されるよう工夫されていた。

   ・水溶液の性質や働きについての見方や考え方を深めることで、中学校における化学変化に関わる学習へのつながりを意識する内容となっていた。

   (2) 研究協議

   <視点1> 児童に見通しをもたせ、学習意欲を喚起するものになっていたか。

   ・学習過程において、個々の児童のネームプレートをマークさせて予想の明確化を図るなど、実験結果への期待感をもたせるよう工夫されていた。 

<視点2> 科学的な体験を重視し、実感を伴った理解が図られていたか。

   ・5種類の水溶液名を表示せず、既習事項や生活体験を生かしながら実験を通して問題解決ができるようにした。

<視点3> 言語活動の充実が図られていたか。

・定型文指導を通して考察を書きやすくし、話し合いも深まるよう工夫されていた。

(3) 指導講評

・既習事項を生かし、推論しながら水溶液の性質を主体的に追求できる学習活動となっていた。

・ポートフォリオの継続的活用は、授業ごとの評価だけでなく、児童の思考を継続・深化させるためにも有効な手立てとなっていた。

・ティームティーチングによる協力的な指導体制により、個別支援も充実していた。

・学習の系統性を明確にし、学力向上につなげるためにも小・中連携は重要である。

・ユニバーサルデザインの考え方を生かし、全員に分かる授業づくりを工夫したい。

 

(文責:磯田 喜次)

1.49 2015.11.7 15:00~15:50「女性科学者の芽セミナー第3回」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「女性科学者の芽セミナー第3回」 実施報告

日時: 平成27年11月7日(木)15:00~15:50

場所: 放送大学埼玉学習センター8階講堂

講師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 助教 松本 倫子

     埼玉大学 大学院理工学研究科 大学院博士前期課程2年 鵜沼 由布子 


受講者:CST受講生出席数:1名  

      小学校教諭 1名 

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要: 研究の様子や日常生活の紹介などのあと、埼玉大学に在中の女子学生・女子大学院生を囲んで座談会を行いました。

女性科学者の卵として活躍中の先輩に、大学生活や将来の夢など、いろんなことを聞いてみました。

            

1.50 2015.11.19 13:00~16:30「さいたま市教育研究会研修大会における研究授業」

講座「さいたま市教育研究会研修大会における研究授業」実施報告

 

日時 平成27年11月19日(木)13:00~16:30

場所 さいたま市立大成小学校、さいたま市立中尾小学校、さいたま市立大砂土東小学校

   さいたま市立第二東中学校、さいたま市立白幡中学校、さいたま市立片柳中学校

講師 指導1課指導主事

受講者 1名(教員1名)

領域 Ⅲ

 

概要  さいたま市では、各学校の教育指導の充実、教職員の資質の向上に寄与し、さいたま市の教育振興に期するため、「さいたま市教育研究会」が組織されている。毎年11月に「さいたま市教育研究会研修大会」を開催し、公開授業及び研究協議会を行っている。

 

内容(1)単元名

会場

学年

単元名

さいたま市立大成小学校

さいたま市立中尾小学校

さいたま市立大砂土東小学校

さいたま市立第二東中学校

さいたま市立白幡中学校

さいたま市立片柳中学校

第4学年

第4学年

第6学年

第3学年

第1学年

第2学年

水のすがたと温度

水のすがたと温度

電気とわたしたちのくらし

いろいろなエネルギー

光と音

電気の世界

 

(2)研究協議

 各会場において、該当単元についての協議を深めるとともに、日頃の授業での悩みや工夫につい

ての情報交換が活発に行われた。

 

 

(文責:佐久間 貴宏)

1.51 2015.11.7 13:00~17:00「「第4回CST研究会」

講座「第4回CST研究会」実施報告

 

日時:平成27年11月7日(土) 13:00~17:00

場所:    埼玉大学教育学部

受講者:20名(教員等13名,学生7名)

講師:    小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:    Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:土曜日午後に「小中学生に,よく分かる,大好きな理科を届けるために」をキャッチフレーズとして,県内外で理科を教えている教員が自由に参加できる研究会を開催している。

日程:

13:00-13:40  1時間目 埼玉県の情報

テーマ「平成27年度全国学力学習状況調査の結果を受けて」

 塚田昭一(埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課主任指導主事)

13:50-14:50  2時間目 福井県の情報

テーマ「福井県の理科教育とCST事業の役割」

 淺原雅浩(福井大学地域科学部教授)

15:00-16:40  3・4時間目 CST・CSTマスター教員からの情報

テーマ「小中学生に,よく分かる,大好きな理科を届けるために」

情報1「中学校CSTとしての小中学校での取り組み」井形哲志(上尾市立大石中学校)

情報2「児童・教員がより理科を好きになるための工夫」松井 健(さいたま市立上里小学校)

内容:

 1時間目は,8月24日に公表された調査結果を県としてどう分析し,今後の小中学校理科の授業改善にいかにつなげるかについて説明していただいた。2時間目は,全国学力学習状況調査で毎年トップ水準の学力を示している福井県から講師を招いて,福井大学のCST事業の取り組みや,福井県の学校の様子や特徴的な理科教育の取り組みを説明していただいた。3・4時間目は,小中学校の認定CST,CSTマスターの教諭から,児童・生徒と教員がより理科を好きになるためにどのような工夫をしているか,日頃の実践を紹介していただいた。

受講生レポートから:

-本県の児童の課題として,基本的な知識の定着がなされていないこと,特に実験観察の技能に関する部分が弱いことが再度確認できた。また,考察したことを記述することにも課題があることがわかった。授業において以下に留意すべきである。①知識の確実な定着を図るため,実際に観察した事実を言葉と関連づけてとらえる指導を行う。②学んだことを適用できるようにするために,獲得した知識を身のまわりの事象に当てはめて考える思考過程を言葉で整理することを意識する。③構想する力をつけるため,実験を開始する前に結果の見通しをもち,その内容を相互に発表・説明するなどさせる。予想が一致した場合に得られる結果を見通して実験計画を立てさせる。④批判的思考をつけるため,予想と結果を照らし合わせ,一致しなかった場合には予想をふり返らせたり,見直したり,友だちの考えを参考にさせることによって,自分の考えを修正し,結果から適切に考えられるようにする。⑤三現(現地,現物,現人)を大切に授業づくりを行う。

-福井の風土である。「孫育て」という言葉からもわかるように,祖父母による教育など,学校,家庭,地域が1つになって子どもを育てるという風土,そして,教師を信頼し,落ち着いた学校環境の中で,当たり前のことを当たり前にできるという風土は子どもたちの学力の形成に大きな役割を果たしているのではないかと感じた。2つ目は,教員の採用形態である。教員として校種を問わず採用し,小,中,高校間で異動があるということは,教科の高度な知識だけでなく,様々な子どもたちに対応する教員としての力量が必要となる。そのような教員が指導にあたれば,子どもたちの学力が高まることも納得できる。3つ目は,全県で統一された教科書の使用と,独自教材の開発である。教科書が同じで変わらないということは,全県単位で教材研究の継続と相互理解,蓄積ができるということである。このことにより,県内での教科指導の質に大きな差が生まれることなく,上位層,下位層が少なく,レベルの高い中間層が多いという福井の現状があるのではないかと感じた。

-井形先生による理科授業に関する講演で特に参考になったのは,ノート指導である。①授業後に児童自身にその授業の題名をつけさせることで,学んだことをふりかえり,要約させるとともに,教師がその児童の理解度を把握することができる。②1ページ目は空けておき,全部書き終わったら目次をつくること。③ノートの右すみに印をつけ,その位置によって自分の理解度を一目でわかるようにする理解度メーター。④紙面を4分割し,記入する内容によって場所を変えること,1ページにまとめること。⑤まとめ終わったところまで右下を切り,どこまで記入したかがすぐにわかるようにすること。

-松井先生「基礎・基本・安全」を重視した児童・教員がより理科を好きになるための工夫では,話し合い活動を取り入れたり,探究活動のステップを明確にしたりして,児童がより理科を身近に感じるように工夫されている。また,理科室の安全指導を徹底することで,理科の苦手な先生の不安を解消する取り組みが素晴らしい。理科室のラベルに名前や写真だけでなく,使い方を3行にまとめて掲示してあるのが参考になった。教材研究にも一緒に取り組んでいく姿勢を見せることで,不安を好きにさせるためのしかけをしていくことが大切だと感じた。               

(文責:小倉 康)

 

1.52 2015.12.8 13:40~16:30「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告 

 

日時:平成27年12月8日(火)13:40~16:30

場所:春日部市立八木崎小学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所  舘野 俊之  指導主事

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1)公開授業 単元名 「水溶液の性質」 小学校 第6学年3組

    本時では、身近な事象から「水溶液は金属をとかすのか」という課題を設定し、4つの水溶液(塩酸、炭酸水、食塩水、アンモニア水)にアルミニウム片を入れ、それぞれの変化の様子を観察した。実験を安全に留意して行うこと、実験の過程や結果を的確に記録することをねらいとして、CST候補者が公開授業を行った。

(2)研究協議 参加者 小学校教員 22名、中学校教員 13名

    ワークショップ型研究協議会において、「私の授業の観てほしいポイント」に沿って、授業のよかった点、授業の改善点、改善提案について6班で話し合い、その結果の発表を行い、参加者で共有した。

内容:(1)公開授業

    CST候補者は、私の授業の観てほしいポイントとして、次の3点に重点を置いた工夫を行った。

    1つ目は、「小・中学校の学習の系統性を意識した指導の工夫」として、マローブルーを指示薬として使用し、酸性やアルカリ性を示す水溶液には強弱があることを視覚的に捉えやすくし、水溶液の性質への理解を深めた。

    2つ目は、「体験的な学習や問題解決的な学習を重視した指導方法の工夫改善」として、春日部駅にある銅像が酸性雨によって変化している様子を取り上げ、金属を変化させる水溶液があるか調べる課題を児童とともに設定し、児童が自らの問題として主体的に活動できるようにした。

    3つ目は、「目的意識をもって観察・実験を行うための指導の工夫」として、1枚ポートフォリオに毎時間自分の考えを記録させ、児童の理解を把握し、指導に生かせるようにした。

   (2)研究協議

   ・マローブルーを指示薬として使ったことで酸とアルカリの強弱がはっきりとわかり、中学校との関連が図れている。強弱の指標を示しておくと、なおよかった。

・ノート指導がよくなされていて、中学校でのレポートの作成につながる。

(3)指導講評

   ・学習過程(事象の提示・課題・予想・計画・実験・結果・まとめ)がしっかりしている。

   ・導入は教科書資料で済ませることもできるが、身近な事象を活用することにより、児童にとって「自らの問題」という意識で実験・観察を行うことできた。

   ・1枚ポートフォリオは思考の「見える化」を図ることができる。教師のねらいと違う意図の標記があれば、授業改善につながる。

(文責:秋山 法之)

1.53 2015.12.25 11:00~12:15「黄金比とフィボナッチ数」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「黄金比とフィボナッチ数」(講義)実施報告

日 時: 平成27年12月25日(金)11:00~12:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 神奈川大学 講師 小林雅人

受講者:CST受講生出席数:2名

      小学校教諭:2名

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

概要:  円周率と並ぶ不思議な定数「黄金比=1.618...」は正五角形、黄金長方形、iPod、名刺などいろいろなところで顔を出す。さまざまな計算を通して、「フィボナッチ数」との関係性を学んだ。

1.54 2015.12.25 13:00~14:15「コンピュータを使って化学する」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「コンピュータを使って化学する」(講義)実施報告

日 時: 平成27年12月25日(金)13:00~14:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 理工学研究科 教授 高柳敏幸

受講者:CST受講生出席数:2名

      小学校教諭:2名

領域:: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:  物質の性質は電子の運動の仕方によって決まっていて、それは量子力学の方程式で書かれている。したがって、これをコンピュータで解けば、実験することなしに、分子のことがわかる。この手法で、未知の分子を探索したり、化学反応を予測したりすることが盛んに行われている。これらの手法について紹介した。

1.55 2015.12.25 14:30~15:30「サイエンスカフェ第5回」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「サイエンスカフェ第5回」実施報告

日時:平成27年12月25日(金)14:30~15:30

場所:埼玉大学 総合研究棟1階ロビー

講師:埼玉大学  名誉教授  永澤

    埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 井上 直也

    埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 高柳 敏幸

受講者:CST受講生出席数:1

     小学校教諭 1名 

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要: テーブルを囲んでお茶とお菓子を食べながら、先生や学生、大学院生と科学の様々な科学の話題について議論した。

1.56 2015.12.25 15:45~17:00「宇宙を実感しよう」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「宇宙を実感しよう」(講義)実施報告

日 時: 平成27年12月25日(金)15:45~17:00

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 大朝由美子

受講者:CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

概要:  夜空には、様々な星が輝いています。この星ぼしは、みな同じ種類で同じように輝くのでしょうか?太陽系のむこうにはどのような宇宙が広がっているでしょう・・・?シミュレーションを用いて、私たちのいる宇宙を実感しながら学びました。

 

 

 

 

 

 

1.57 2015.12.25 17:45~「星空観望会」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「星空観望会」(講義・観察)実施報告

日 時: 平成27年12月25日(金)17:45~

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

     埼玉大学 教育学部H棟8階 天体観測室

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 大朝由美子

受講者:CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名       

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要:  星の観測を行った。

1.58 2015.12.26 13:00~17:00「第5回CST研究会」

講座「第5回CST研究会」実施報告

 

日時:平成27年12月26日(土) 13:00~17:00

場所:    埼玉大学教育学部

受講者:29名(教員等24名,学生5名)

講師:    小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:    Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:土曜日午後に「小中学生に,よく分かる,大好きな理科を届けるために」をキャッチフレーズとして,県内外で理科を教えている教員が自由に参加できる研究会を開催している。

日程:

13:00-13:50  1時間目 大学からの情報

テーマ①「ICT(センサー計測)活用の授業提案-模擬授業」提案者 埼玉大学大学院 大越聡一郎(学生CST)テーマ②「教員の知識不足を補うための自己評価表の開発」提案者 埼玉大学大学院 越湖貴久(学生CST)

14:00-16:50  2~4時間目 実験技能講習

テーマ「顕微鏡ウルトラ活用法」講師 小森栄治(日本理科教育支援センター,埼玉大学非常勤講師)

内容:

1時間目は,3月に大学院を修了する2名の学生CSTに,それぞれの修論研究の内容で現職教員に有用と思われる内容を中心に紹介していただいた。2~4時間目は,全国の教員研修会講師としてご活躍の小森栄治先生に,顕微鏡を効果的に活用する様々な方法についてワークショップを提供いただいた。

受講生の感想から:

-顕微鏡を効果的に活用する様々な方法を教えていただきました。

 ①どのような顕微鏡を購入すれば子どもたちが使いやすいのか

  ②初めて顕微鏡を使う小学生に対する効果的な指導法

 ③きれいに観察するための光の調節

 ④気孔を簡単に観察する方法

 ⑤野菜(ブロッコリーやアスパラ)を使っての水の通り道の観察

 ⑥ドジョウの血流の観察

 ⑦バナナの細胞

                                                                                                                              (文責・小倉 康)

 

1.59 2016.1.6 11:00~12:15「インターネットのセキュリティ」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「インターネットのセキュリティ」(講義)実施報告

日 時: 平成28年1月6日(水)11:00~12:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 理工学研究科 教授 吉浦紀晃

受講者:CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名

領域:: :Ⅰ 最先端の自然科学

概要:  インターネットは今やなくてはならないものになったが、銀行に預けてあるお金を騙し取られるなど、インターネットを利用した犯罪も増加しています。この講義では、インターネットで行われれる犯罪の技術的側面を解説しました。

1.60 2016.1.6 13:00~14:15「高エネルギーガンマ線天文学 ~過去から現在そして未来へ~」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「高エネルギーガンマ線天文学 ~過去から現在そして未来へ~」(講義)実施報告

日 時: 平成28年1月6日(水)13:00~14:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 東京大学 宇宙線研究所 名誉教授 木舟正

受講者:CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名

領域:: :Ⅰ 最先端の自然科学

概要:  ガンマ線は電磁波ではあるが光子として持つエネルギーが高く、素粒子としての性質を強く示す。ガンマ線に加え他波長の電磁波観測などを総合的にながめつつ、宇宙を飛び交う高エネルギー素粒子の振る舞いを解説する。宇宙の進化、 暗黒物質や加速器による素粒子物理学研究など周辺分野との広く基本的な関係について論じ推測した。

1.61 2016.1.19 13:30~16:40「平成27年度Saitama CST事業成果発表会」

「平成27年度Saitama CST事業成果発表会」実施

 

日時:平成28年1月19日(火)13:30~16:40

場所:埼玉大学総合研究棟シアター教室

受講者:60名

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

 

概要:平成28年1月19日(火)13時30分から,埼玉大学総合研究棟1階シアター教室において,今年度Saitama CSTの事業成果発表会を実施しました。大学内外のCST事業関係者と受講生の現職教員と学生で計60名が出席しました。

開会式で,共同主催者であるさいたま市教育委員会,埼玉県教育委員会,埼玉大学がそれぞれ挨拶を行った後,本事業の実施報告を,さいたま市教育委員会(学校教育部指導1課),さいたま市立教育研究所,さいたま市青少年宇宙科学館,埼玉県教育委員会(市町村支援部義務教育指導課),埼玉県立総合教育センター,埼玉大学の順に行いました。

Saitama CST事業では,4年間に,上記6機関によってさまざまなCST(コア・サイエンス・ティーチャー)養成講座が開催され,右に示すように,学生と現職教員が講座を受講し,CST,CSTマスター,学生CSTとして認定されてきました。

 CSTやCST候補の現職教員が指導者・授業者となった研修会は,県内各地で約150回,参加した小中学校教員は約6800名に及びました。また,県内さまざまな地域の小中学校のうち36校が,CST拠点校に位置づけられ,CSTやCSTマスターの活動拠点として活用されています。

 

 

さいたま市教育委員会からは,今年度実施された全国学力学習状況調査理科のさいたま市の結果が,小中学校ともに全国平均を上回っていることは,本事業の成果の現れと考えていると話されました。

続いて,シンポジウム「Saitama CSTの今後に向けて」と題して,埼玉大学よりも早くCST事業を実施して,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の4年間の資金支援期間を終了した「神奈川CST」と「大阪府CST」について,それぞれ,横浜国立大学の津野宏准教授,大阪教育大学の任田康夫特任教授から,支援終了後の展開を中心に情報提供していただき,また,埼玉大学と同じく今年度末で支援期間が終了する「三重CST」についても三重大学の後藤太一郎教授から情報提供していただきました。いずれも,とくに資金面で困難を抱えつつ,CSTの養成と活用の継続に取り組んでいる状況でした。三重大学からは,CST事業の取り組み実績が,独立行政法人大学評価・学位授与機構の大学機関別選択評価B「地域貢献活動の状況」において,「主な優れた」6点の最初に挙げられたことが紹介されました。

シンポジウムでは,JSTのCST事業推進委員会の瀬田栄司氏から,全国で1300名を超える教員がCSTとして認定されており,今後,教育委員会の積極的な活用が期待されるとのコメントがありました。

そして,最後の1時間は,認定されたCST,CSTマスター,およびCSTと学生CST候補者の現職教員15名と学生3名が,それぞれの取り組みについて,ポスター発表し,他の参観者に説明したり,質問に応えたりして,理科教育の推進に関わる情報交換を行いました。

公開授業研究会で実施した授業での工夫点や課題に対する具体的な手立ての紹介や,特に力点を入れて研究している指導法の紹介,CSTとして小中連携に取り組んだ活動の紹介,CST講座を受講して特に印象的であった講座の紹介など,中核的理科教員にとって有用性が高い多様な情報の共有が図られました。

 Saitama CST事業は,今年度で支援期間が終了し,来年度は外部資金がない中で可能な事業を展開していくこととなります。これまでの成果が生かされ,次の発展につながるよう,皆様のご理解ご支援を賜れますようお願いいたします。

(文責 小倉 康)

 

1.62 2016.1.30 9:00~16:00「キャリア・シュートロボット大会」

講座「キャリア・シュートロボット大会」実施報告

日時:平成28年1月30日(日)9:00~16:00

場所:さいたま市青少年宇宙科学館

講師:塚本 泰平(さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事)

   鈴木 真由美(さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事)

受講者:2名(教員2名)

領域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:大会の運営補助を通じて、科学に関する啓発事業の企画や運営について学んだ。

内容:  さいたま市在住・在学の小中学生を対象に、2~3名でチームを組み、ロボットを製作し、競技を通じて、その精度やアイディアを競う大会である。

  午前は、キャリアロボット大会を開催した。40チームが参加した。キットセッ    トを基に製作したキャリアロボットを操縦して、一定時間内に指定したゴールにボールを運び、その得点を競った。参加した児童は、大会に満足していた。

        午後は、シュ-トロボット大会を開催した。35チームが参加した。キットセットを基に製作したシュートロボットを操縦して、一定時間内にゴールへ、ボールをシュートして、その得点を競った。中学校の部活動の一環として取り組むチームが多くみられた。冬休み中に部活内で予選を行うなどして、学校で出場チームを決定してもらった。科学部等の活躍の場となっているようである。

          受講者には、得点の記入、ビデオでの撮影を行ってもらった。混乱もなくスムーズに運営を進められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(文責:鈴木 真由美)

1.63 2016.2.4 13:40~16:30「CST実践力向上研修会(実技研修会)」

講座「CST実践力向上研修会(実技研修会)」実施報告 

 

日時:平成27年2月4日(水)13:40~16:30

場所:春日部市立八木崎小学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所  舘野 俊之  指導主事

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1)実技実習 参加者 小学校教員 22名、中学校教員 14名

    CST候補者が、透明ビニール管の中で、水素を安全かつダイナミックに燃焼させる装置を参加者につくらせた。実際に化合させる実験を行わせ、大きな音とともに、透明な管の中を炎がはしる様子を観察させた。小学校6年生「燃焼のしくみ」、中学校2年生「化学変化と原子分子」の学習に活用し、小中連携を図った。

(2)研究協議「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

    持参したレポートをもとに、テーマに沿ってワークショップ型研究会を実施した。

内容:(1)実技実習

塩化ビニールを用いて、「水素と酸素の化合装置」を作成し、装置に、水素及び酸素の混合気体を注入し、着火装置で化合させ水のできる様子を観察した。混合比を変えることによって、化合時の音や発火の仕方、水のでき方等が違う様子を観察する。また、小学校6年生「燃焼のしくみ」、中学校2年生「化学変化と原子分子」の学習に活用し、小中連携を図った。

(2)研究協議

 1 観察・実験を充実させる上で効果のあった取組事例について

・事象提示、問題発見、予想・仮説、観察・実験、結果、考察など学習過程を確立させる。

  ・一人一人が実感を伴った理解ができるように、実験の個別化や役割を明確にする。

  ・生物の観察においては、観察の視点をはっきりさせる。

  ・ICTの活用を図り、映像の活用、モデル化の充実をはかる。

 2 観察・実験に関わる課題及び課題解決のための取組事例について

  ・課題:地学系の単元における観察の難しさ。

  ・課題:児童の実験を安全かつスムーズに進めさせるために必要な予備実験の時間確保。

取組:各学年の理科部員を中心に、学年で一緒に行えるような工夫と理科室の整備。

取組:視聴覚資料は一斉指導にも調べ学習にも活用できる。

  ・課題:沸騰する温度の測定では、100℃にならない。

取組:デジタル温度計や温度計が冷えないようにするためフラスコを使うとよい。

(3)指導講評

・経験のある教員から若手教員への知識・技能の伝達を校内研修等で行う。

・授業に課題意識や目的意識をもたせることは、授業の質を高める上で重要である。

  ・観察・実験において、安全指導の徹底をしてほしい。

(文責:秋山 法之)

1.64 2016.1.29 13:30~16:30「CST実践力向上研修会(実技研修会)」

講座「CST実践力向上研修会(実技研修会)」実施報告 【様式1】

 

日時:平成28年1月29日(金)13:30~16:30

場所:鴻巣市立箕田小学校

講師:鴻巣市教育委員会 指導主事 関根 努

受講者:1名(山本 泰史)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1) 実験・実習 参加者 小・中学校教員35名

CST候補者を指導者として、「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実験活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1) 実験・実習

     塩化ビニールを用いて、「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に、水素及び酸素の混合気体を注入し、着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって、化合時の音や発火の仕方、水のでき方等が違う様子を観察する。

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・樹脂標本は、昆虫等の体のつくりを詳しく観察することができた。

    ・星や星座の学習では、模型を使用することで関心をもって実験をすることができた。

・顕微鏡映像やノートに書いた内容をスクリーンに映し出し、学級全体で共通理解ができた。

・星や月の動きについてICT(パソコンやタブレット)を活用し、イメージを持たせた。定点カメラは、雲の動き等にも有効だった。

 

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・観察や実験を好む児童生徒は多いが、考察等は苦手である。身の回りで起こる自然現象と結びついていることに気づかせ、事象について興味・関心をもたせるよう演示等を工夫している。

    ・児童生徒に目的意識がないまま実験を行っていることがある。仮説や予想など考えをもつ時間を授業の中で必ず確保している。

・観察や実験の準備に時間がかかってしまう。理科主任を中心に各学年の授業に関わり、実験準備の支援等を行っている。

    ・理科室の約束や実験器具の使い方等の掲示物を理科室に常時掲示し、共通理解を図っている。

    ・事故防止と緊急時の対応のために、「薬品・器具取扱校内規定」や「応急処置」、「緊急連絡体制」等を全教員に配付するとともに、理科室に掲示した。

 

(3) 指導講評

○小・中学校の接続

・レポートをもとにした協議では、教材教具・ICT・指導方法等の工夫について、小・中学校共に参考になったところが多かった。

・協議の中で、中学校の教師が「自分で考察できる子どもの育成が難しい」と発言し、小学校の教師から「小学校でも、重点化してできるようにしたい」と話し合っていたのがとても良かった。理科室の使い方や実験する上でのきまり等について、中学校区や市内で決め、共通理解をしておくと良い。

○安全・事故防止について

・日本スポーツ振興センターの理科の授業における事故の資料より、小学校では、「切り傷」、「やけど」、「異物が目に入る」事故が多く、中学校では、「やけど」の事故が多い。

・安全に実験をするために

 ①理科室の整理整頓 ②薬品や実験器具に対しての基本的な理解と管理 

③予備実験をし、実験内容や観察内容の危険度についての熟知 ④児童生徒に対する安全指導の徹底 ⑤備品の定期的な点検と修理 ⑥万が一の場合の応急処置に対する理解

 

○全国学力・学習状況調査の活用について

・各学校の分析結果をもとに、各学年で指導を行ってほしい。小学校第6学年や中学校第3学年だけでなく、他の学年でも十分活用できる。問題等は文部科学省のHPに掲載されている。

・4割しかできなかった問題について、再度復習することは必要だが、7割できた問題についても、3割の児童生徒はできていないので再度確認は必要である。

 

(文責 関根 努)

1.65 2016.2.7 9:00~15:30「サイエンスフェステバル」

講座「サイエンスフェステバル」実施報告

 

日時:平成28年2月7日(日)9:00~15:30

場所:さいたま市青少年宇宙科学館

講師:塚本 泰平(さいたま市青少年宇宙科学館指導主事)

受講者:2名(教員2名)

領域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:市内中高生が来館者に向けてワークショップを開く

内容:サイエンスフェスティバルとは、市立中学校・高等学校の科学部等の生徒が、来館者に向けてワークショップを開くものである。本年度は12校が参加した。事前に中学生にワークショップの内容や進め方について指導し、フェスティバル当日も積極的に生徒の支援に努めた。どの学校も科学への興味・関心を高めるワークショップを開き、たくさんの来館者から「とてもよかった。」との評価をいただいた。受講者からは、「子どもたちの違った一面が見られてよかった。」「今度は、もっと工夫したワークショップを開きたい。」等の感想があった。

   受講者には、準備や片付けだけでなく、科学館スタッフとして運営にも携わってもらった。

 

(文責:鈴木 真由美)

2 平成26年度

平成26年度の活動レポートです。

2.1 2014.5.10 13:30~15:00「地球に住む君達へ −地球はどんな惑星?-」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「地球に住む君達へ −地球はどんな惑星?−」(講義)実施報告

 

日時:平成26年5月10日(土)13:30~15:00

場所:埼玉大学 総合研究棟1階シアター教室

講師:埼玉大学 教育学研究科理科教育講座 准教授 岡本 和明

受講者:CST受講生出席数:1名

        小学校教諭 1名 

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

概要:

私達は地球人。でもどれくらい地球のことを知っているだろう。私達が生きている惑星地球を概観しました。

講座中に使用した映像のURL:http://www.jst.go.jp/csc/virtual/

 

2.2 2014.5.10 15:00~16:00 「サイエンスカフェ第1回」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「サイエンスカフェ第1回」実施報告

日時:平成26510日(土)15:00~16:00

場所:埼玉大学 総合研究棟1階ロビー

講師:埼玉大学 教育学研究科理科教育講座 准教授 岡本 和明

   埼玉大学 理工学研究科 教授 井上 直也

   埼玉大学 理工学研究科 教授 田中 秀逸

   埼玉大学 理工学研究科 助教授 藤木 友紀

受講者:CST受講生出席数:1

        小学校教諭 1名 

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要:

テーブルを囲んでお茶とお菓子を食べながら、先生や学生、大学院生と科学の様々な科学の話題について議論した。

 

 

2.3 2014.5.10 16:00~17:30「DNA分子を切断してみよう」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「DNA分子を切断してみよう」(実験)実施報告

日時:平成26年5月10日(土)16:00~17:30

場所:埼玉大学 理学部3号館3階 分子生物学科学生実験室

講師:埼玉大学理工学研究科 助教授 藤木 友紀

受講者:CST受講生出席数:1名

        小学校教諭 1名 

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:

大きなDNA分子を酵素を使って切断し,長さや形状でDNA分子を分けてみた。

2.4 2014.6.5 9:15~16:30「樹木を活用した学習のための研修会」

講座「樹木を活用した学習のための研修会」実施報告

 

日時:平成2665日(木)9:1516:30

場所:埼玉県立総合教育センター江南支所

講師:田口剛、桜庭淳、春田朗紀(県立総合教育センター指導主事兼所員)

   島田修(県立総合教育センター担当課長)

受講者:4名(教員4名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要: 身近にある樹木を観察や実験の教材として活用するための研修である。環境に関心を持つ児童生徒を育てるために樹木を教材として生かす方法の習得を目指した。さらに、樹木の生育と関係の深い土壌についても観察を行い、土の性質や土壌動物についても理解できる研修を行った。

内容: はじめに樹木の分類方法を研修した。具体的には、様々な樹木の枝葉を用いて冬季の葉の有無による分類(常緑樹と落葉樹)、形態による分類(針葉樹と広葉樹)をした後にマツのような針状の針葉樹と、ヒノキのような鱗片状の針葉樹の違いを説明した。広葉樹については、葉縁の違い(全縁や鋸歯の入り方)による分類方法の講義、観察をした。さらに葉のつき方(対生、互生、輪生など)や単葉と複葉を見分けるポイントを明らかにした。また、匂いや触感など五感を使った観察方法も説明した。これらの見分けるポイントとキーワードを理解し、インターネットを利用して画像検索を行い、樹木名を調べる方法の紹介をした。

また、数種類の樹木の輪切りを用意し年輪の有無や樹木による年輪の幅の違いから樹木の肥大成長の違いや生育環境の違いの観察をし、植生の分布について説明をした。

さらに特徴や特性、用途などから、植物名の由来を説明し身近にある樹木の理解を深めた。

次に、葉の大きさの計測を方眼紙に写して測る方法と、プラニメータ(面積計測器)を使って測る方法で行い測定差を確認し丁寧に計測することで正確なデータが得られることを確認した。

挿し木による無性繁殖の研修では、アジサイを例に実習を行った。生物の増え方には有性繁殖と無性繁殖があることを説明し、植物細胞では全能性が容易に発現することから、無性繁殖(栄養繁殖)によるクローンの生産が行えることを確認した。

土壌の観察では、土のpHや硬さの測定方法、栽培に適した土の条件、人工土壌の特性などを講義と実験で研修した後、良い土を作るために必要な土壌動物の観察をした。

最後に、埼玉県農林部の森林技術・林業支援担当者から樹木を活用した教育活動の実践例を紹介していただいた。

レポートは、樹木を活用した学習の指導計画の作成を課題とした。受講者からは、学校種や学年に応じて工夫された指導計画が提出された。

 

 

 

 

 

 


(文責:田口 剛)

2.5 2014.6.7 13:30~15:00「水とわたしたちのくらし」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「水とわたしたちのくらし」(実験)実施報告

日時:平成26年6月7日(土)13:30~15:00

場所:埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室

講師:埼玉大学理工学研究科 准教授 藤原 隆司

受講者:CST受講生出席数:1名

        小学校教諭 1名 

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:

水は私たち人間を含めた生物が生きていく上でなくてはならないものです。人間が利用するため、また、よりよい環境を保つため、汚くなった水をきれいにするのには、道具や生き物を使ったいろいろな方法があります。このような水をきれいにする方法や、水がきれいになったかどうか調べる方法について,水の性質に関する実験を通じて体験しました。

 

2.6 2014.6.19 19:00~20:20「小学校理科における観察・実験の充実」『流れる水のはたらき』(教師力パワーアップ講座)

講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」』

実施報告

 

日時:平成26619日(木)19:0020:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:田中 浩二(さいたま市立見沼小学校 教諭)

   紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員3

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、小学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(21名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:1 理科室経営

     ・実験器具等の整理について

     ・誰もが分かる諸表示について

     ・サイエンスコーナーについて

 

   2 小学校5年「流れる水のはたらき」の教材研究

     ・単元について

     ・導入の工夫について

     ・実験方法の工夫について

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 紺野 雅弘)

2.7 2014.6.24 9:00~12:10「科学的概念の形成を促す理科の授業づくり」

講座「科学的概念の形成を促す理科の授業づくり」実施報告

日時:平成26624日(火)9:0012:10            

場所:埼玉大学教育学部A棟213

講師:清水 誠(埼玉大学教育学部教授)

受講者:9名(教員5名,大学院生4名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習)

概要:学習内容の改善・充実と言語力の育成・活用の重視を改訂の柱とする理科の学習指導要領による教育が各学校では実施されている。本講座では、学習指導要領が求める科学的概念の形成を促す理科の授業づくりについて、学習科学等の知見を踏まえた最新の教授・学習論から検討した。

内容:

1.見えにくい現象を可視化することを通しての概念形成

現象を可視化することが学習者の概念形成に与える影響と外的資源のもつ顕在性や操作可能性が問題解決に有効に働くことを内容とし、「音の学習」、「葉の付き方の学習」、「台風の動きの学習」を事例に講義・実習を行った。音の学習では、体験を通して音を児童・生徒に実感させる教材として、糸電話、音のでるコップづくり、ダンシングスネークづくりを行った。葉の付き方の実習では、模型の葉に番号をつけることが葉の配列に気付かせる学習方法として有効であることを示した。台風の動きの実習では、日本列島が書かれたクリアシートを気象衛星画像に重ね、台風の目と考えられるところに赤マジックで丸い印をつけたものを気象衛星画像ごとに作成し、このクリアシートを重ねることで台風の動きや速さが可視化できることを実習した。

2.概念変容を目指した教授・学習モデルの検討

  学習者の概念形成を考慮した学習論の一つである構成主義学習論に触れながら、認知的葛藤場面を学習に導入した科学概念の形成を図るモデルとして,HashwehTsaiの概念変容モデルを学習した。

3.協調的な学習場面に外化を促すことが概念形成に与える効果

いくつかの授業事例をもとに、討論することが概念形成に有効であること。互いに自身の認知プロセスを外化し、相互のプロセスを比較吟味させることが概念形成を促すことを学んだ。協調的な学習が認知的効果をもたらす理由は、アイディアの明確化、葛藤、協同による説明構築であることを実習を通して学んだ。

受講生の感想には,「目に見えにくい事象はモデルを用いて、実体験が困難なものは身近な素材を用いた教材を利用することにより概念形成の手立てにつなげていく効果的な教材や授業展開を考えていきたい。」や「認知的葛藤を起こさせ自ら学びたいという主体的な学びへと導くことや学びの外化、現象を可視化することによる科学的概念の形成という手立てを今後の授業に活かしていく所存です。」と述べられていました。                                (文責:清水 誠)

2.8 2014.6.24 13:00~16:45「物理量の扱い方」

講座「物理量の扱い方」実施報告

 

日時:平成26624日(火)13:0016:45

場所:埼玉大学教育学部B312物理学第一実験室

講師:大向 隆三(埼玉大学教育学部准教授)

受講者:6名(教員6名,学生0名)

領域:Ⅱ CST実験観察

 

概要:物理における実験では、「量」を測ることが極めて重要です。測定の結果得られた値が同じか異なるか、異なる場合にその差はどのような意味を持つのかは、実験ごとに慎重に検討しなければなりません。単に数値を眺めるのではなく、自分の行った実験の精度や得られた値の分布について考えることは物理実験技能を究めるための必須の能力です。本講座では、このような物理実験で得られた測定値についての見方を学ぶと同時に、実際に自分で行った実験結果を講義で学んだ方法を用いて分析・検討するトレーニングも行いました。

 

内容:はじめに、物理実験における誤差に関して講義を行いました。誤差とは何か、算術平均の原理、誤差の種類分け、偶然誤差の統計的な処理方法などについて、数式を示しながら解説しました。 少し難しい数式の羅列に参加された多くの先生は戸惑っておられた様子でしたが、本質的な理解を優先させるためにあえて講義で取り上げ紹介しました。受講者は普段の小中学校における授業において測定値の平均値を求める作業を児童や生徒に指示しているものの、その物理的理由についてはあまり考えたことがない様子でしたが、本講義での解説によって明瞭に理解できたのではと考えます。

 次に小学校理科で行われる振り子の周期測定を例に実験を行いました。ストップウォッチを用いて10周期の値を10回測定し、振れ幅を5度から90度まで変化させて測定しました。実験データをもとに平均値(最確値)、平均二乗誤差、器械的誤差の値を求め、周期の値を決定する作業に取り組んでもらいました。これらの実験結果を改めて検討し、振り子の振れ幅と周期の関係について物理的な考察を加えることができました。引き続きサイクロイド振り子の試作と周期測定実験も実施し、今まで学んだ内容の確認を行うと同時に、サイクロイド曲線上を運動する物体の物理的性質も学ぶことができました。

 受講者の中には数値の扱い方について慣れていない方もいましたが、共同実験者と協力し合いながら実験を遂行できました。電卓の画面に表示された通りの数字をただ漫然と書き取るのではなく、その背後に隠れた科学的な意味を問うことこそが見えない自然を観る重要なツールであることを受講者の皆さんは認識できたはずです。(文責:大向隆三)

 

2.9 2014.7.8,30 8.20 9.24 10.31 「さいたま市学習状況調査小学校理科部会」

講座「さいたま市学習状況調査小学校理科部会」実施報告

 

日時:第1回 平成267 8日(火)15:3016:30

   第2回 平成26730日(水)14:0016:30

   第3回 平成26820日(水) 9:0012:00

   第4回 平成26924日(水)15:3016:30

   第5回 平成261031日(水)15:3016:30

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:髙後  仁(さいたま市立宮原小学校 校長)

細井 博幸(さいたま市立教育研究所 指導主事)

 

受講者:教員6名

 

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:本市独自に児童の学習状況(小学校理科)について調査した結果を分析し、市内の各小学校が教育課程の編成及び個に応じた指導の充実を図る際に参考とする報告書を作成する。

 

内容:①調査結果の分析

    ・調査結果の概要と分析結果をまとめた。

    ・経年で比較をして、継続してみられる課題について分析した。

    ・領域別に調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントをまとめた。

 

   ②調査報告書の作成

 

   ③調査結果及び分析の報告

・「学習状況調査等の結果に基づく、指導方法工夫・改善研修会」において、小学校理科の調査結果及び分析、領域別の調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントについて報告した。

 

    レポート課題は、作成した冊子をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責 紺野 雅弘)

2.10 2014.7.8 19:00~20:20「小学校理科における観察・実験の充実」(教師力パワーアップ講座)

講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」』

実施報告

 

日時:平成2678日(火)19:0020:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:福山  南(さいたま市立新開小学校 教諭)

   紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、小学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(4名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:1 顕微鏡を用いた花粉と気孔の観察

     ・顕微鏡に使い方

     ・花粉の観察

     ・気孔の観察

 

   2 アカネズミの精巣と卵巣について

 

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 紺野 雅弘)

2.11 2014.7.10 9:15~16:30「小学校理科指導力向上研修会」

 講座「小学校理科指導力向上研修会」実践報告

 

日時:平成26 710日(木) 9:1516:30

 

場所:埼玉県立総合教育センター 化学室 生物・地学室 物理室

 

講師:小野塚 雄彦(草加市立花栗南小学校 教諭)

   土屋 広(所沢市立若松小学校 教諭)

   柿沼 宏充(羽生市立須影小学校 教諭)

   鈴木 香織(県立総合教育センター 指導主事)

 

受講者:教員1名

    

領域:Ⅱ CST観察実験

 

概要:教職経験10年未満の各学校で理科教育を推進している小学校教員50名を対象に、基礎的な知

   識や技能を活用できる観察実験の指導の仕方や思考力・表現力を高める授業づくりに関する研修

   を実施する。ベテラン教師の指導方法を学ぶとともに地域あるいは県内の理科教育の推進者とし

   ての資質の向上を図る。

 

内容:

〈演習〉「知識構成型ジグソー法による協調学習」

  県教育委員会が東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携して、「協調

 学習」という学習方法による授業の在り方を研究・実践してきたことを紹介し、実際に資料を使って、

 知識構成型ジグソー法を体験し、指導方法を学んだ。

 

〈実習〉A~Cの3つのグループに分かれて、「化学・物理分野」、「生物・地学分野」、「外部組織との連

   携」をテーマとした観察・実験を行った。

 ①「化学・物理分野」

  6年生の単元「電気とその利用」や「ものの溶け方」、4年生の単元「もののあたたまり方」を中心

 に観察実験を行い、指導方法なども紹介した。アイスボールやサーモインクなど、ふだん使ったこと

 のない教材なども紹介し、教員の興味を引いていた。また、ジグソー法の指導方法等も取り入れな

 がら、実験を行った。

 

 ②「生物・地学分野」

  顕微鏡の使い方や観察方法を説明し、水中の小さな生き物やツユクサの気孔の観察を行った。また、

 着色液を使ってセロリやアスパラガス、ブロッコリーなどの道管の観察を行った。また、観察する上

 での指導上のポイントなども説明し、スケッチの仕方についても指導した。月のモデルなどの教材も紹介した。

 

 ③「外部組織との連携」

  木の葉化石園から化石を取り寄せ、実際に化石を発掘する作業を体験した。また、所沢市内の小学校と「井の頭自然文化園」との連携した取組などを紹介し、標本作りを体験した。JAXAとの連携の仕方や県立総合教育センターのダジックアースなども説明し、学校教育に有効な活用法を紹介していた。

 

 この研修を通じて、「明日からの授業で使える教材を紹介してもらい、すぐ実践してみたい。」、「外部の組織と連携して、様々な教材を扱って授業を行いたい。」、「ジグソー法を取り入れてみたい。」等の感想が多く記載されており、指導力向上につながった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


                                   (文責:鈴木 香織)

2.12 2014 7.15 8.8,19 10.3 講座「さいたま市学習状況調査中学校理科部会」実施報告

講座「さいたま市学習状況調査中学校理科部会」実施報告

 

日時:第1回 平成26715日(火)15:3016:30

   第2回 平成2688日(金) 9:0012:00

   第3回 平成2688日(金)13:0016:30

   第4回 平成26819日(火) 9:0012:00

   第5回 平成26103日(金)15:3016:30

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:冨田 英雄(さいたま市立田島中学校 校長)

紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員3名

 

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:本市独自に児童の学習状況(中学校理科)について調査した結果を分析し、市内の各小学校が教育課程の編成及び個に応じた指導の充実を図る際に参考とする報告書を作成する。

 

内容:①調査結果の分析

    ・調査結果の概要と分析結果をまとめた。

    ・経年で比較をして、継続してみられる課題について分析した。

    ・領域別に調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントをまとめた。

 

   ②調査報告書の作成

 

   ③調査結果及び分析の報告

・「学習状況調査等の結果に基づく、指導方法工夫・改善研修会」において、中学校理科の調査結果及び分析、領域別の調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントについて報告した。

 

    レポート課題は、作成した冊子をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責 紺野 雅弘)

2.13 2014 7.15 9.25 10.24,28,31 11.11 H26 講座「小学校初任者指導研修」実践報告

         H26 講座「小学校初任者指導研修」実践報告

 

日時:【第1日】平成26 715日(火) 13:0017:00

    【第2日】平成26 925日(木) 13:0017:00

   【第3日】平成261024日(金)・28日(火)9:0017:00

          平成261031日(金)・1111日(火) 9:0017:00

       (4日間のうち1日以上参加)

 

場所:埼玉県立総合教育センター 

 

指導者:小中学校教員(10年以上の経験者)24名

    県立総合教育センター指導主事 4名

 

受講者:教員6名

 

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要:小学校初任者研修の指導者のアシスタントとして、研修で使用する教材やテキスト

   を作成し、初任者研修の企画・運営を行う。また、研修の準備、片付け、実習中の

   補助など研修がスムーズに進行するよう支援する。

内容

【第1日】(715日)

 テキスト作成、教材準備

 研修で使用するテキストの作成を行った。小学校でおさえてほしい観察・実験器具の使い方や理科授業での安全指導など基本的な内容にした。

 [テキストの内容]

 〈化学分野〉

 ・理科授業での安全指導・アルコールランプの使い方・試験管の扱い方 

 ・薬品の安全な取り扱い方・サーモインクを使った実験・問題解決的な学習の進め方

 〈物理分野〉

 ・簡易検流計の使い方 ・電源装置の使い方 ・電池の直列つなぎと並列つなぎ

 ・回路図の書き方 ・手回し発電機の使い方  ・コンデンサーの使い方

 〈生物分野〉

 ・顕微鏡の使い方 ・双眼実体顕微鏡の使い方 ・ルーペ、虫めがねの使い方 

 ・気体検知管の使い方 

 

【第2日】(925日)

 指導者との打ち合わせ

 小学校初任者研修で指導する指導者の方と実習内容について打ち合わせを行った。CSTの先生方が作成したテキストをもとに観察・実験を行いながら、内容について検討し修正した。

【第3日】4日間のうち1日以上参加

1024165名・1028176名・1031180名・1111196名)

 小学校初任者指導研修

  初任者をA~Eの5つのグループに分け、それぞれ1時間ずつ講義・実習を行った。

 [講義内容]

  問題解決的な学習を中心に、理科の基本的な授業の進め方について講義した。また、

 実感を伴った理解を図るために、音の実験を行った。

 [実習内容]

 〈化学分野〉

・マッチの擦り方をていねいに説明したあと、アルコールランプに火をつける操作を行う。

・試験管に沸騰石と水を入れ、アルコールランプで加熱する。

・塩酸を10倍にうすめる。

・試験管を試験管ブラシで洗う。

・サーモインクを使って熱の移動の様子を観察する。

・問題解決的な学習の進め方について説明する。

 〈物理分野〉

・ソケットなしで豆電球を光るよう回路をつなぐ。

・直列回路をつくる。

・並列回路をつくる。

・簡易検流計で電流の値をはかる。

・電源装置とつないで電流の大きさをはかる。

・回路図をつくる。

・手回し発電機を使った実験を行う。

・コンデンサーの使い方を調べる。

 〈生物分野〉

・顕微鏡で微生物(ミドリムシ)と花粉を観察する。

・ジャガイモにヨウ素液をたらし、デンプン粒を観察する。

・双眼実体顕微鏡でセンダングサや火山灰を観察する。

・ルーペ、虫めがねで植物を観察する。

・気体検知管を使って、酸素と二酸化炭素の濃度をはかる。

 研修を受ける小学校初任者の中には、理科を苦手とする教員も多く、中学校以来実験・観察を行っていない、あるいは理科の授業をもっていないなど、理科を教えることに不安をもっている者もいる。そのような中で、今回の悉皆研修は、CST受講者の方たちを中心とした企画運営により、きめ細やかな指導ができた。作成したテキストの内容も、実際の理科の授業ですぐ使える実習内容が多く記載されていた。また、理科の指導法についても、問題解決的な授業の流れを中心に説明しており、初任者にとっては大変わかりやすく、役に立つ研修を展開することができた。

 

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                             (文責:鈴木 香織)

2.14 2014.7.28 9:15~16:30「理科の授業力を高める実験・実技研修会」

起案理由

講座「理科の授業力を高める実験・実技研修会」実施報告

 

日 時:平成26728日(月)9:1516:30

場 所:埼玉県立総合教育センター 化学室、生物・地学室、物理室

講 師:田村重治(幸手市立東中学校 教諭)、門倉正人(美里町立美里中学校 主幹教諭)

山田正則(県立総合教育センター指導主事兼主任専門員)

受講者:29名(CST受講者 教員3名)

領 域:Ⅱ CST観察実験

 

概 要:物質・エネルギー分野の実習と生命・地球分野の実習を行い、実験の技術を身につける。

また、興味・関心を高める実験の工夫について協議を行い、実験の大切さの理解を深める。

内容 

 ①実験「物質の状態変化」

   エタノールとドライアイスを使用した寒剤を作成し、日常生活では得られない低温状態を作り

出す。その寒剤の中に水、ブタンガス、水銀などを入れ、それぞれの物質の沸点、融点の違い

から状態変化の様子を観察する。

 ②実験「気体発生装置の作成」

   気体発生装置を購入すると高いものであるが、ペットボトル、水切りネット、ストロー、ガラ

ス管、両面テープ、結束バンドなどを安全で安い装置を作ることができる。

 ③講義「課題を踏まえた美里中学校の実践」

   小学校、中学校の学習内容の繋がりを踏まえた上で、課題を明確にし、具体的な実践を通じて

課題解決に取り組んだ現状についての講義をした。

 ④実験「柔毛の仕組みをタオルを使って理解する」

   タオルを小さく切り分け、長さを比較するなどして柔毛が表面積を広げる仕組みを理解する。

 ⑤実験「メダカの卵の観察」

   メダカの卵を観察して卵が育っていく様子を観察する。オス・メスの区別の仕方なども学ぶ。

 ⑥実験「波の伝わり方のモデルを作成する」

   ゴムに綿棒を木工用ボンドでつけていきモデルを作る。この用具で波の簡易は伝わり方を理解

する。

 ⑦協議「興味・関心を高める実験の工夫」

   自分で実践している工夫や課題についてお互いに話をして、課題を解決するための方策につい

てグループ協議を行った。その後、グループで出た意見を発表し全体で共有をした。

 

 

 

 

 

                    

参加者の感想では、「物資の状態変化では液体窒素を使わなくても低温状態が作れることに驚いた」「柔毛の実験では、コンピュータや模型で学習していたが、児童が体験を通して学べるのがよい」などがあった。新たな実験を学び、協議では他の先生の工夫を聞くことができるなど研修会は好評であった。

(文責:山田正則)

2.15 2014.7.30 9:30~16:30「科学プレゼンテーション研修」

講座「科学プレゼンテーション研修」実施報告

 

日時:平成26730日(水)9:3016:30

場所:さいたま市 鉄道博物館

講師:示野 浩生、甲山 貴之、髙井 潤、島田 利博

(埼玉県立総合教育センター指導主事)

受講者:7名(教員6名)

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要:埼玉県立総合教育センターの連携先である鉄道博物館を会場として実施する講座である。受講生が鉄道博物館内の展示物等について調べ、その展示物等についてプレゼンテーションを行う活動をとおして、科学的なおもしろさを発見する視点、プレゼンテーション能力及びICT活用能力等の育成を図ることをねらいとしている。

内容:開会行事に引き続いて、講義「研修のねらいとタブレット型端末の操作演習」を行う。その後、プレゼンテーション実施のために館内見学と取材を行う。午後は、2回のプレゼンテーション(「展示物前で実施」、「会議室でタブレット型端末を活用して実施」)を行う。プレゼンテーション実施後は、受講生同士で相互評価を行い、評価表を交換する。さらに、研修後は、「科学プレゼンテーション研修を受講して学んだこと」について、レポートを作成する。

   なお、小・中学校学習指導要領解説では、自然の事物・現象についての理解のため「生活の中で役立てられている」、「日常生活や社会とのかかわり」等、実社会・実生活との関連を重視するよう求められている。そこで、今年度は、「科学的なおもしろさを発見する視点」を特に重視して研修を進めることとした。

成果:プレゼンテーションでは、理科教育との関連で、次のような関連付けが見られた。

   (1)摩擦抵抗と車輪、線路との関係

   (2)状態変化(水、水蒸気、湯気)と蒸気機関車の関係

   (3)電気と安全システムの関係 等

   受講生は、「誰に、何を伝えるのかを意識したプレゼンテーションが重要」、「小学校理科で学習する水、水蒸気、湯気と蒸気機関車を関連付けることができた」、「ICTの活用としてタブレット型端末を操作できて有意義だった」等の感想を述べていた。

    

 

 

                                      

 

         

   (文責 示野 浩生)

2.16 2014.7.31 13:00~14:15「タッチパネルの科学~未来のユーザーインターフェースを考える~」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「タッチパネルの科学~未来のユーザーインターフェースを考える~」(講義)実施報告

 

日 時: 平成26年7月31日(木)13:00~14:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科情報システム工学コース准教授 小室孝

受講者: CST受講生出席数:1名

             小学校教諭:1名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要: タッチパネルは駅の券売機や銀行のATMなど、身の回りの様々なところで使われている。最近では、携帯電話やゲーム機にもタッチパネルが搭載されるようになった。タッチパネルは、人間が機械を操作するための入力装置の一つで、誰でも簡単に操作できることが特長だ。本講義では、色々な方式のタッチパネルの動作原理について解説した。さらに、未来のタッチパネルとして、柔らかいタッチパネル、様々な触感がするタッチパネル、触らないタッチパネル(?)などを紹介し、人間とコンピュータをつなぐインターフェースのあり方について考えた。

2.17 2014.7.31 16:00~17:30「高分子をつくろう、高分子を知ろう」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「高分子をつくろう、高分子を知ろう」(実験)実施報告

 

日 時: 平成26年7月31日(木)16:00~17:30

場 所: 埼玉大学 全額講義棟1号館4階 化学実験室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科応用化学コース教授 廣瀬卓司

受講者: CST受講生出席数:1名

             小学校教諭:1名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要: プラスチックコップや弁当箱などの食品容器に用いられるポリスチレンを合成し、製品と比較し、さらに分解することで、高分子の構造や大きさ、性質について勉強した。

 

2.18 2014.8.1 11:00~12:15「グラフ理論入門 〜ひとふでがきの原理〜」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「グラフ理論入門 〜ひとふでがきの原理〜」(実技)実施報告

 

日 時: 平成26年8月1日(金)11:00~12:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 神奈川大学 小林雅人

受講者: CST受講生出席数:1名

              小学校教諭:1名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要: グラフの基本的な定義から始めた。握手原理、奇点定理、等次数定理などのグラフの面白い性質を鑑賞したあと、オイラーウォークというアイディアを用いて、グラフがひとふでがきができるため必要十分条件の詳細を学んだ。聴講者には実際にひとふでがきに挑戦してもらった。

 

 

2.19 2014.8.1 13:00~14:30「体の中の時計について知ろう」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「体の中の時計について知ろう」(講義・観察)実施報告

日 時: 平成26年8月1日(金)13:00~14:30

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 足立明人

受講者:CST受講生出席数:3名

      小学校教諭:2名

             中学校教諭:1名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要:  私たち生物は体の中に時計(体内時計)を持っています。体内時計の特徴を理解して、時計(!?)を観察した。

2.20 2014.8.1 14:45~15:45「サイエンスカフェ」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「サイエンスカフェ第2回」実施報告

日時:平成26年81日(金)14:45~15:45

場所:埼玉大学 理工学研究科棟2階 第一会議室

講師:埼玉大学 教育学研究科理科教育講座 准教授 足立明人

   埼玉大学 理工学研究科 教授 井上 直也

   埼玉大学 理工学研究科 名誉教授 永澤 明

受講者:CST受講生出席数:2

        小学校教諭 1名 

        中学校教諭 1名

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要: テーブルを囲んでお茶とお菓子を食べながら、先生や学生、大学院生と科学の様々な科学の話題について議論した。

2.21 2014.8.1 16:00~17:15「はるかなる第二の地球」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「はるかなる第二の地球」(講義)実施報告

日 時: 平成26年8月1日(金)16:00~17:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 大朝由美子

受講者:CST受講生出席数:4名

      小学校教諭:3名

             中学校教諭:1名       

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要:  太陽は、地球を含め8個の惑星を従えています。同じように、宇宙にある他の恒星も、惑星、いわゆる「太陽系外惑星」をもつことが、近年わかってきました。私たちのグループでは系外惑星の観測を様々な方法で行っています。この系外惑星探査について紹介しました。

2.22 2014.8.1 19:00~「星空観望会第1回」(「科学者の芽」講座)

 

講座「科学者の芽育成プログラム」

「星空観望会第1回」(講義・観察)実施報告

日 時: 平成26年8月1日(金)19:00~20:00

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

     埼玉大学 教育学部H棟8階 天体観測室

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 大朝由美子

受講者:CST受講生出席数:2名

      小学校教諭:2名       

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要:  星の観測を行った。

2.23 2014.8.2 9:00~15:30「私たちのくらしを支える触媒とその働き」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「私たちのくらしを支える触媒とその働き」(実験)実施報告

日 時: 平成26年8月2日(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室 他

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 助教授 長島佐代子

受講者:CST受講生出席数:1名

      中学校教諭:1名

領域Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:  日常生活において目にすることはほとんどありませんが、「触媒」は私たちのくらしを支える縁の下の力持ちです。そんな「触媒」のはたらきについて調べてみました。

2.24 2014.8.2 9:00~15:30「蛍の光で酵素の働きをみてみよう」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「蛍の光で酵素の働きをみてみよう」(実験)実施報告

日 時: 平成26年8月2日(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 総合研究棟3階 セミナー室8 他

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 川合真紀

受講者:CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:  私たちの体を作る細胞の中では、酵素が様々な化学反応をつかさどっています。酵素はタンパク質からできています。酵素が働く様子を蛍の光を利用して調べました。

2.25 2014.8.4 9:15~16:30「身近な環境と動植物を学ぶ研修会」

講座「身近な環境と動植物を学ぶ研修会」実施報告

 

日時:平成2684日(月)9:1516:30

場所:埼玉県立総合教育センター江南支所

講師:櫻庭淳、田口剛、金井健治(県立総合教育センター指導主事兼所員)

   島田修(県立総合教育センター担当課長)

受講者:5名(教員5名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要: 児童生徒の興味関心を高め学力の向上を目指すために、江南支所の豊かな自然と

   バイオテクノロジーの施設を活用した観察や実習を通して、教員の理科等の指導力

   向上を図る。さらに、身近な環境や生き物を教材として活用できる能力を高める。

内容

①講義・実習「食虫植物の無菌培養」

  植物培養に関する知識や無菌操作の手順についての講義を行った。その後、クリーン

 ベンチ内で食虫植物(ハエトリソウ)の継代培養を行うことを通して、無菌操作の技術

 を身につける研修を行った。

②実習「水中生物の培地作成と培養、顕微鏡観察」

  緑藻類(ミドリムシ、ミカヅキモ、ツヅミモ、イカダモ)、ゾウリムシ、ミジンコなどの培地作成を行

 い、培養法について説明した後に、実際に顕微鏡観察を行った。各学校でも観察できる

 よう、作成した培地に観察した水中生物を入れて持ち帰ってもらった。

③講義「水環境と生物」

  国内の水辺の環境や水生生物について、ESDの視点を踏まえながら講義を行い、理

 解の深長を図った。また、パックテストの使用方法や数値の見方、危険な動植物とその

 対処法についても説明した。

④実習「パックテストによる簡易水質検査」、「水生生物の生態観察」

  支所内のビオトープ周辺の水について、パックテスト等を用いて水質調査の研修を行

 った。また、水生生物については、植物のヨシによる水の浄化作用と植生を、動物はヌ

 マガエルによる温暖化の考察、アメンボ類の棲み分けについて研修を行った。

(文責 櫻庭 淳)

2.26 2014.8.4 9:00~12:00「基礎から学ぶ小学校理科研修会」

講座「基礎から学ぶ小学校理科研修会」実施報告

 

日時:平成2684日(月)9:0012:00

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:岩崎 雄二郎(さいたま市立大谷口小学校 教諭)

   田中 浩二(さいたま市立見沼小学校 教諭)

   紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員2名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:小学校理科の観察、実験の工夫や授業づくりの工夫について学び、二学期からの指導に活かすことを目的とした教員対象の希望研修であり、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。(55名参加)

 

内容:1 小学校4年 単元名「水のすがたとゆくえ」

     ・単元について

     ・導入の工夫について

     ・疑問の把握について

     ・学習問題の設定について

     ・事故防止と安全指導について

 

   2 小学校5年 単元名「物のとけ方」

     ・単元について

     ・導入の事象提示について

     ・話合いを取り入れた活動について

     ・観察方法の工夫について

     ・事故防止と安全指導について

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責 紺野 雅弘)

2.27 2014 8.6,7 8:45~16:30 講座『初任者研修教科等研修「小学校理科①②」』実施報告

講座『初任者研修教科等研修「小学校理科①②」』実施報告

 

日時:① 平成2686日(水)8:4516:30

   ② 平成2687日(木)8:4516:30

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:①新保 佳奈美(さいたま市立高砂小学校 教諭)

紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

   ②安藤 紘子(さいたま市立針ヶ谷小学校 教諭)

    紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員2名

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:顕微鏡、ガスバーナーなどの基本的な実験器具の使い方や実験器具の使い方の指導方法及び安全指導のポイントを知ることを目的とした、小学校教員を対象とした初任者研修の一つの講座である。(130名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:講義「小学校理科指導の在り方」

   実習1「ガスバーナー、アルコールランプ等の加熱器具の指導」

      「事故防止と安全指導について」

   実習2「気体検知管、上皿天秤、顕微鏡の指導」

      「事故防止と安全指導について」

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 紺野 雅弘)

2.28 2014.8.22 9:15~16:30 講座「ICT活用教材作成研修」

講座「ICT活用教材作成研修」実施報告

 

日時:平成26822日(金) 9:1516:30

場所:埼玉県立総合教育センター 611研修室

講師:近清 武(マイクロミュージアムラボラトリーCEO)

柿沼 宏充(羽生市立須影小学校教諭)

鈴木 香織、甲山 貴之、示野 浩生、 島田 利博(県立総合教育センター指導主事)

受講者:4名(小学校 3名、中学校 1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:教科指導における情報通信技術(ICT)の活用は、学習内容を分かりやすく説明したり、子どもたちの学習への興味関心を高めたりすることに資するものである。ICTを活用した授業は、「教育の情報化ビジョン」に学力の3要素に対応した授業像の例が示されているほか、多くの活用事例が報告されている。本講座は、ICTを活用した効果的な教材提示や大学で開発されたデジタルコンテンツの操作方法を習得し、子どもたちの学びに有効な「ICTを活用した授業づくり」を計画する力や指導力の向上を図る演習型のプログラムである。

内容:本講座のねらいである「子どもたちの学びに有効な「ICTを活用した授業づくり」を計画する力や指導力の向上」を図るために、以下の内容で実施した。

①講義「理科指導実践事例研究及び学習指導案作成」

理科教育の教科指導におけるICT活用の考え方や活用場面、実践事例に用いられているデジタルコンテンツの教育的効果などの、『ICTを活用した授業づくり』(学習指導案の作成)の留意点やポイントについて学んだ。

②講義・演習「映像メディア活用による”学び”のデザイン」

京都大学大学院理化学研究所が開発した4次元デジタル地球儀「Dagik Earth」を用いて、映像メディアが及ぼす没入感や臨場感を体験的に学ぶとともに、映像メディアの教育的効果について意見交換を行った。

③協議「デジタルコンテンツを活用した理科教育の可能性」

子どもたちの学びに有効なICT活用の在り方、今後の理科教育に求められているものについて意見を交わした。

(文責 島田利博)

2.29 2014.8.19 10:00~15:00「農業生物資源研究所(最先端研究施設)訪問」

実地研修「農業生物資源研究所(最先端研究施設)訪問」実施報告

日時:平成26819日(火)10:0015:00

場所:独立行政法人 農業生物資源研究所(つくば市)

受講者:19名(教員7名,学生10名)他引率2

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

 

テキスト ボックス: 様々な種が観察できる印象的な展示物概要:農業分野のバイオテクノロジー研究の中核機関である生物研を訪問し,遺伝子組換え,遺伝資源の隔離ほ場を含めた見学,講義を受け,遺伝子組換え作物などのリスクコミュニケーション,遺伝資源・ジーンバンク,遺伝子組換え作物研究,カイコを利用した研究などについて理解を深めた。

テキスト ボックス: 14万以上の種が低温保存されている内容:はじめに,ギャラリーにて,生物研の歴史とこれまでの研究成果の概要について,広報室職員の小林様から解説していただきました。次に,研究者の西川様に遺伝資源に関する講義をしていただいた後で,ジーンバンクを案内していただき施設を見学しました。そして,昼食後,遺伝子組換え推進室の笹川様に試験ほ場を案内,解説していただき,続いて,遺伝子組換え作物,食品,カイコ等の研究や安全性やその理解増進(科学コミュニケーション)の取り組みに関する講義をしていただきました。

テキスト ボックス: 遺伝子組換えトウモロコシについてテキスト ボックス: 試験ほ場を見学参加者の感想をいくつか紹介します。「20世紀に失われた遺伝形質は75%と聞いたときは衝撃を受けた。」「人類によって遺伝資源が失われていくことをできる限り食い止めるため,あるいは自然には存在することが難しくなってしまった遺伝資源を残していくため,ジーンバンクはとても意義のある取り組みだと思う。」「「遺伝子組換え」はあまり私の日常生活と関わりがないと思っていました。しかし,牛や豚などの飼料としてトウモロコシの遺伝子組み換えが使われているなど,日常に深く関わっていることを初めて知りました。」「私が思っていた以上に,安全・安心に対する配慮がなされていたし,なにより私たちがこれから生きていく上でメリットの多い研究であることがわかった。」「私はこれまで,ぼんやりとした印象で「遺伝子組替え」の科学技術を否定的に捉えていた。しかし,これらの技術はこれからの未来に必ず役に立つ技術であり,教師として子どもたちに正しい知識を伝えていかなければならないものでもあると実感した。」

 受講生の感想には,理科を教える教員が最先端科学を知ることは,子どもたちを教える上でさまざまな意義や有用性があるとの意見が数多く見られました。                                                                (文責:小倉 康)

2.30 2014.8.20 9:10~16:30「平成26年度理科教育研究発表会(教員の部)」

講座「平成26年度理科教育研究発表会(教員の部)」実施報告

日時:平成26820日(火)9:1016:30

場所:公益財団法人 本庄早稲田国際リサーチパーク

講師:清水 誠(埼玉大学教育学部教授)

受講者:6名(教員5名,大学院生1名)

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:埼玉県内の小中の教員による日頃実践してきた理科教育に関する研究発表を聴き、発表後の参加者による議論や指導者の講評をもとに、今後の指導にどのように生かしていきたいかレポートにまとめる。

内容:さいたま県内の小・中学校の教員により8件の発表がなされた。以下が発表者と発表題目である。

1.武藤 知啓(本庄市立藤田小学校):「小山川・元小山川河川調査体験を通して」

2.萩尾 卓之(熊谷市立籠原小学校):「科学的思考力を育む指導法の研究」

3.柿沼 宏充(羽生市立須影小学校):「不十分な科学概念の再構成を促す教授学習モデルの適用」4.岩崎 勇二郎(さいたま市立大谷口小学校):「問題意識を高める導入の工夫」

5.田村 圭史(加須市立豊野小学校):

「実感を伴った理解を図るための授業づくりの工夫-目的意識・相手意識をもった問題解決学習」

6.野本 大介(春日部市立武里南小学校):「予習学習を取り入れた指導法の研究」

7.佐藤 真太郎(ふじみ野市立鶴ヶ丘小学校):「災害時の状況をイメージする力の育成」

8.中島幸男・栗原匠(所沢市立北野中学校、狭山市立柏原中学校):

 「基礎・基本の定着を支援する発展的な生徒実験の展開-浮力の学習を通して-」

受講者から寄せられた意見をいくつか紹介すると次のようである。

1.柿沼教諭の発表に対して;1時間という短い時間の中では一見科学概念が定着したように感じてしまう。しかし、単元学習後に本モデルを適用することで強固に存在する先行概念と授業で構築した概念が自身の中に存在することに気づくことができ、生じた認知的葛藤から「はっきり解決したい」という気持ちを持って主体的に概念の再構成を行えると感じた。中学校の実施例としては、水溶液の電気伝導性とイオンとの関係が曖昧である生徒が多いため、単元終了後にモデルを適用させたい。また、サポート事象の提示前に、どのようにすれば確かめられるかを生徒達で考える時間を設けてみたい。

2.萩尾教諭の発表に対して;全学年を通して系統性を意識した指導が重要であると考える。研究資料の中には「籠原小理科ノートの書き方」を3年生以上の児童全員に配付してノートづくりを行っている様子も述べられていた。これを活用して,授業の流れもベースとなるものができれば学校としての理科の学習スタイルが提案できるのではないかと考える。また,児童の記述したノートが例示されていたが,このような具体例を児童にも示すことで,児童の表現力の向上につながると考える。

3.田村教諭の発表に対して;「ものづくり」「他学年との関連」というとても効果的な方法をつかって実感を伴った理解へと迫っていたと感じる。特に魅力的な教材を提示することによって子どもの興味・関心を高めるのに意味があったと感じる。教材の工夫は多くの実践があるが,本実践は下学年にとっても課題意識が生まれやすい教材の開発であり自己の今後の指導に生かしていきたいと感じた。

                                     (文責:清水 誠)

2.31 2014.9.6 13:30~15:00「紙で作る組木パズル」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「紙で作る組木パズル」(実技)実施報告

 

日時:平成26年9月6日(土)13:30~15:00

場所:埼玉大学 理学部2号館2階 第一会議室

講師:埼玉大学 名誉教授 岡部恒治

受講者:CST受講生出席数:1名

        小学校教諭 1名 

領域:Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要: 小田原の木細工職人が作った組木パズルを紙で再現して遊びました。紙ですから、木とは違う作り方もできるようになります。

2.32 2014.9.6 16:00~17:30「錯体の化学」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「錯体の化学」(講義)実施報告

 

日時:平成26年9月6日(土)16:00~17:30

場所:埼玉大学 理学部2号館2階 第一会議室

講師:埼玉大学 名誉教授 永澤明

受講者:CST受講生出席数:1名

        小学校教諭 1名 

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

概要: 金属元素がほかの物質で囲まれてできている錯体(さくたい)は、天然にも、生物の中でも、われわれの生活のいろいろなところで活躍しています。その面白い性質を紹介しました。

2.33 2014 9.18 10.17,18 講座「体験教室」企画・運営研修実施報告

講座「体験教室」企画・運営研修実施報告

 

日時:【第1日】平成26年 918日(木)13:3016:30

   【第2日】平成261017日(金)15:3016:30

   【第3日】平成261018日(土) 9:0016:00

場所:埼玉県立総合教育センター 222研修室及び231研修室

講師:菊野大(県立総合教育センター主任指導主事)、

鈴木香織(同センター指導主事)、白石二三恵(同センター指導主事)

受講者:3名(教員3名)

領域:Ⅳ 科学の才能育成・科学研究指導法

概要:県立総合教育センターでは、毎年地域貢献の一環として「一般公開」を開催している。一般公開では、当センターと連携をしている外部機関等が体験ブースを出展したり、当センターの指導主事が専門分野を生かし、ロケット製作やオリジナルリースづくり等の体験教室等を行ったりしている。今回は、児童生徒の知的好奇心を喚起し、理科に対する興味関心を高めるための「体験教室」を企画・運営する実践的な研修を通して、理科教育の推進者としての資質能力の向上を図ることを目的とし、CSTが「CST講座:科“楽”の世界を体験しよう!」と題して、体験教室を出展した。

内容

【第1日】

 本研修の趣旨説明、一般公開の概要説明の後、計画立案(講座名、講座概要、実施場所、必要物品一覧作成)を行った。

【第2日】

  一般公開前日、体験教室開設に向けて準備を行った。

【第3日】

①魔法のコマ

 参加者は、ベンハムのコマを活用したコマの型を切り、コマを回し楽しむことができた。

②ペーパーブーメラン 

 ペーパーブーメランを作成後、的あてをし、出来栄えを試した。

③巨大シャボン玉

 シャボン玉液を作り、参加者に台上に立ってもらい、シャボン玉の中に入る体験を行った。

       

        魔法のコマづくり            巨大シャボン玉体験

(文責:白石二三恵)

2.34 2014.9.24 10:30~15:10 CST実地研修(生物・野外実習)【宝蔵寺沼ムジナモ自生地とさいたま水族館の見学】

CST実地研修(生物・野外実習)【宝蔵寺沼ムジナモ自生地とさいたま水族館の見学】

実施報告

 

日時:平成26924日(水)10:3015:10

場所:羽生市宝蔵寺沼とさいたま水族館

講師:金子康子、日比野拓(埼玉大学教育学部)

受講者:5名(大学院生1名)

領域:II CST観察実験

 

概要:

①宝蔵寺沼とムジナモについて

 ムジナモは、モウセンゴケ科に属する食虫植物で、日本国内のみならず世界的にみても大変珍しい植物です。昭和41年に日本国内唯一の自生地となった埼玉県羽生市の宝蔵寺沼は、「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」として国の天然記念物に指定されました。昨年度まで、文化庁、羽生市教育委員会、埼玉大学、ムジナモ保存会が協力して「宝蔵寺沼ムジナモ自生地天然記念物緊急調査」を行ってきました。国の天然記念物として立ち入りが禁じられている宝蔵寺沼に、今回特別に許可を得て入ることができました。緊急調査のオーガナイザーを務めた金子がガイドとなり、現在の宝蔵寺沼の様子やムジナモの生育状況を観察することを目的としました。

 

②さいたま水族館の見学について

<![endif]>水族館は、展示スペースよりもバックヤードの方が広く、そこでは展示前の水生生物の維持管理だけでなく、貴重な水生生物の繁殖なども行っています。今回、さいたま水族館の飼育課課長の矢辺さんにガイドをしていただき、バックヤードの見学のみならず、普段飼育員たちはどんな仕事をしているのかを教えていただきました。

 

<![endif]>内容:

宝蔵寺沼は天然記念物に指定されているため、自生地の見学は、羽生市教育委員会ムジナモ担当の高鳥さんの立会いの下で行いました。宝蔵寺沼は場所によっては底なし沼になっています。長靴に履き替え、支柱を杖に使って、なるべく一列になって用心しながら移動をしました。ムジナモが自然繁茂している場所を複数個所見つけることができ、ムジナモが様々な生物と関わりながら生育している状況を観察しました。また、ムジナモ数株を手にのせて、タヌキモと比較をしながら、ムジナモの形態的な特徴を観察しました。宝蔵寺沼の一角には、以前ムジナモを人工的に繁殖させるために使用していた隔離区画が存在します。その場所を見学しながら、自然回復によってムジナモを宝蔵寺沼全域に繁茂させることが、いかに重要かを学びました。

<![endif]> 昼食を宝蔵寺沼に隣接した三田ヶ谷農村センターで食べた後、ムジナモ保全の現在までの活動について、金子からパワーポイントを用いて解説を受けました。その後、さいたま水族館まで徒歩で移動し、今度はさいたま水族館のバックヤードの見学を行いました。バックヤードでは、飼育課のスタッフが来週から始まる特別展示に向けて、いそがしく働いておりました。ここでは、飼育課課長の矢辺さんに解説を受けながら、埼玉県の魚に指定されている「ムサシトミヨ」の人工繁殖の様子を観察しました。また、タガメやガムシなどの水生昆虫の繁殖と飼育が、想像以上に手がかかることを知りました。大きな生物に目が行きがちな展示も、スタッフの飼育の努力を考慮に入れると、また違った視点で水族館を散策できることが分かりました。矢辺さんはバックヤードだけでなく、展示スペースの解説も行ってくださり、充実した水族館めぐりとなりました。

今回宝蔵寺沼を巡って観察した「ムジナモをどのように小中学校の教育で活用することができるか?」がレポートの課題となりました。提出されたレポートの中には、「中学校3学年の単元「自然と人間」生態系における生物の役割の具体例として、宝蔵寺沼をあげる教材は面白いと思われる。ムジナモの希少価値や生態の不思議といった部分を伝えることで、魅力が伝わるのではないか。」といったアイデアを書かれた受講生もいました。

 

(文責:日比野)

2.35 2014.9.24 19:00~20:20 講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」』

講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」』

実施報告

 

日時:平成26924日(水)19:0020:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:久保 厚彦(さいたま市立美園小学校 教諭)

   武久 麻美(さいたま市立美園小学校 教諭)

   紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員2

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、小学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(8名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:小学校4年「物の資質を調べよう ~物の体積と温度~」

   ・空気のかさを調べる実験

   ・水のかさを調べる実験

   ・物のあたたまり方について

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 紺野 雅弘)

2.36 2014.10.4 13:30~15:00[100万年前から地球は氷河期? 君達の知らない地球の話」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「100万年前から地球は氷河期? 君達の知らない地球の話」(講義)実施報告

日 時: 平成26年10月4日(土)13:30~15:00

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室 

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 岡本和明

受講者:CST受講生出席数:3名

小学校教諭:2名      

中学校教諭:1名

概  要:46億年の歴史を持つ地球は23億年前と5-7億年前に全球凍結状態だっと考えられています。そして100万年前からずっと地球は氷河期なのです。ではなぜ地球に温暖化が起きているのでしょうか?間氷期についての説明を人類の進化と合わせて考えていきました。そして間氷期が終われば地球に何が起きるかを想像しましょう。今私達が未来の子孫に準備しておくべき事はなんでしょうか?  

 

2.37 2014.10.15 9:30~17:30 講座「荒川河川敷周辺の生態系と昆虫観察」

講座「荒川河川敷周辺の生態系と昆虫観察」実施報告

 

日時:平成261015日(水)09:3017:30

場所:生物学実験室,学内ビオトープ,秋ヶ瀬公園(ピクニックの森周辺)

講師:林 正美(埼玉大学教育学部)

受講者:3名(教員2名、学生1名)

領域: CST観察実験

内容: 「生物と自然の関わり」というテーマで,自然環境の成り立ちや諸要因の関わりについて講義および実習を行った。とくに,自然環境を理解する上で重要でありかつ身近である生物多様性(生物群集)に注目すべきことを示した。午前中は,生物多様性およびそれを理解する過程について約1時間講義し,まずは地域のインベントリー調査(生物目録作成)の重要性を強調した。続いて,学内のビオトープを見学し,絶滅危惧植物はじめいくつかの生き物を観察した。午後は秋ヶ瀬公園で実習(13:0015:00)し,荒川氾濫原の生物について,木本植物を中心に観察した。その後,再び生物学実験室に戻り,実習内容の復習および再確認をした上で,現場で観察・撮影した写真類を図鑑類などで分類・確認し,レポート作成のための基礎資料とした(15:3017:30)。

  

  

   

 

(文責:林 正美)

2.38 2014.10.4 15:00~16:00「サイエンスカフェ」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「サイエンスカフェ第4回」実施報告

日時:平成26年10月4日(土)15:00~16:00

場所:埼玉大学 理工学研究科棟2階 第一会議室

講師:埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 井上 直也

   埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 田中秀逸

   埼玉大学 大学院理工学研究科 名誉教授 永澤 明

受講者:CST受講生出席数:2

        小学校教諭 1名 

        中学校教諭 1名

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要: 6月28日に実施した「日本科学未来館見学」のレポート発表を行った。

2.39 2014.10.21 19:00~20:20 講座『教師力パワーアップ講座「中学校理科における観察・実験の充実」』

講座『教師力パワーアップ講座「中学校理科における観察・実験の充実」』

実施報告

 

日時:平成261021日(火)19:0020:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:赤地 芳輝(さいたま市立美園中学校 教諭)

   紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、中学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(7名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:「授業の導入・終末を一工夫」

   ・電流による発熱

「電気でパンをつくろう」

   ・身のまわりの物質・状態変化

    「ポップコーンをつくろう」

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 紺野 雅弘)

2.40 2014.10.22 19:00~20:20 講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」』

講座『教師力パワーアップ講座「小学校理科における観察・実験の充実」』

実施報告

 

日時:平成261022日(水)19:0020:20

 

場所:さいたま市立教育研究所

 

講師:岩崎 雄二郎(さいたま市立大谷口小学校 教諭)

   紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

 

受講者:教員1

 

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:「教師力パワーアップ講座」とは、平日の夜間に実施している教員や教職を目指す学生が受講したい講座に自由に参加できる自主参加型の講座である。教科等の授業の在り方や進め方について、仲間と集い、実践的に学び、互いに指導力を高め合うことを研修の目的としている。本講座の目的は、小学校理科における観察・実験の充実を図ることである。(6名参加)

担当指導主事とともに、CST候補者が研修会における指導だけでなく、研修会に向けた準備を含めて担当した。

 

内容:小学校5年「電流がうみ出す力」

   ・単元について

   ・スピーカーづくり

   ・地デジアンテナづくり

 

   レポート課題は、作成した研修用配付資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

 

(文責 紺野 雅弘)

2.41 2014.10.24 13:00~16:20 講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成26年10月24日(金)13:00~16:20

場所:川口市立上青木中学校

講師:川口市教育委員会 指導主事 小川 敏明

受講者:1名(教員1名,学生 名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 公開授業 単元名「電気と世界」 中学校第2学年5組

      CST候補者を授業者にして、公開授業を行う。小学校の既習内容である電流のはたらきや

磁石の性質のもとに、電気回路についての実験・観察を通して、電流と電圧との関係および電

流のはたらきについて理解する。

(2) 研究協議 参加者 小・中学校教員 31名

    

内容:(1) 公開授業

    ・電池2個と豆電球2個を使った4つの回路のうち、電流計の値が一番大きいものを選ぶ。

    ・小学校の既習内容を十分に確認した後に、中学校の内容を重ねて、課題解決に向け思考する。

    ・個人の意見、グループによる実験結果による意見等を全体のまとめにつなげた。

    ・回路をつなぐ際、実際の回路の写真を手がかりにしながら回路をつくることができた。

 

(2) 研究協議

    <視点1> 小・中学校の学習の系統性を意識した指導の工夫

    ・小中学校の相互の学習内容を教員がしっかりと把握し、教材研究、指導計画等を行う。

    ・児童生徒の実態把握を十分に行い、課題を明確にし、事前に教材等を工夫、準備する。

    ・教員間で授業研究など通じて、系統性を意識して授業を見合う。

    <視点2> 科学的な思考力や表現する力を育成する学習活動の工夫

    ・自分の言葉で表現し、話し合い、そして、伝え合うことが大切である。

    ・目的の明確化、予想を立てる時間の確保、また、話型を用意し書き方の訓練が必要である。

    ・既習内容をしっかりと身につけさせてから、正しい理科用語を用いて、自分の考えを書く。

   

 (3) 指導講評

    ・小学校の既習内容を十分にいかした授業を提案し、実施することができた。

    ・電気の単元が小学校3~6年、中学校2年と多くの学年で設定されていることを考えると

それだけ、重要な科学概念だと認識して、指導にあたってほしい。

    ・系統性を意識した、単元の流れを十分にイメージして授業に望むことが最も大切である。

(文責:小川 敏明)

2.42 2014.10.4 16:00~17:30「不思議な力:磁気力」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「不思議な力:磁気力」(実験)実施報告

日 時: 平成26年10月4日(土)16:00~17:30

場 所: 埼玉大学 機能材料工学科棟1階 71番講義室 同2階 物理学生実験室 

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 酒井政道

受講者:CST受講生出席数:2名

      小学校教諭:2名

概  要:  コンピュータのハードディスク(磁気記録)、医療診断に使われるMRI(磁気共鳴画像)、そして次世代の輸送列車リニアモーターカーに至るまで、磁気力が本質的に重要な役割を担っています。 この授業では、身近な永久磁石を使って鉄球(パチンコ玉)や回転ゴマを空中に浮かせるという、磁気浮上現象を実験しながら、不思議な磁気力について考えました。

 

2.43 2014.10.4 16:00~17:30「ゼブラフィッシュの受精と発生」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「ゼブラフィッシュの受精と発生」(実験)実施報告

日 時: 平成26年10月4日(土)16:00~17:30

場 所: 埼玉大学 理学部2号館 4階 生体制御学科学生実験室 

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 講師 川村哲規

受講者:CST受講生出席数:1名

      中学校教諭:1名

概  要:  熱帯魚ゼブラフィッシュの受精卵の発生を顕微鏡で観察しました。魚と侮るなかれ。魚と人間は同じ脊椎動物で、共通点が多くあります。魚が教えてくれるヒトの形作り、それをご紹介しました。

2.44 2014.10.28 9:00~12:10 講座「科学的な思考力の育成を促す理科授業づくり」

講座「科学的な思考力の育成を促す理科授業づくり」実施報告

<![endif]>

日時:平成261028日(火)9:0012:10

場所:埼玉大学教育学部A棟201

講師:清水 誠(埼玉大学教育学部教授)

受講者:5名(教員3名,大学院生1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:知識基盤社会の到来や、グローバル化の進展など急速に社会が変化する中、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力をはぐくむことは極めて重要である。平成22年度全国学力・学習状況調査の結果において、思考力・表現力といった「活用」に関する記述式問題に課題が見られた。本講座では、学習指導要領が求める思考力の育成に向けて学習科学等の知見を踏まえた最新の理科の指導方法について検討するとしている。

<![endif]>内容:

1.思考力とはどのような能力か

<![endif]>  思考力とは何かを整理した。心理学では思考を問題解決ととらえてきたこと。最近では、思考を情報処理過程と同義にとらえていることを学習した。次に、類推が思考の基盤であることやメタファーが言語・認識・行動に共通する思考手段であること、論理的に思考できるようになるためには問題解決の場を用意し問題解決の能力を育てること、思考のスキルの育成が重要であること、他者との討論を通しての自己内対話が有効であること等を学習した。

2.知識・技能を育成する

  問題解決を促すためには、状況の変化に適切に対応できる適応的熟達化ということが重要であること。その一つとして、スキルの意味を理解しながらの主体的な獲得が重要であることを照会した。

3.書く活動の充実

<![endif]>書くことなしには、論理的・分析的・理性的・ 科学的思考は不可能であることを事例を挙げながら紹介し、表現することで思考が洗練される/思考が深まることを学んだ。

4.批判的思考力を育成する教授方略

思考する上で重要な批判的思考力の育成方法を学んだ。「情報の明確化」、「情報の分析」、「推論」、「行動決定」と呼ばれている4つの構成要素を役割として分散・外化し、最終的に学習者に身に付けさせる指導事例を検討した。

受講生の感想には,「ワークシートなどの外化の道具を用いることは議論の活性化にも繋がり、学びのツールになる。大切なのは、一人一人の子供に考えさせるということは、自身の学習指導において常に基軸としたいと思う視点であった。」と述べられていました。           (文責:清水 誠)

2.45 2014.11.8 13:30~15:00「身近な化学発光」(「科学者の芽」講座)

「科学者の芽育成プログラム」

「身近な化学発光」(実験)実施報告

日時:平成26年11月8日(土)13:30~15:00

場所:埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室

講師:埼玉大学 大学院理工学研究科 助教授 中田憲男

受講者:CST受講生出席数:2名  小学校教諭 1名   中学校教諭 1名

領域:ⅣCST才能育成・科学研究指導法

概要:「化学発光」とは、物質が化学反応を起こすときに反応を伴って光を出す現象のことであり、私たちの身近でもよく観察することができます。例えば、ホタルやケミカルライト(サイリュ-ム)の光も「化学発光」によるものです。このセミナーでは警察の科学捜査に欠かせない「ルミノール反応」を実際に行い、「化学発光」のメカニズムを解説しました。

 

2.46 2014.11.8 15:00~16:00「女性科学者の芽セミナー第3回」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「女性科学者の芽セミナー第3回」 実施報告

日時:平成26年11月8日(土)15:00~16:00

場所:埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講師:埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 日原由香子

埼玉大学 大学院理工学研究科 助教授 長島佐代子

受講者:CST受講生出席数:3名  小学校教諭 1名 中学校教諭 2名

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要:三宅彩香(応用化学科M1),熊木裕香さん(分子生物学科B4)による発表と質疑応答  
大学や大学院で女性科学者の卵として活躍中の先輩に、大学生活や将来の夢など、いろんな事を聞いてみました。

2.47 2014.11.11 13:30~16:30 講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告 

 

日時:平成26年11月11日(火)13:30~16:30

場所:行田市立東小学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所  舘野 俊之  指導主事

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1)公開授業 単元名 「空気と水の性質」 小学校 第4学年1組

    本時では、閉じ込められた空気や水の体積や圧し返す力の変化によって起こる現象とそれぞれの性質を関連付けて考察し、自分の考えを表現できること、空気や水による現象の変化を調べ、その過程や結果を記録することができることをねらいとして、CST候補者が公開授業を行った。

   (2)研究協議 参加者 小学校教員 24名、中学校教員 9名

    ワークショップ型研究会において、「私の授業の観てほしいポイント」に沿って、授業のよかった点、授業の改善点、改善提案について、六班で話し合いを行い、その結果の発表を行い、参加者で共有した。

内容:(1)公開授業

    CST候補者は、私の授業の観てほしいポイントとして、次の3点に重点を置いた工夫を行っている。

    1つ目は、「小・中学校の学習の系統性を意識した指導の工夫」として、粒子概念の初歩的な段階として、児童が空気や水を自分なりに〇印やニコちゃんマークを用い、目に見えない粒子を表す活動を取り入れた。また、イメージ図を共有できるよう、モニターやタブレットを用いICTを有効活用して児童のイメージ図を全児童で共有した。

    2つ目は、「体験的な学習や問題解決的な学習を重視した指導方法の工夫改善」として、観察実験を通して、問題解決的な学習の課程を重視した授業展開を行った。また、ワークシートの工夫改善を行い、思考過程を重視した授業展開を行った。

    3つ目は、「目的意識をもって観察・実験を行うための指導の工夫」として、導入における事象の提示を行い、興味・関心を高めた。また、実験の予想の自信度を児童全員に表現させることによって、目的意識をもった観察・実験を行わせた。

   (2)研究協議

  ・小学校段階でイメージ図を活用することは、中学校での学習の先行経験となり効果的であった。

  ・描いたイメージ図をICTを活用し、説明する場面が有効であった。

  ・課題→予想→結果→考察の流れがスムーズで、児童にとっても分かりやすかった。

  ・班の中で意見交換をし、考えを深めることができれば、より効果的な学び合いができた。

(3)指導講評

  ・授業規律、実験準備、発表の仕方、考察の書き方など科学的な思考力や表現力を高められる工夫が随所に見られた。

  ・ICTの活用、学習プリント、予想の自信度など大変効果的であった。

(文責:芙蓉 良明)

2.48 2014.11.8 15:00~16:00「身近なカオス~天気予報はなぜ当たらないか~」(「科学者の芽」講座)

 

講座「科学者の芽育成プログラム」

「身近なカオス~天気予報はなぜ当たらないか~」(講義) 実施報告

日時:平成26118日(土)16:0017:30

場所:埼玉大学 理学部講義実験棟1階 第一講義室

講師:埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 内田淳史

受講者:CST受講生出席数:1名  小学校教諭 1名 

領域:Ⅰ最先端の自然科学

概要:天気予報は当たらない!と感じている人も多いはず。なぜ当たらないのか、その理由を、“カオス”という言葉で説明します。また、身の回りにある身近な“カオス”に、来て見て触ってみました。

2.49 2014.11.19 13:00~15:00 CST観察実験講座(地学・気象)【雪結晶の作成実験】

CST観察実験講座(地学・気象)【雪結晶の作成実験】実施報告

 

日時:平成261119日(水) 13:0015:00

場所:埼玉大学教育学部B3階 地学実験室

講師:高橋忠司(埼玉大学名誉教授)

受講者:1

領域:II CST観察実験

 

内容:雪の結晶は、六放射の相称性や精緻な構造という、非常に美しい造形をもっています。このような雪の結晶が、雲の中でどのように発達するのかを、講義形式で授業を行いました。講義の中では、雪の結晶の研究の第一人者である故中谷宇吉郎博士と、博士の研究を取り上げて解説をしました。次に、ペットボトルとドライアイスを用いて雪の結晶を作成する実験を行いました。身近な道具を使って雪の結晶が作られることを体験できたことは、今後の学校現場での観察実験のヒントになったと思います。最後に高橋名誉教授の作成した人工雪発生装置を用いて雪結晶の観察実験を行いました。受講生1名に対して、マンツーマンの実験観察講座であったことで、対話形式で充実した実験観察を行うことができました。

2.50 2014.12.6 13:30~15:00「セパタクローを作ろう」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「セパタクローを作ろう」(講義) 実施報告

日時:平成26年12月6日(土)13:30~15:00

場所:埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講師:埼玉大学 名誉教授 岡部恒治

受講者:CST受講生出席数:1名  中学校教諭 1名 

領域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:セパタクローとは東南アジアに伝わる「足のバレーボール」と言われている球技で、そのボールの編み方は数学的に興味深いものです。PPバンドで小さなセパタクローを作りました。ここで作るセパタクローは足でけっても踏んでもこわれません。

 

 

2.51 2014.12.6 13:30~15:00「身近な柑橘系の香り成分を取り出そう」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「身近な柑橘系の香り成分を取り出そう」(講義) 実施報告

日時:平成26年12月6日(土)13:30~15:00

場所:埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室

講師:埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 長谷川登志夫

受講者:CST受講生出席数:1名  小学校教諭 1名 

領域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:レモンなどの柑橘類の香りのもとは,その皮の中にあります。香りのもとは,独特な香りを持つ分子がたくさん集まって作られています。その成分の90%以上は,リモネンという名前の有機分子です。この成分と他の多数の成分が加わることで,柑橘類それぞれの独特の香りが作られています。2種類の柑橘類(レモンと参加者が持参した柑橘類)の香りの成分を取り出して,柑橘類の香りのもとを確かめてみました。この実験と合わせて,香りを人間が感じる仕組みについても解説しました。

2.52 2014.12.6 13:30~15:00「マントル対流とは?」(「科学者の芽」講座)

日時:平成26年12月6日(土)13:30~15:00

場所:埼玉大学 総合研究棟2階 11番講義室

講師:埼玉大学 教育学研究科 准教授 岡本和明

受講者:CST受講生出席数:2名  小学校教諭 1名 中学校教諭 1名 

領域:Ⅰ最先端の自然科学

概要:地球の表面はプレートと呼ばれる厚さ100キロ程度の岩盤で覆われています。太平洋プレートは東北日本の下に、そしてフィリピン海プレートは西南日本の下に沈み込んでいます。そしてこれらのプレートの沈み込んだマントルはどうなっているのでしょう?マントルは固体なのにゆっくり時間をかけて流動します。マントル対流の理屈や1億年前等に起きたスーパープルームという巨大マントル対流について学びました。

2.53 2014.12.6 15:00~16:00「先端施設見学第2回(科学分析支援センター)」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「先端施設見学第2回(科学分析支援センター)」 実施報告

  

日時:平成26年12月6日(土)15:00~16:00

場所:埼玉大学 科学分析支援センター

講師:埼玉大学 理工学研究科 准教授 藤原隆司

受講者:CST受講生出席数:4名  小学校教諭 3名 中学校教諭 1名 

領域: Ⅴ 科学コミュニケーション

概要:埼玉大学 理工学研究科 科学分析支援センターを見学した。

2.54 2014.12.6 16:00~17:30「宇宙へとびだす~宇宙機と人類の活動~」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「宇宙へとびだす~宇宙機と人類の活動~」 実施報告

日時:平成26年12月6日(土)16:00~17:30

場所:埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講師:理化学研究所 計算宇宙物理研究室 津野克彦

受講者:CST受講生出席数:1名  小学校教諭 1名

領域:Ⅰ最先端の自然科学

概要:日本人宇宙飛行士の宇宙ステーションでの活動などで、無重量の様子などを目にする機会は少なくありません。 宇宙空間に飛び出すと、無重量化や真空中での活動では地上の常識とは異なった世界が広がります。 この様子を思考実験と簡単な装置で学びました。

2.55 2014.12.10 講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成26年12月10日(水)13:55~16:30

場所:東松山市立新明小学校

講師:東松山市立松山第二小学校教頭 森屋 弘一

受講者:1名(教員1名,学生 0名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1) 公開授業 単元名「電気の通り道」 小学校 第3学年2組

   CST候補者を授業者にして、公開授業を行う。本授業研究会は、電気の通り道について

興味・関心をもって追究する活動を通して、電気を通すものと通さないものとを比較して、金属が電気を通すことを理解することをねらいとしている。また、実験結果を整理して比較することで問題を解決するという、問題解決能力の基礎を児童に身につけさせる学習でもある。

(2) 研究協議 参加者 小・中学校教員38名

内容:(1) 公開授業

    ・豆電球テスターを使って電気を通すかどうか調べるために、まずテスターの使い方や注意を学び、電気の通り道である回路について理解した。その後、この豆電球のテスターを使って、はさみやスプーン、わりばし、輪ゴム等準備してきた材料について、電気を通すものと通さないものとを調べる実験を行った。

    ・実験結果から、豆電球がつき電気が流れたものと、豆電球がつかず電気が流れなかったものを発表した。また、材料のイラストに、電気が通った部分に赤テープ、通らなかった部分に青テープを貼ることで電気を通す部分の共通性を考え、意見を発表することを行った。

(2) 研究協議

<視点1>実験を充実させる場面において、良かった点、課題と感じた点、さらに改善のための有効な手立てとしてどのようなことが考えられるか。

    ・学習課題の提示や、予想やその理由を発表することで、子供たちが明確なねらいを持って意欲的に実験に取り組めていた。

・時間的な配分から、導入や説明に工夫が必要であった。

    <視点2>実験の結果から、考察、まとめにいたる場面において、良かった点、課題と感じた

     点、さらに改善のための有効な手立てとしてどのようなことが考えられるか。

    ・各班の実験結果やまとめがとてもわかりやすく可視化されていたので、まとめの共有化することができ効果的であった。

    (3) 指導講評

・授業終了後、児童からも「とても楽しかった。」と言葉が発せられたように、児童は目を輝かせて実験に取り組んでいた。結果を予想し見通しを持って問題解決に取り組んでいた。また、ホワイトボードや色つきシール等を用いて視覚的に提示することで、児童の考えが効果的にまとめられていた。

・身近な材料を使っての実験は、児童が大変興味を引き意欲的に実験に取り組んでいた。しかし、調べる材料が数多く、まとめや考察の時間を確保するためにも、材料の精選が必要であった。                           (文責:森屋弘一)

2.56 2014.12.25 13:00~14:30「塗るだけでできる太陽電池」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「塗るだけでできる太陽電池」 実施報告

日時:平成26年12月25日(木)13:00~14:30

場所:埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室

講師:埼玉大学 理工学研究科 准教授 上野啓司

         埼玉大学 理工学研究科 助教授 石川良

受講者:CST受講生出席数:1名  中学校教諭 1名

領域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概要:再生可能エネルギー源として注目されている太陽電池ですが,普及がすすんでいる結晶Si太陽電池はその作製に複雑な工程と多くのエネルギーが必要,という欠点があります。このセミナーでは,溶液を塗るだけでできる太陽電池を紹介し,実際に作ってみました。

2.57 2015.1.6 11:00~12:15「インターネットのセキュリティ(「科学者の芽」講座)」

講座「インターネットのセキュリティ(「科学者の芽」講座)」実施報告

 

日 時: 平成28年1月6日(水)11:00~12:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 吉浦紀晃

受講者: CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名

領 域: Ⅰ 最先端の自然科学

概 要: インターネットは今やなくてはならないものになったが、銀行に預けてあるお金を騙し取られるなど、インターネットを利用した犯罪も増加しています。この講義では、インターネットで行われる犯罪の技術的側面を解説しました。

2.58 2015.6.23 19:00~20:20「高エネルギーガンマ線天文学 ~過去から現在そして未来へ~(「科学者の芽」講座)」

講座「高エネルギーガンマ線天文学 ~過去から現在そして未来へ~(「科学者の芽」講座)」実施報告

 

日 時: 平成28年1月6日(水)13:00~14:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 東京大学 宇宙線研究所 名誉教授 木舟正

受講者: CST受講生出席数:1名

      小学校教諭:1名

領 域: Ⅰ 最先端の自然科学

概 要: ガンマ線は電磁波ではあるが光子として持つエネルギーが高く、素粒子としての性質を強く示す。ガンマ線に加え他波長の電磁波観測などを総合的にながめつつ、宇宙を飛び交う高エネルギー素粒子の振る舞いを解説する。宇宙の進化、暗黒物質や加速器による素粒子物理学研究など周辺分野との広く基本的な関係について論じ推測した。

2.59 2015.01.15 13;45~16:30 講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」実施報告 

 

日時:平成27年1月15日(木)13:45~16:30

場所:東松山市立新明小学校

講師:埼玉県教育局西部教育事務所 指導主事 櫻井 誠

受講者:1名(教員1名,学生 0名)

概要:(1) 実験・実習 参加者 小・中学校教員40名

      CST候補者を指導者として、「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

     協議題「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

参加者が自分の実践例について作成したレポートを持参し、そのレポートをもとに協議を進める。

内容:(1) 実験・実習

 塩化ビニールを用いて、「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に、水素及び酸素の混合気体を注入し、着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって、化合時の音や発火の仕方、水のでき方等が違う様子を観察する。

   (2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組について>

・効果のあった事例について情報交換を行うことで、今後の授業に生かせる指導法や、教材研究の仕方、実験が上手くいくコツ、実験材料等の入手方法などを共有することができた。

    ・それぞれの参加者がもつ共通の課題を解決する場ともなり、熱心に協議が進められた。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組について>

・小中学校の教員が同じグループ内で協議することで、小中の接続について、内容の系統性、指導方法といった視点で情報共有することで、異なる学校種の視点からの課題を相互に理解することができた。

・授業の進め方を統一していくことにより効果を上げることができた。

・特に小学校ではどこに何の器具があるかを、明確にすると効果的。

・理科室の環境では、理科に関するおもちゃなどを理科コーナーに置くと効果的。

    (3) 指導講評

    ・観察・実験を充実させるためには、教材研究と併せて、安全管理が重要。

    ・理科の授業中の事故について。

      最近の事故事例について、日本スポーツ振興センターのデータをもとに紹介し、その対策

      についての紹介。

    ・埼玉県小(中)学校教育課程編成要領(平成21年3月)をもとに理科施設・設備管理と事

     故防止、緊急時の連絡体制等について。            

                                     (文責:森屋 弘一)

2.60 2015.01.20 13:30~16:30 講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成27年1月20日(金)13:30~16:30

場所:本庄市立秋平小学校

講師:本庄市立本庄西小学校 教頭 黒﨑 暢徳

受講者:1名(教員1名,学生 名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:

(1)公開授業 単元名「電気のはたらき」 小学校第6学年1組

  CST候補者を授業者として、公開授業を行う。コンデンサーにつないだ豆電球と発光ダイオードーの点灯時間に違いがある理由を考えさせ検証するための実験計画を立てさせる。電流の量と点灯時間の関係を実験結果からとらえさせるようにするとともに日常生活の中でLEDが増えている理由についても考えさせるようにした。

(2)研究協議 参加者 小・中学校教員17名

内容:

(1)公開授業

  ・電気に関する内容であったので、小・中学校合同研修に適した公開授業であった。

  ・指導案作成に当たっては、児童の実態調査を入念に行い、調査結果から単元を通した児童の思考の流れをもとに授業を設計した。このことにより、子どもたちの思考がつながり、主体性な学習を展開することができた。

  ・日常生活と関連が深い内容を本時の問題としたことにより、既習の学習内容や既有経験を基に考

   えを深めることができた。

・探求の流れを意識し、児童一人一人の予想を名前マグネットを使って表明させ、課題解決のための実験方法を小グループで考え実施したことは、現在求められている思考力や実験を計画する力の育成に効果的であった。

(2)研究協議

 〈視点1〉児童に見通しをもたせ、学習意欲を喚起するものになっていたか。

  ・日常生活との関連が深い内容であり根拠をもった予想を立てることができた。

〈視点2〉科学的な体験を重視し、実感を伴った理解が図られていたか。

  ・ペアで実験を行ったことにより主体的な活動が行われていた。

〈視点3〉言語活動の充実が図られていたか。

 ・個人の考えをまとめてからグループの話合いを行ったので一人一人の考えが深まった。

(3)指導講評

  ・児童の思考の流れを図式化し、単元を通した学習の連続性を検討した点は、児童に主体的な学習をさせるために優れた取組である。

  ・日常生活との関連を意識させる導入を行ったことにより課題意識の高まりが見られた。

  ・1時間の学習の流れや思考過程が分かる板書となっていた。「予想・実験方法→実験結果」、「課題

   →まとめ」の整合が図られている。

 

(文責:黒﨑 暢徳

2.61 2015.1.27 13:00~15:30 CST観察実験講座(生物学)【ウニ初期発生の観察】

CST観察実験講座(生物学)【ウニ初期発生の観察】実施報告

 

日時:平成27127日(水) 13:0015:30

場所:埼玉大学教育学部B4階 生物学第1実験室

講師:藤沢弘介(埼玉大学名誉教授)

受講者:1

領域:II CST観察実験

 

内容:バフンウニは、卵や精子を大量に取り出して容易に人工受精ができることや、胚や幼生が透明であり内部構造がよく観察できることから、発生学における代表的な実験動物として利用されています。今回、受講生が実際に手を動かしてバフンウニから卵や精子を産ませ、受精の実験を行いました。顕微鏡下でウニの卵を観察すると、精子が卵に寄ってきてその後受精膜が上昇するという受精の瞬間が観察できました。受精後約1時間たつと、卵の中央がくびれてきて2細胞へと卵割が起きる瞬間も観察することができました。講師が事前に用意した受精後約1日後の原腸胚や2日後のプルテウス幼生を観察すると、体内に消化管や骨が形成されていることがわかりました。受講生1名に対して、マンツーマンの実験観察講座であったことで、対話形式で充実した実験観察を行うことができました。

2.62 2015.1.25 9:00~12:00「国立科学博物館見学」(「科学者の芽」講座)

講座「科学者の芽育成プログラム」

「先端施設見学第3回(国立科学博物館見学)」 実施報告

日時:平成27年1月25日(日)9:00~12:00

場所:国立科学博物館    東京都台東区上野公園 7-20

講師:埼玉大学 理工学研究科 教授 井上直也

    埼玉大学 名誉教授 永澤明

受講者:CST受講生出席数:3名  小学校教諭 1名 大学院生 2名 

領域:Ⅰ最先端の自然科学

概要:国立科学博物館 常設展、特別展「ヒカリ展」を見学した。

2.63 2015.2.4 13:30~16:30 講座「CST実践力向上研修会(実技研修会)」

講座「CST実践力向上研修会(実技研修会)」実施報告 

 

日時:平成27年2月4日(水)13:30~16:30

場所:行田市立東小学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所  舘野 俊之  指導主事

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1)実技実習 参加者 小学校教員 24名、中学校教員 9名

    CST候補者が、透明ビニール管の中で、水素を安全かつダイナミックに燃焼させる装置を参加者につくらせた。実際に化合させる実験を行わせ、大きな音とともに、透明な管の中を炎がはしる様子を観察させた。小学校6年生「燃焼のしくみ」、中学校2年生「化学変化と原子分子」の学習に活用し、小中連携を図った。

(2)研究協議「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

    持参したレポートをもとに、テーマに沿ってワークショップ型研究会を実施した。

内容:(1)実技実習

塩化ビニールを用いて、「水素と酸素の化合装置」を作成し、装置に、水素及び酸素の混合気体を注入し、着火装置で化合させ水のできる様子を観察した。混合比を変えることによって、化合時の音や発火の仕方、水のでき方等が違う様子を観察する。また、小学校6年生「燃焼のしくみ」、中学校2年生「化学変化と原子分子」の学習に活用し、小中連携を図った。

(2)研究協議

 1 観察・実験を充実させる上で効果のあった取組事例について

・事象提示、問題発見、予想・仮説、観察・実験、結果、考察など学習過程を確立させる。

  ・一人一人が実感を伴った理解ができるように、実験の個別化や役割を明確にする。

  ・生物の観察においては、観察の視点をはっきりさせる。

  ・ICTの活用を図り、映像の活用、モデル化の充実をはかる。

 2 観察・実験に関わる課題及び課題解決のための取組事例について

  ・課題:地学系の単元における観察の難しさ。

  ・課題:児童の実験を安全かつスムーズに進めさせるために必要な予備実験の時間確保。

   取組:各学年の理科部員を中心に、学年で一緒に行えるような工夫と理科室の整備。

   取組:視聴覚資料は一斉指導にも調べ学習にも活用できる。

  ・課題:沸騰する温度の測定では、100℃にならない。

   取組:デジタル温度計や温度計が増えないようにするためフラスコを使うとよい。

(3)指導講評

・経験のある教員から若手教員への知識・技能の伝達を校内研修等で行う。

・授業に課題意識や目的意識を保たせることは、授業の質を高める上で重要である。

  ・観察・実験において、安全指導の徹底をしてほしい。

(文責:芙蓉 良明)

2.64 2015.2.17 13:30~16:20 講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」実施報告

 

日時:平成27年2月17日(火)13:00~16:20

場所:川口市立上青木中学校

講師:川口市教育委員会 指導主事 小川 敏明

受講者:1名(教員1名,学生 名) 

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 小・中学校教員 31名

CST候補者を指導者として、「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実験活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1) 実験・実習

     塩化ビニールを用いて、「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に、水素及び酸素の混合気体を注入し、着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって、化合時の音や発火の仕方、水のでき方等が違う様子を観察する。

 

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・ICT活用による月の満ち欠けの演示実験→デジタルカメラ、パソコン、プロジェクター等を活用した。

    ・ものづくり活動の充実→単元に応じた教材教具を工夫し、子どもの関心意欲の向上に繋げた。

    ・科学館と連携した実験を実施→科学館職員と共に、巨大な実験装置を用いた実験を行った。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・人数分の実験器具の確保、実験の最大限の個別化→数年単位の購入計画を打ち立てる。

    ・実験器具の扱い方、正しい実験操作の習得→実験器具の扱い方マニュアルを作成、活用する。

    ・結果、考察等の自分の言葉で表現できない→理科の専門用語をはっきりさせる。図や表を活

用させて発表の場を設ける。

 

(3) 指導講評

    ・理科室における安全指導を十分に意識して、常に最新の注意をはらい事故を未然に防ぐ。

    ・万一事故が発生した場合、応急処置を施し迅速な対応を図る。理科室事故フローを設置する。

    ・研究協議等で得た情報を十分に精査し、自校の児童生徒の実態を図りながら活用に努める。

 

(文責:小川 敏明)

2.65 2015.2.20 13:30~16:30 講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」実施報告

 

日時:平成27年2月20日(金)13:30~16:30

場所:本庄市立秋平小学校

講師:本庄市立本庄西小学校 教頭 黒﨑 暢徳

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 小学校教員17名

CST候補者を指導者として、「手回し発電機」を活用した実習を行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実験を充実させる取組事例について」

 

内容:(1) 実験・実習

     モーター発電セットを作成し、発電の仕組みについて理解し体感する。また、手回し発電機を使ってエネルギーの変換について理解するとともに電力量の違いによる手応えの違いを体感できるようにする。手回し発電機に1~5個の豆電球を繋げられる回路を紹介し、豆電球の数と電力量の関係を実感を伴って理解できるようにする。また、家庭で使用している白熱電球に明かりをつけるためには、手回し発電機3個を直列に繋ぎ発電させることの必要性を体験させることにより、環境についての理解を深めさせる。

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・溶けて見えない食塩を「モデル化」することで、数量的関係や定量的な観点を表現でできる

     ようにし中学校の学習につなげるようにした。

    ・朝、昼、夕方に「影踏み遊び」を行わせることにより、太陽の位置についての共通理解を図

     るようにした。

    ・電子黒板や実物投影機、書画カメラを使い、視覚にとらえやすいようにした。

    ・「児童の思考の流れ」を意識した単元計画を作成した。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・課題意識を持続させるための工夫。

    ・日常生活との関連を取り入れた教材の工夫。

    ・教材の共有化。

    ・実感を伴った理解を図るための工夫。

   (3) 指導講評

    ・教材を作る上でのポイントについて。

    ・教材を作るための情報の集め方について。

    ・個に応じた指導の充実について。

    ・事故の事例紹介について。

    ・事故防止について。

                                    (文責:下条 徹)

3 平成25年度

平成25年度の活動レポートです。

3.1 2014.2.25 13:30~16:30講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

日時:平成26年2月25日(水)13:30~16:30

場所:熊谷市立籠原小学校

講師:熊谷市教育委員会 指導主事 吉田 順一

受講者:1名(教員1名,学生 名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 小学校教員21名

CST候補者を指導者として,「手回し発電機体感装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1) 実験・実習

     電気の利用についての教材作成を行い,電力量の違いによる手応えの違いを体感できるようにする。手回し発電機に1~5個の豆電球を繋げられる回路を作り,豆電球の数と電力量の関係を実感を伴って理解できるようにする。また,家庭で使用している白熱電球に明かりをつけるためには,手回し発電機3個を直列に繋ぎ発電させることの必要性を体験させることにより,環境についての理解を深めさせる。

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・「ものの温度と温まり方」の単元において,既習の学習内容を活用し,科学的な思考力を高め

     る学習活動を展開した。ペットボトルの中の空気と水の量について考えさせ,温められたペ

     ットボトルクジラが水を吹き出す秘密について知ることで,体積の変化が空気と水では,明

     確に違うことをとらえさせた。

    ・実物投影機や書画カメラを使い,視覚にとらえやすいようにした。

    ・予想の場面で個々のネームプレートを黒板に貼ることで,自分の考えを明確にさせた。また,

     考察の場面では,自分の考えの変化をとらえさせ,思考力を高めるようにした。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・日常生活との関連を取り入れた教材の工夫。

    ・「見通し」と「振り返り」を意識した授業展開の工夫。

    ・実感を伴った理解を図るための工夫。

    ・課題意識を持続させるための工夫。

   (3) 指導講評

    ・実感を伴った理解について。

    ・小中学校の学習内容の系統性について。

    ・個に応じた指導の充実について。

    ・事故の事例紹介について。

    ・事故防止について。

                                    (文責:下条 徹)

3.2 2014.2.23 8:00~17:00実地研修「JAXA筑波宇宙センター・産総研見学」

日  時: 平成26年2月23日(日)8:00~17:00 

場  所: JAXA筑波宇宙センター,  産業技術総合研究所 「サイエンススクエアつくば」「地質標本館」

講  師: 埼玉大学 大学院教育学研究科理科教育講座  准教授  小倉康

        埼玉大学 名誉教授 永澤明

受講者: 教員9名,   学生4名

領  域: Ⅰ 最先端の自然科学

概  要: JAXA筑波宇宙センター,  産業技術総合研究所 「サイエンススクエアつくば」「地質標本館」の見学を行った。

 

 

 

3.3 2014.2.12 13:30~16:30講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

日時:平成26年2月12日(水)13:30~16:30

場所:深谷市立上柴中学校

講師:埼玉県教育局北部教育事務所 指導主事 山中 桂一

受講者:1名(教員1名,学生 名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 中学校教員15名

CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1) 実験・実習

     塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,化合時の音や発火の仕方,水のでき方等が違う様子を観察する。

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・実験の予想を行わせるときに,思考力の向上をめざし,予想ボードを活用した。生徒の思考

     力を高める活動を活性化させるとともに,班で考えた予想を黒板に掲示することにより,見   

     通しをもって実験に取り組むことができた。

    ・NHKの「ピタゴラスイッチ」を力学のまとめ教材として扱い生徒に作成させた。「作ってみ

     たい」という意欲を喚起し,設計・修正を繰り返し科学的思考を高めることができた。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・観察・実験の時間確保や教材の工夫。

    ・「体験」と「言語活動の充実」のバランスのとれた授業の組み立て。

    ・実験の精度や誤差の取り扱いについて。

    ・課題意識を持続させるための工夫。

   (3) 指導講評

    ・科学的な概念や知識の定着をめざした理科指導について。

    ・教材の取り扱いについて。

    ・小中学校の学習内容の系統性について。

    ・個に応じた指導の充実について。

    ・事故の事例紹介について。

    ・事故防止について。

    

                                 (文責:下条 徹)

3.4 2014.2.7 18:00~19:00講座「スクールサポートサイエンス事業 ③」

日時:平成26年 2月7日(金)18:00~19:00

場所:さいたま市立大谷口小学校

講師:館職員

受講者: 1名(教員1名)

領域:Ⅱ

 

概要:CST講座「望遠鏡を活用した天文分野の指導法」を受講修了者を対象に,講座で学んだ望遠鏡のしくみや使い方をもとに,自校で天体観望会を実施し,観望会の企画,運営を学びます。

 

 

内容:

当日は,雪が降るという予報であったが,開始時刻にはまだ星が見えており,観望会は実施された。保護者約70名,児童約100名の参加がありました。また,お忙しい中,埼玉大学の永澤先生にもお越しいただきました。

受講生が,朝礼台前に児童保護者を集めて簡単に冬の星座解説を行いました。その際に,プロジェクターを用意して,そこにプラネタリウムソフトの星空を映し出し,説明されているのが工夫されていて印象的でした。校内の望遠鏡,CST用の科学館の望遠鏡以外にも教育研究所の望遠鏡なども用意されており,充実した観望会になりました。時間を追うごとにどんどん雲が広がってきて,最後は完全に星が見えなくなってしまいました。

 (文責:野平 尚彦)

 

 

3.5 2014.2.7 13:30~16:30講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

日時:平成26年2月7日(金)13:30~16:30

場所:吉川市立栄小学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所  澤田 一郎 指導主事

受講者:2名(教員2名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1)公開授業 単元名 「もののとけ方」 小学校 第5学年4組

CST候補者を授業者にして,公開授業を行う。物を水に溶かす前後で全体の重さが変わらないことから,溶かしたものは水溶液の中に全部あると考え,表現させる。また,物が水に溶けても,その前後で全体の重さは変わらないことを理解させる。

(2)研究協議 参加者 小・中学校教員31名

 

内容:(1)公開授業

     ・水に溶けて見えなくなった食塩の溶けている様子を「○」を用いたイメージ図で表現することで,化学的な事物・現象に対する考えを明確に持って,観察・実験を行えるようにし,粒子についての基本的な見方や考え方を獲得できるようにする。

     ・基礎的な知識・技能として,電子天秤の適切な使用方法を身に付けさせる。

・発表カードを活用し,予想―結果―考察を整理して記述し,それを互いに見せ合いながら話し合うことにより,結果を考察する思考力や判断力,考えを伝え合う表現力を育成する。

(2)研究協議

  <視点1>小・中学校の理科教育の接続を踏まえた,理科の授業づくり

  ・小学校段階でイメージ図を活用することは,中学校での学習の先行経験となり効果的。

  ・イメージ図を描いたのは良いが,互いに見せ合ったり,説明する場面が少なかった。

  <視点2>体験的な学習や問題解決的な学習を重視した指導方法の工夫改善

  ・課題→予想→結果→考察の流れがスムーズで,児童にとっても分かりやすかった。

・実験器具の使い方と役割分担が明確で,児童一人一人が主体的に取り組んでいた。

  ・児童に実験の方法を考えさせ,用具の準備も行わせることで,より意欲的に参加できる。

  <視点3>結果を分析して解釈する力や表現する力を育成する学習活動の工夫

  ・学習プリントに「予想・考察・結果」の流れが明確にされていることから,児童に科学的な思考力が身についており,発表も論理的であった。

  ・班の中で意見交換をし,考えを深めることができれば,より効果的な学び合いができた。

(3)指導講評

  ・授業規律,実験準備,発表の仕方,考察の書き方など科学的な思考力や表現力を高められる環境が整っている。

  ・本時の場合,イメージ図はまとめの後に活用したほうが効果的であったと考えられる。

 

(文責:尾板 直樹)

3.6 2014.2.5 17:00~19:00講座「スクールサポートサイエンス事業 ②」

日時:平成26年 2月5日(水)17:00~19:00

場所:さいたま市立芝原小学校

講師:館職員

受講者: 1名(教員1名)

領域:Ⅱ

 

概要:CST講座「望遠鏡を活用した天文分野の指導法」を受講修了者を対象に,講座で学んだ望遠鏡のしくみや使い方をもとに,自校で天体観望会を実施し,観望会の企画,運営を学びます。

 

 

内容:

当日は,大変寒い日であったが,70組ほどの児童(保護者もあわせると160人程度)の申し込みがありました。また,お忙しい中,埼玉大学の小倉先生にもお越しいただきました。

多くの学校職員に御協力いただき,受付を人数の集中を防ぐために名簿と受付を二つに分けたり,観測中にBGMを流したりするなど,随所に工夫が見られました。また,児童の班編制をクラスごとに組み,担当教員の配置を考え,スムーズに運営を行うことができていました。

 まず,受講生が,朝礼台前に児童保護者を集めて簡単に冬の星座解説と木星・月・スバルの説明を行いました。その後グループに分かれて観察を行いました。先生方も主体的に動いており,とてもスムーズに運営されていました。

 (文責:野平 尚彦)

 

3.7 2014.2.4 13:20~16:30講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

日時:平成25年2月4日(水)13:20~16:30

場所:八潮市立八潮中学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所 学力向上推進担当指導主事 澤田一郎

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1)実験・実習 参加者 小・中学校教員34名

CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

   (2)研究協議 

協議題「理科の授業における観察・実験活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1)実験・実習

     塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,化合時の音や発火の仕方,水のでき方等が違う様子を観察する。

 

   (2)研究協議(ワークショップで行う)

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

     ・予想-実験・観察-結果-考察の流れを徹底させる。

     ・事前実験をきちんと行い,児童生徒の実験の見通しを持つ。

     ・ひとり1匹ずつの観察が可能になるようにカブトムシの幼虫が調達できた,など,地域の協力があった。

     ・湯の温度を一定に保つ容器を工夫して作成し,安全性に配慮できた。

・児童生徒がイメージしづらい学習内容については粒子モデルやヘッドアースモデルなどの体感を通した理解につながる取組が効果的である。

     ・児童生徒に課題意識を持たせるための導入のなかで,演示実験や生徒の実生活での疑問を取り上げる。

 

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

     ・新指導要領にあわせた教材の整備について,理科室にあるものを整理整頓し,予算と照らして計画的に補充する。

     ・実験をグループで行うと得意な児童生徒だけで行ってしまうことがある。グループの人数をできるだけ少なくし,役割分担をして全員が関われるようにする。

     ・実験は意欲的に行うが,結果を分析したりまとめたりすることが苦手である。実験のねらいを意識させ,見通しを持って実験を行わせる。また考察は自分の考えを持つ時間を確保する。

・観察実験を進めるうえでの学習ルールの確立と徹底,ノートのまとめ方・レポートの書き方も併せて指導することが重要である。

     ・理科室掲示に観察実験の基本操作や進め方を示したものを準備し,活動中に児童生徒がヒントとして活用できるようにする。

 

   (3)指導講評

     ・作製した「水素と酸素の化合装置」での演示には十分な予備実験が必要であり,各学校に持ち帰って,教材研究を重ねることが重要である。

     ・理科の目標で小学校には「見通しを持って」,中学校には「目的意識を持って」と記述があり,問題への予想・仮説,検証計画を立てさせること,実験を通して結果を検証することが目標の達成につながる。

    ・安全管理や事故防止には十分に配慮が必要であり,予備実験や薬品管理を行って不慮の事故が無いように指導を展開することが重要である。

(文責:勝呂 真人)

3.8 2014.1.28 13:00~16:40「光,色素,pH,そして化学構造」

2014年1月28日(火)13:00-16:40

 電磁波の一種である可視光(目に見える光)を詳しく見てみるところから始めた。特定の波長の光だけを通すフィルターを用いて,特定の波長(○○ nm)の光とその色の関係を体感してもらった。前日から用意しておいた紫キャベツ色素溶液を用いて,色素溶液のpHを変えて色の変化を見た。見るだけでなく分光光度計という測定装置でどのくらいの波長の光をどのくらい吸うのかを調べた。0.1 nmの世界で原子がどのように結びついているか示した化学構造式と色素の色との関係について考察を深めてもらった。

3.9 2014.1.28 13:00~16:40「光,色素,pH,そして化学構造」

2014年1月28日(火)13:00-16:40

 電磁波の一種である可視光(目に見える光)を詳しく見てみるところから始めた。特定の波長の光だけを通すフィルターを用いて,特定の波長(○○ nm)の光とその色の関係を体感してもらった。前日から用意しておいた紫キャベツ色素溶液を用いて,色素溶液のpHを変えて色の変化を見た。見るだけでなく分光光度計という測定装置でどのくらいの波長の光をどのくらい吸うのかを調べた。0.1 nmの世界で原子がどのように結びついているか示した化学構造式と色素の色との関係について考察を深めてもらった。

3.10 2014.1.24 13:35~16:30講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

日時:平成26年1月24日(金)13:35~16:30

場所:熊谷市立籠原小学校

講師:埼玉県教育局市町村支援部義務教育課 主席指導主事 新井 裕則

   熊谷市教育委員会            指導主事 吉田 順一

受講者:1名(教員1名,学生 名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:

(1)公開授業 単元名「もののとけ方」 小学校第5学年2組

  CST候補者を授業者として,公開授業を行う。ものを水に溶かす実験を行い,実験前後で全体の重さが変わらないことから,溶かしたものは水溶液の中に全部あることに気づかせ,水溶液をモデルで表現させる。これらの活動を通して,ものが水にとけてもその前後で全体の重さは変わらないことを理解させる。

(2)研究協議 参加者 小・中学校教員20名

内容:

(1)公開授業

  ・指導案作成に当たっては,児童の実態調査を入念に行い,調査結果から単元を通した児童の思考の流れをもとに授業を設計した。このことにより,子どもたちの思考がつながり,主体性な学習を展開することができた。

・探求の流れを意識し,児童一人一人の予想を名前マグネットを使って表明させ,課題解決のための実験方法を小グループで考え実施したことは,現在求められている思考力や実験を計画する力の育成に効果的であった。

・単元を「もののとけ方」と設定したことで,小学校・中学校の教員とも研修できる内容となった。

(2)研究協議

 〈視点1〉児童に見通しをもたせ,学習意欲を喚起するものになっていたか。

  ・予想を一人一人表明させ,自分たちで実験を考え実施できたことは意欲の向上に有効であった。

〈視点2〉科学的な体験を重視し,実感を伴った理解が図られていたか。

  ・モデルを活用した粒子的な考え方は,事象を説明するのに効果的であった。

〈視点3〉言語活動の充実が図られていたか。

 ・小グループで,ホワイトボードに考えをまとめさせたことで,話し合わなければならない環境が

作られていたが,個人の考えをまとめさせてからの方が深まったのではないか。

(3)指導講評

  ・指導案を作成する際に,児童の思考の流れを図式化し,単元を通した学習の連続性を検討した点は,児童に主体的な学習をさせるために優れた取組である。

  ・課題を疑問文で作成し,学習のまとめが課題に対する答とすることで,児童にとってゴールが明確である。

  ・課題解決に向け,実験方法を考えさせる取組やモデルを使って表現させた取組は,全国学力学習状況調査において課題とされた点であり,是非参会者の学校でも実践していただきたい。

(文責:吉田 順一)

3.11 2014.1.22 13:45~16:30講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

日時:平成26年1月22日(水)13:45~16:30

場所:川越市立大東中学校

講師:埼玉県教育局西部教育事務所 指導主事 下村 治

受講者:1名(教員1名,学生 名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 小・中学校教員34名

CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

     参加者が自分の実践例について作成したレポートを持参し,そのレポートをもとに協議を進

     める。

 

内容:(1) 実験・実習

     塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,化合時の音や発火の仕方,水のでき方等が違う様子を観察する。

     作成手順は,本事業で整備したタブレット端末を活用し,参加者が班ごとに確認できるようにした。

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・効果のあった事例の情報交換を行うことで,今後の授業に生かせる事例や,実験が上手くい

     くコツ,また,素材の入手方法など共有することができた。

    ・タブレット端末は,今後積極的に活用していくべきである。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・小中学校の教員が同じグループで協議することで,それぞれの学校の視点からの課題を相互

     に理解することができた。

    ・理科室の整備について。特に小学校ではどこに何の器具があるかを,明確にすることが大事。

     実験器具のリスト化や,理科室の用具配置図など工夫が必要。

    ・理科室内での学習のルールづくり。理科支援員の効果的な活用。

(3) 指導講評

    ・観察・実験を充実させるためには,教材研究と併せて,安全管理が重要。

    ・理科の授業中の事故について。

      最近の事故事例について,日本スポーツ振興センターのデータをもとに紹介し,その対策

      についての指導。

    ・埼玉県小(中)学校教育課程編成要領(平成21年3月)をもとに理科施設・設備管理と事

     故防止,緊急時の連絡体制等について。             (文責:下村 治)

3.12 2014.1.15 13:25~16:30講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

日時:平成26年1月15日(水)13:25~16:30

場所:深谷市立上柴中学校

講師:深谷市教育委員会 指導主事 吉田 勇

受講者:3名(教員3名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 公開授業 単元名「大地の変化」 中学校第1学年1組

      CST候補者を授業者にして,公開授業を行う。有色鉱物と無色鉱物の割合によって火成岩  

の色が異なることを,実際に加熱と冷却によって砕き,分別することをとおして実感させる。

(2) 研究協議 参加者 小・中学校教員20名

    

内容:(1) 公開授業

    ・予想「火成岩の色は何によって決まっているか」

    ・構想(実験計画)「岩石の中身を調べるにはどうしたらよいか」

    ・課題の予想「花崗岩とはんれい岩の無色鉱物と有色鉱物の割合を○:○で予想してみよう」

    ・実験「加熱と冷却を繰り返し,岩石を砕き,分ける。」

    ・結果の記入「○:○の棒グラフで表す」

    ・考察(定型文で表す)「実験から,色の違いは○○○○ためと考えられる。その理由は,

実験の結果から○○○○からである。」

(2) 研究協議(ワークショップ型)

    <視点1 授業規律・学習環境について>

    <視点2 指導技術について>

    <視点3 教材について>

    <視点4 実験技能について>

    <視点5 小中一貫教育の視点について>

 

(3) 指導講評

    ○非常に提案性のある授業であった。(教科書のトライの実験)

    ○棒グラフを各自に書かせて,予想させるのは非常によいアイデアであった。

    ○生徒が主体的に実験に取り組んでいた。動機付けが良かったからである。

     ○カラーサンドを使ってのモデル化もよかった。

    ○課題と結論が正対していた。

    △実験技能を確かにするために,実技検定の工夫が必要。

(例えば,「炎の強さは,3cmの青い炎をつくってください。」等,具体的に指示をする。)

    △小中一貫教育視点から,小学校と指導法もつなげたい。(板書,ノート指導等)

    △言語活動がゴールにならないように。              (文責 吉田 勇)

 

3.13 2014.1.14 13:45~16:30講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

日時:平成26年1月14日(火)13:45~16:30

場所:所沢市立林小学校

講師:埼玉県教育局西部教育事務所 指導主事 下村 治

受講者:2名(教員2名,学生 名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 小・中学校教員38名

CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

     参加者が自分の実践例について作成したレポートを持参し,そのレポートをもとに協議を進

     める。

 

内容:(1) 実験・実習

     塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,化合時の音や発火の仕方,水のでき方等が違う様子を観察する。

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・効果のあった事例の情報交換を行うことで,今後の授業に生かせる事例や,実験が上手くい

     くコツ,また,素材の入手方法など共有することができた。

    ・参加者にとって関心が高い内容であり,熱心に協議が進められた。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・小中学校の教員が同じグループで協議することで,それぞれの学校の視点からの課題を相互

     に理解することができた。

    ・理科室の整備について。特に小学校ではどこに何の器具があるかを,明確にすることが大事。

     実験器具のリスト化や,理科室の用具配置図など工夫が必要。

    ・理科室内での学習のルールづくり。

(3) 指導講評

    ・観察・実験を充実させるためには,教材研究と併せて,安全管理が重要。

    ・理科の授業中の事故について。

      最近の事故事例について,日本スポーツ振興センターのデータをもとに紹介し,その対策

      についての紹介。

    ・埼玉県小(中)学校教育課程編成要領(平成21年3月)をもとに理科施設・設備管理と事

     故防止,緊急時の連絡体制等について。            

                                     (文責:下村 治)

3.14 2014.1.14 13:30~16:30講座「CST実践力向上研修会(実技研修会)」

日時:平成26年1月14日(火) 13:30~16:30

場所:吉川市立栄小学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所 澤田 一郎 指導主事

受講者:2名(教員2名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1)実験・実習 参加者 小・中学校教員31名

      CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

(2)研究協議「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1)実験・実習

      塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作成する。作成した装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,化合時の音や発火の仕方,水のでき方等が違う様子を観察する。

(2)研究協議

  <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組事例>

  ・一人一人が実感の伴った理解ができるように,実験のグループを少人数にして,個人の

   役割を明確にする。

  ・生物の観察においては,観察の視点をはっきりさせる。

  ・児童に課題に対して予想を立てさせ,理由付けされた実験方法の考案をさせる。

 

  <観察・実験に関わる課題及び課題解決のための取組事例>

  ・課題:野外や自然の中での実験や観察において一層の充実が必要。

   取組:ビオトープの整備を行うことで,生き物が増え,自然に触れる機会が増えた。

  ・課題:児童の実験を安全かつスムーズに進めさせるために必要な予備実験の時間確保。

   取組:各学年の理科部員を中心に,学年で一緒に行えるような工夫と理科室の整備。

  ・課題:地学系の単元における観察の難しさ。

   取組:デジタルコンテンツの視聴覚資料は一斉指導にも調べ学習にも活用できる。

   

(3)指導講評

  ・一つの実験からさらなる疑問を持たせることで,次の実験につなげられる工夫をする。

・経験のある教員から若手教員への知識・技能の伝達を校内研修等で行う。

  ・予備実験等を担当学年だけでなく,校内全体に広めて行える機会を設ける。

 

(文責:尾板 直樹)

3.15 2013.12.26 15:00~16:30「ダーウィンの進化論」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月26日(木)15:00~16:30

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院教育学研究科理科教育講座 准教授 日比野拓

受講者: 教員4名

領  域: Ⅰ 最先端の自然科学

概  要: 「ダーウィン」や「進化」という言葉はよく耳にするけれど,その内容を知る機会は少ないはず。進化論とは何か,ダーウィンはどのように進化論を導いたのか,詳しく解説した。

3.16 2013.12.26 13:00~14:30「高エネルギー天体とその先端観測」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月26日(木)13:00~14:30

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科物理学コース 教授 井上直也

受講者: 教員1名

領  域: Ⅰ 最先端の自然科学

概  要: 銀河系内外の高エネルギー天体の究明のために「超高エネルギー粒子観測」が注目されている。今までにない相対論限界に近い高速粒子の正体と、それが拓く高エネルギー天体の謎について解説した。

3.17 2013.12.26 11:00~12:15「パスカルの3角形で遊ぶ」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月26日(木)11:00~12:15

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科数学コース 教授 福井敏純

受講者: 教員3名

領  域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概  要: パスカルの3角形を眺め、その背景に潜む法則を探った。参加者が何に気づくかで内容は変わるが、フィボナッチ数列との関連もある。色鉛筆でパスカルの3角形を偶奇で色分けした。

3.18 2013 12.25 講座「化学実験のレシピ」

日時:平成25年12月25日(火)13:00~16:40

場所:埼玉大学教育学部化学第1実験室

講師:埼玉大学 大学院教育学研究科 教授 芦田 実

受講者:8名(教員8名,学生0名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

概要:鉄やアルミの溶解と蒸発乾固等の小学校で失敗しやすい実験,溶解・析出や色の変化に関する面白い実験,寒剤で水を凍らせる実験,身近なpH指示薬等を実験します。その他,塩酸や水酸化ナトリウム水溶液等の濃度計算,調製方法,注意事項,劇薬等の性質,廃棄処理の方法等を解説します。

/

内容:アルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液に滴下して作る人工イクラ,サーモインクを使用した熱伝導,鉄-フェナントロリン錯体が赤色と青色に周期的に変化するB-Z反応,希塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を用いたミカンの皮むき,塩化アンモニウムの星形結晶が析出する試験管の中の雪,メチレンブルーが青色の酸化型と無色の還元型を繰り返する青いフラスコ,酢酸ナトリウム水溶液の過冷却(過飽和)現象を利用したエコカイロ,飽和食塩水にアルコールを加えて食塩の粒を大量発生させる実験等を実施した。

 特に受講生の強い希望で,人工イクラの中にサーモインクを封入したサーモイクラの実験も実施した。サーモインクだけを使用すると中が濁って見えないが,サーモイクラを用いると中まで透き通って,熱の伝わり方および対流を非常に良く観察でき,大変好評であった。

その他,見ていて飽きないB-Z反応の不思議な模様やきれいな試験管の中の雪,簡単に実験できるミカンの皮むき,「もののとけかた」の発展教材に活用できるエコカイロ,食塩水とアルコールの実験等も好評であった。受講生から,どの実験も興味深く魅力的で小学生の科学クラブ等で積極的に活用し,理科が好きな子どもたちを育てていきたい。なによりも教員が楽しむことが大切で,その楽しさを児童に伝えたい等の感想が寄せられた。                 (文責:芦田 実)

3.19 2013.12.25 13:00~14:30「光る物質について考えよう、見てみよう」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月25日(水)13:00~14:30

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科基礎化学科コース 教授  石井昭彦

受講者: 教員2名

領  域: Ⅰ 最先端の自然科学

概  要: 自然界にはホタルや発光クラゲのような様々な発光生物がいる。また、最近では人工発光物質が携帯電話やテレビのディスプレイに使われている。この講座ではこのような発光現象の仕組みについて解説し、実際にいくつかの人工的に合成された物質の発光を観察した。

3.20 2013.12.25 11:00~12:15「デジタルカメラはどうやって顔を見つけるのか?」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月25日(水)11:00~12:15

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科情報システム工学コース 助教授 小林 貴訓

受講者: 教員1名

領  域: Ⅰ 最先端の自然科学

概  要: 最近のスマートフォンやデジタルカメラには、人の顔にフォーカスを合わせたり、笑顔を見せるとシャッターが切れるものがある。このような顔を見つける機能は,どのようなしくみで実現されているのだろうか?講義では、画像処理の基礎として、写真や映像がコンピュータでどのように扱われるのかを説明し、その応用として、携帯電話やデジタルカメラに搭載されている顔を見つける仕組みについて解説した。

3.21 2013.12.25 9:00~12:10講座「コンピュータ計測を活用した理科授業の展開」

日時:平成25年12月25日(水)9:00~12:10                                                                    

場所:埼玉大学教育学部G109実習室 

講師:埼玉大学 大学院教育学研究科 理科教育講座 准教授 小倉康

受講者:教員7名

            学生5名

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:コンピュータ計測を活用した理科授業の展開について講義と実習を行いました。

内容:はじめに,ICT活用とコンピュータ計測についての講義を行い,ICT活用の現状・意義・視点,コンピュータ計測とセンサー技術の概要と教材例(体験),米国でのコンピュータ計測普及の背景等について理解を深めました。

 次に,米国で普及しているVernier社の計測教材を用いて実習を行い,機器の基本操作に慣れるとともに,2本の温度センサーやpHセンサー,CO2とO2のガスセンサー,気圧センサー等を用いて,さまざまな探究的な実験を実施しました。      2つのビーカーの温度変化     pHと温度の変化

本講座では,携帯型端末機器にセンサーを接続するだけで,すぐに測定でき,測定と同時にグラフの表示が可能となる簡便さが特徴です。また,任意の端末の画面を無線で教員のパソコン画面に表示できるので,異なる班の実験結果を比べながら考察を行うことができます。加えて,Wi-Fi接続しているタブレット,スマートフォンなどでも表示でき,データの分析も可能など,ICT技術を取り入れた理科実験授業の可能性を体験的に学びました。

 受講生は,実験後,こうしたコンピュータ計測を活用した理科授業の可能性について意見交換し,指導案を作成することを課題として終了しました。

 課題レポートに見られた受講生の考察をいくつか紹介します。「実際に観察したものと,測定結果を合わせて結果とすることができるので,より思考が深まると考えられる。」「グラフによる可視化が容易で,結果をまとめる時間が短縮できる。他の班との比較も容易にできる。考察や話し合い活動に時間を費やすことができる。表現力や言語能力を高めるとともに,外言語化する活動を通じ,概念形成ができると考えられる。」「音など実際に観察が難しいものの測定が可能。」などの意義とともに,「センサーやコンピュータ機器は非常に高価なものが多く,導入が困難。」「機械がトラブルを起こしてしまった場合,その対応に時間を費やしてしまい,実験への安全上の配慮ができなくなってしまう。また,機械のトラブルに対応できない場合もある。機械に詳しい方とのTTが可能であれば解決できる。」「教員側の技能の習得に時間がかかる。」などの課題が記載されていました。作成された指導案には,小中学校で直ぐに実践できる水準の具体的な展開が検討されたものが多く見られました。

 なお,本講座で作成された指導案を元にした授業にCST受講生が取り組む場合は,ICT測定教材を貸し出すことを可能としています。         (文責:小倉 康)

 

3.22 2013.12.13 11:40~12:25講座「小学校科学実験研修③」

日時:平成25年12月13日(金)11:40 ~12:25

場所:さいたま市立新開小学校

講師:館職員

受講者: 1名(教員1名)

領域:Ⅱ

 

概要: 小学校理科の教育課程に位置づけられている学習内容や発展的な内容について,科学実験研修②を終了した受講生が,勤務校で授業実践を行います。内容は,当館の学校連携事業「スクール・サポート・サイエンス事業」の小学校3年単元名「明かりをつけよう」・小学校6年生「人と環境」)の2つのプログラムから選択します。

 

内容:

 ・長い導線を使った回路について実験検証・考察

・電気を作る 果物電池→実験の工夫(直列つなぎ・金属を増やす等)

・電気を作る 備長炭電池→実験の工夫(キッチンペーパーやアルミニウムはくの巻き方等)

              ・電気を作る2  → ダイナモ・手回し発電

    ・ものづくりのヒント

 

所属する学年外での実践でしたが,大変落ち着いて,児童や学年の先生たちとのコミュニケーションを上手にとりながら授業を進めることができました。児童の興味関心をチューチューテスターでは,子ども達に電気を通す物はどれか疑問をなげかけることで,みんなが興味をもって探し出していました。  

授業実施後の児童の評価でも,ほとんどの子が「理科が楽しい。」と手をあげていました。

 (文責:野平 尚彦)

 

3.23 2013.12.11 17:00~18:30講座「スクールサポートサイエンス事業①」

日時:平成25年12月11日(土)17:00~16:30    

場所:さいたま市立見沼小学校

講師:館職員

受講者: 1名(教員1名)

領域:Ⅱ

 

概要:CST講座「望遠鏡を活用した天文分野の指導法」を受講修了者を対象に,講座で学んだ望遠鏡のしくみや使い方をもとに,自校で天体観望会を実施し,観望会の企画,運営を学びます。

 

 

内容:

当日は天候に恵まれ,観望会前には国際宇宙ステーションの観察もできました。4年生以上を対象に実施し,児童・保護者合わせて約200名の参加がありました。

学校の職員や,講師を招いて,望遠鏡は計7台,双眼鏡は3台用意されました。

最初に朝礼前で全体への説明後,グループに分かれて最初の観察場所に移動し,その後は自由にすいているところに移動して対象天体を観察しました。月や金星を観察し,児童や保護者から驚きや感動の声が多く聞かれました。

 学校の先生方が大勢参加しており,受講生も積極的に先生方に望遠鏡の指導をし,参加者も満足のいく観望会の運営ができました。

 

(文責:野平 尚彦)

 

3.24 2013.12.11 13:05~16:30講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

日時:平成25年12月11日(水)13:05~16:30

場所:八潮市立八潮中学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所 学力向上推進担当指導主事 澤田一郎

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1)公開授業 単元名「身のまわりの物質」八潮中学校1年4組

CST候補者を授業者にして,公開授業を行う。「物質の性質」「水溶液の性質」「気体の性質」を学習した後,「課題選択学習」として生徒の興味・関心に即して課題を選択させ,解決のための方法を考え実験計画を立てさせる。本時は班ごとの計画に基づいて実験し,固体や液体,気体の性質,物質の状態変化について粒子モデルを用いて考察し,理解を深めさせる。

   (2)研究協議 参加者 小・中学校教員34名

 

内容:(1)公開授業

     ・実験班で4種類から選択した実験を計画に従って行う。

     ・課題が解決できたかを班ごとに判断する。

     ・実験中の各手順での物質の様子を粒子モデルで表す。

 

   (2)研究協議(ワークショップで行う)

    <視点1>小・中学校で学習する基本操作を用いることで観察・実験の技能を高めることにつながったか。

  ・小学校で基本操作を身に付けさせておくことが重要。

     ・意欲を持ち操作していたが,安全面については教師の声かけだけでは不足である。

    <視点2>課題を選択することで生徒の意欲が喚起され主体的に取り組むことができていたか。

     ・課題を選択することで課題意識をもった活動となっている生徒が多い。

     ・選択させる課題に改善の余地があり,今後の検討が必要。

    <視点3>課題を解決するための計画に沿って,実験を進められていたか。

     ・ワークシートに計画が記入され,生徒の活動がスムーズだったが改善の余地がある。

     ・見通しがあまい生徒がおり,予想の段階から粒子モデルを活用させる必要がある。

 

   (3)指導講評

    ・課題選択学習は,今までの学習をフルに生かして取り組み解決方法を考える機会となり,意欲を持たせる意味でも重要である。

    ・授業中に実験時間を延長する決断が良い。

    ・小学校の学習が中学校とどのようにつながるかを考えるきっかけとなる授業であった。

    ・実験中の安全面についての配慮が不足している。

(文責:勝呂 真人)

3.25 2013.12.7 16:00~17:30「水の化学」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月7日(土)16:00~17:30

場  所: 埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室

講  師: 埼玉大学 名誉教授 永澤明

受講者: 教員4名

領  域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概  要: 水はどこにでもある物質だが,奇妙な性質をもっていて,それがわれわれの生命を維持し,地球の環境を現在の姿にしている。水と物質や生命のかかわりについて,主に化学反応を中心にいろいろな実験をもとに見ていった。

3.26 2013.12.7 15:00~16:00「埼玉大学化学分析支援センター施設見学」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月7日(土15:00~16:00

場  所: 埼玉大学 科学分析支援センター

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科科学分析支援センター 准教授 藤原隆司

受講者: 教員5名

領  域: Ⅰ 最先端の自然科学

概  要: 埼玉大学 大学院理工学研究科 科学分析支援センターの見学を行った。

3.27 2013.12.7 13:30~15:00「野菜の色は細胞のどこに?」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月7日(土)13:30~15:00

場  所: 埼玉大学 理学部3号館3階 分子生物学科学生実験室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科分子生物学コース 教授 大西純一

受講者: 教員3名

領  域: Ⅳ CST才能育成・科学研究指導法

概  要: 緑・赤・黄の野菜の色は細胞のどこにあるのかな?野菜から細胞を取り出して顕微鏡で見てみました。

3.28 2013.12.7 13:30~15:00「地球初期生命の謎」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年12月7日(土)13:30~15:00

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院教育学研究科理科教育講座 准教授 岡本和明

受講者: 教員4名

領  域: Ⅰ 最先端の自然科学

概  要: 現在私達が確認できる地球初期生命は、深海底火山の温泉につかっていたらしい。初期生命はなんでそんなところにいたのだろうか?そしてなぜ私達へと生き着いたのだろうか?調査風景や岩石試料を参考に、皆さんの質問に答えながら、35億年前の地球表層内部環境について説明をしました。

 

3.29 2013.11.29 13:45~16:30講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

日時:平成25年11月29日(金)13:45~16:30

場所:所沢市立林小学校

講師:所沢市教育委員会 指導主事 粟飯原建四郎

受講者:1名(教員1名,学生  名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1) 公開授業 単元名「ふりこのきまり」 小学校 第5学年2組

   CST候補者を授業者にして,公開授業を行う。本授業研究会は,振り子の運動の規則性につ

 いて興味・関心をもって追究する活動を通して,振り子の運動の規則性について条件を制御して

 調べる能力を育てるとともに,それらについての理解を図り,振り子の運動の規則性についての

 見方や考え方をもつことができるようにすることをねらいとした。

(2) 研究協議 参加者 小・中学校教員37名

内容:(1) 公開授業

    ・ふりこが1往復する時間が変わる条件をみつけるために,前時に①振り子の長さを変える実験②振り子の長さを長くする実験を行い,本時では③振れ幅を変える実験を行った。

    ・上記の3つの実験結果から,振り子の運動の規則性について各班で考察し意見をまとめ発表した。

(2) 研究協議

<視点1>実験を充実させる場面において,良かった点,課題と感じた点,さらに改善のための有効な手立てとしてどのようなことが考えられるか。

    ・学習課題の提示や,構造化された板書で子供たちが見通しをもって実験に取り組めている。

    ・演示用の大きな器具の用意や,班別の実験での役割分担が効果的であった。

<視点2>実験の結果から,考察,まとめにいたる場面において,良かった点,課題と感じた

     点,さらに改善のための有効な手立てとしてどのようなことが考えられるか。

    ・実験結果の大きなグラフで表す(シールをはってグラフを作る)ことで,時間短縮と結果の

     共有化が図れ,効果的だった。

(3) 指導講評

・授業規律が守られている学級であった。黒板には色つきのシート,大きめのシールなどを用いた掲示物が充実しており,視覚的な支援が効果的になされていた。

・授業では子供たちの予想を大切に扱い,子供たちの言葉を使ってまとめていた。

・ノート指導がよくなされており,どの子も自分の考えを書けている。考察の書き方(書式)を丁寧に教えると,発表の場面でさらにまとまりのある発言につながる。

・振り子の学習専用の実験器具を用意し,さらに担任が予め分度器をつけることで班ごとの実験結果がより明確になり,考察への見通しが持ちやすくなった。

・班ごとの意見発表が活発にできた。その中で明らかにC判定の児童が間違いに気づき,自力でB判定にすることができた。授業者(担任)がこれに鋭く気づき,取り上げることで,子供たちは,さらに友達と学ぶ意味を理解し,意欲が高まることを伝えた。

                              (文責:渡邉 弘之)

3.30 2013.11.26 13:00~16:30講座「「理科教育」研究指定校研究発表会(小学校)」

日時:平成25年11月26日(火)13:00~16:30

場所:さいたま市立大宮北中学校

講師:指導1課指導主事

受講者:2名(教員2名)

領域:Ⅲ

概要: さいたま市立大宮北小学校は,平成24・25年度の2年間にわたり,さいたま市教育委員会の委嘱による「理数教育」研究指定校として理数教育に関する研究を進めてこられました。「意欲をもっていきいきと取り組む子どもの育成」」を目指し,研究を推進した。

今回の発表会では,その成果を発表するため,1年生の生活科と3年生,6年生の理科の3授業を公開し,それぞれ教科に分かれ協議会を実施し,研究課題に対する中学校での実践や課題などを協議した。

内容: 生活科の公開授業では,1年生で「あきのおもちゃ だいしゅうごう」という題材で,理科の3年生では「風やゴムで動かそう」,6年生では「てこのはたらき」という題材で授業が公開された。

    全体会ではこれを受けて,研修主任である大宮北小学校所属のCST候補者により研究の概要が説明された。理科では「主体的に問題解決する授業の推進」,生活科では「ふれあいを通して豊かな心を育てる授業の推進」をテーマに,研究を重ねた。特に,単元の流れを「導入」「探究」「活用」に分け,主体的な問題解決の流れをつくる単元計画を「大宮北小サイエンス・スタンダード」と称し,この流れを標準化することで子どもたちに問題可決の力を付けさせてきた。

    分科会ではこの大宮北小サイエンススタンダードに沿った授業展開について,協議が展開され,多くの参会者から有益な意見が出されて,活発な協議会となった。(文責:岸田 陽一)

3.31 2013.11.19 13:30~16:30講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

日時:平成25年11月19日(火)13:30~16:30

場所:上尾市立大石中学校

講師:上尾市教育委員会 指導主事 佐々木 智美

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 公開授業 単元名「地球と宇宙」 中学校第3学年5組

      CST候補者を授業者にして,公開授業を行う。金星の満ち欠けのモデル実験を行い,その記録を分析させる。金星の見え方の変化を地球や太陽の位置関係の変化と関連付けてとらえ,考察できるようにさせる。

(2) 研究協議 参加者 小・中学校教員35名

    

内容:(1) 公開授業

    ・金星の観測結果(画像)から,見え方(形や大きさ)の変化を捉えさせる。

    ・金星が満ち欠けをしたり,大きさが変化したりすることをモデル実験(電球,スチロール球を使用)で検証する。

 ・実験結果を整理し,既習事項(月の満ち欠け)と関連付けて分析し,考察・まとめをさせる。

(2) 研究協議

    <視点1> 課題設定の場面では,生徒に見通しをもたせ,学習意欲を喚起するものになっていたか。

    ・ICT機器を効果的に活用し,前時の振り返り,導入がテンポよく行われていた。

・活動のねらいを明確に提示し,予想・仮説を立て,見通しをもって実験に取り組ませていた。

    <視点2> 体験的,問題解決的な取組が図られていたか。

    ・金星の満ち欠けをモデル実験によって再現し,その変化の様子について体験的に取り扱っていた。既習の内容から自らの予想・仮説を立て,それらを基にして検証を進めていた。

    ・ICT機器を活用し,観察のポイントや検証する対象を具体的に示す工夫が図られていた。

    <視点3> 言語活動の充実が図られていたか。

    ・日ごろの授業実践の成果が,生徒の活動にしっかりと表れていた。実験結果のまとめでは,小グループによる結果の整理,考察が行われ自力解決につなげていた。

・思考の変容を見取る手立てとして,一枚ポートフォリオ評価を活用し,各時間の活動のまとめを行った。生徒自らの言葉で授業のまとめや振り返りを行い,表現力を養っていた。

(3) 指導講評

    ・授業の柱立て,具体的な目標タイムを設定しながら,活動の見通しを持たせる工夫をしていた。構造的な板書により,学習の内容が明確に示されていた。

   ・小・中の連携,学習の系統性について指導を行った。しっかりとした生徒の実態分析を行い,適切な指導観をもって授業の構成を行うことができていた。既習事項を基に学習の積み重ねがしっかりと行われていた。 

 

(文責:佐々木 智美)

 

講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」実施報告

 

日時:平成26年1月22日(水)13:30~16:30

場所:上尾市立大石中学校

講師:上尾市教育委員会 指導主事 佐々木 智美

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 小・中学校教員35名

CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1) 実験・実習

     塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作製する。装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,反応の様子(化合時の音の大きさや燃焼の様子),水のでき方等が違う様子を観察する。

(2) 研究協議

  参加者は,事前に課題レポート(自校の授業実践・取組事例について)を作成して,協議会に臨んだ。以下の2つの視点に沿って,持参レポートに基づいたグループ協議を行った。協議内容をまとめて発表し合い,それぞれの成果を確認した。

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

    ・ICT機器を活用し,効果的な資料提示(視覚的に写真資料や動画,資料の拡大)の工夫が行われている。

    ・具体物を使用した観察・実験,モデル実験による検証など実感を伴う授業を展開している。

    ・分かり易い,使い易い教材教具の開発や活用の工夫についての取組が行われている。

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・生活経験の不足により,児童生徒の実験技能がなかなか定着しない。実験が時間内に終わらない,まとめができないなどの課題がある。体験的な取組を通して,実感を伴うような観察・実験の設定を行っている。思考力・表現力を養うための手立てとして,観察する際の見る視点・考える視点を明確に示したり,考察の定型文を活用したりする工夫をしている。

    ・施設・設備的な課題(施設・器具が古い,理科室が使用できない,材料・実験器具が揃わない)がある。計画的に理科室の使用ができるよう理科室使用のローテーションを組んだり,観察・実験の個別化(使用器具を小型化・細分化)を図ったりする工夫をしている。

(3) 指導講評

    ・観察・実験上の安全確保に努めるよう指導をした。理科室(実験)環境の整備,予備実験の実施,児童生徒の役割分担や観察・実験の視点を明確に示し,活動の見通しを持たせる。

    ・何を教え,何を評価するのか。児童生徒の実態を分析・把握し,指導する教師側の視点を明確にする。教師自身が見通しをもって,授業を展開することが大切である。

   ・教師のネットワークを活用,各校の実践・効果のある取組について,情報交換をすることを助言した。

(文責:佐々木 智美)

3.32 2013 11.19 9:00~12:10 講座「科学的な思考力の育成を促す理科授業」

日時:平成25年11月19日(火)9:00~12:10 

場所:埼玉大学教育学部A棟201室

講師:清水 誠(埼玉大学教育学部教授)

受講者:8名(教員7名,大学院生1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:本講座では,学習指導要領が求める思考力の育成に向けて学習科学等の知見を踏まえた最新の理科の指導方法について検討した。到達目標は,科学的な思考力の育成を促す理科授業を構想できるとしている。

内容:

1.思考力とはどのような能力か

  思考力とは何かを整理した。心理学では思考を問題解決ととらえてきたこと。最近では,思考を情報処理過程と同義にとらえていることを学習した。次に,類推が思考の基盤であることやメタファーが言語・認識・行動に共通する思考手段であること,論理的に思考できるようになるためには問題解決の場を用意し問題解決の能力を育てること,思考のスキルの育成が重要であること,他者との討論を通しての自己内対話(=思考)が有効であること等を学習した。

2.プロセススキルを育成する

  探究学習論を照会すると共に,形式操作の思考についても学んだ。そのうえで,中学校の教師が理科の学習で培う能力を育成する実践を照会した。

3.書く活動の充実

Goodyは,書くことなしには,論理的・分析的・理性的・ 科学的思考は不可能であると述べていることを紹介し,表現することで思考が洗練される/思考が深まることを学んだ。次に,100円問題や授業事例をもとにメモをすることの効果を実習した。

4.批判的思考力を育成する教授方略

「情報の明確化」,「情報の分析」,「推論」,「行動決定」と呼ばれている4つのスキルを役割として分散化し,学ぶことで最終的に批判的思考力を身に付けさせる指導事例を検討した。各役割を理解するだけでなく,ゴールを共有化し,相互協力・相互批判が伴う議論をすることが重要であることを学んだ。

受講生の感想には,「具体的にどのようなものが科学的な思考力で,それを育成するための手段にはどんな方法があり,それを取り入れることによってどの程度の効果があるのかというのは明確には答えられなかったというのが実情である。それが今回,講義にでることで,具体的な科学的な思考力の育成について理解することができた。」と述べられていました。    (文責:清水 誠)

3.33 2013.11.15 13:00~16:00「さいたま市教育研究会研修大会における研究授業」

日時:第1回 平成25年11月15日(金)13:00~16:00

場所:さいたま市立植水小学校、さいたま市立栄和小学校、

         さいたま市立太田小学校、さいたま市立三室中学校、

     さいたま市立柏陽中学校、さいたま市立宮前中学校

講師:さいたま市教育委員会指導主事

受講者:○名(教員○名)

領域:Ⅲ

 

概要: さいたま市では、毎年11月に「さいたま市教育研究会研修大会」を行っている。昨年度より、小学校で3会場、中学校で3会場の合計6会場で、さいたま市内の先生方の理科教育推進のために公開授業および研究協議会を行っている。

 今年度は、植水小、栄和小、太田小、三室中、柏陽中、宮前中の6会場で若手、中堅、ベテラン、それぞれの先生方が公開授業を行い、どの会場でも活発な協議が行われた。

 

内容: 今年度の研修大会の小学校会場では、植水小においては、6年生の「てこのはたらき」。栄和小においては5年生の「物のとけ方」6年生の「水よう液の性質とはたらき」の合同授業。太田小においては6年「水よう液の性質とはたらき」の授業が行われた。また、中学校会場では、三室中において「動物の生活と生物の変遷」。柏陽中において「地球と宇宙」。宮前中において「電流のはたらき」の授業が行われた。それぞれの授業でテーマを決め、そのテーマについて先生方が工夫を凝らした授業となった。

 特に、宮前中会場では、「言語活動発展のためのICT機器活用の工夫」というテーマで、ホワイトボードを活用しての回路モデルを作成し、それを第三者に説明していくことで、言語活動の発展につなげ、さらに自分の中での内容の確認を行っていくことにつなげていった。さらに、実物投影機や大型テレビの活用により生徒たちの活発な言語活動を引き出していた。研究協議会では、教員歴5年以下の若手の教員が多く参加していたが、若手の先生方から授業に関する多くの質問が出され、それに対して参会のベテランの先生方が自分たちの経験をもとに意見等を出してくるという形で、非常に内容の濃い協議が展開された。

 また、三室中会場では、「消化と吸収」の単元で、でんぷんとブドウ糖の分子の大きさに着目させるため、でんぷんとブドウ糖の混合液を豚の腸に満たし、分子の大きさの小さいブドウ糖が腸を通過することを実験から理解させていました。さらに、実物投影機、大型テレビ、パソコン、プロジェクターといったICT機器を有効に使用し、学習方法の説明に利用して効果を上げていた。

 どこの会場でも、校種を超えて参加された先生方がおられ、さいたま市の「小・中一貫教育」に対しての準備を進めていこうという気持ちがみられてよかった。

 (文責:岸田 陽一)

 

3.34 2013.11.9 15:00~16:00「女性科学者の芽セミナー第3回」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年11月9日(土)15:00~16:00

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科分子生物学コース准教授 日原由香子

受講者: 教員2名

領  域: Ⅴ 科学コミュニケーション

概  要: 埼玉大学で活躍中の女性科学者の卵2人(基礎化学科、数学科大学院生)による発表。現在の学部や専攻を選んだ動機、大学での生活や将来の夢などについて、受講者との間で質疑応答を行った。

3.35 2013.11.9 16:00~17:30「アイソン彗星を科学する~ケプラーの法則と彗星軌道~」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年11月9日(土)16:00~17:30

場  所: 埼玉大学 総合研究棟2階 11番講義室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科物理学コース教授 井上直也

受講者: 教員3名

領  域:Ⅰ最先端の自然科学

概  要:12月はじめには明るさが,-10等級かそれ以上になることが予想されており,史上最も明るい彗星になる可能性もあるアイソン彗星について学びました。

3.36 2013.11.9 13:30~15:00「シャコガイが記録した日照変化」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年11月9日(土)13:30~15:00

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講  師: 埼玉大学 大学院教育学研究科理科教育講座 准教授 岡本和明

受講者: 教員1名

領  域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要: シャコガイは二枚貝のなかで最も大きく成長します。シャコガイの貝殻には成長線が認められるのですが、なんと日輪まで観察できます。日輪には毎日の日照変化が刻まれていることが、東大大気海洋研究所と北大の共同研究で最近明らかになりました。埼玉大岡本研究室ではこれらの大学と一緒に、4800年前のシャコガイ化石の日輪の観察、分析を行っています。大きなシャコガイ化石に触って、日照変化の持つ意味を一緒に学びました。

3.37 2013.11.6 13:30~16:30 講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

日時:平成25年11月6日(水)13:30~16:30

場所:戸田市立芦原小学校

講師:戸田市教育委員会 主幹兼主任指導主事 田嶋俊彦

受講者: 33名(教員32名,授業者1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1)公開授業 単元名「流れる水のはたらき」小学校第5学年1組

     CST候補者を授業者にして,公開授業を行う。川の上流と下流を比較し,その違い要因について考え,表現させる。また,タブレット端末を使って相手に説明するなど,ICT機器の活用について提案を行った。

   (2) 研究協議 参加者 小・中学校教員33名

 

内容:(1)公開授業 

   ・協調学習の手法を取り入れ,各自が調べたことをお互いに教え合う活動をとおして,自分の考えを主体的に発表させた。

   ・タブレットパソコンを使って,川の流れを示す動画などの資料を用意した。また,タブレット端末は児童の説明の場面でも使用する姿が見られた。

   ・彩湖自然学習センターから,河原の石(展示物)を借用し,実感を伴った理解と博学連携の推進を図った。

 

(2) 研究協議

   <視点1>児童に見通しをもたせ,学習意欲を喚起するものになっていたか。

   ・ジグソー法により調べる役割がきめられ,資料が絞られているため,どの児童も説明することができた。

   ・写真資料を有効活用した導入等を取り入れ,予想を立てる活動を重視する。

   <視点2>科学的な体験を重視し,実感を伴った理解が図られていたか。

   ・岩石やタブレットを用意して補っていた。共通体験がほしい。

   ・既習事項や生活経験を学びにつなげていきたい。

   <視点3>言語活動の充実が図られていたか。

   ・協調学習により,一人一人が責任感をもって話し合いに参加できた。

   ・学びの共有を図り,考察を深めていく必要がある。

   (3) 指導講評

   ・協調学習を行う上で,単元の向き不向きを考えて行う必要がある。実験や観察を行うことができる場合は一人一人にきちんと体験させる必要がある。

   ・問題解決方の学習を重視して言語活動の質を高めていくことが大切である。

(文責:戸田市教育委員会指導課 仲尾 健)

講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」実施報告

 

日時:平成26年2月18日(火)13:30~16:30

場所:戸田市立芦原小学校

講師:戸田市教育委員会 指導主事 仲尾 健

受講者: 33名(教員32名,CST候補者1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1) 実験・実習 参加者 小・中学校教員37名

CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

    (2) 研究協議

      協議題「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1) 実験・実習

     塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,化合時の音や発火の仕方,水のでき方等が違う様子を観察する。

 

(2) 研究協議

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組> 

   ・ICTを活用した実践例の紹介

    ・ものづくりを取り入れた実践等について

・博物館や科学館との連携を図った実践等について 

 

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

    ・児童生徒の主体的な学習への配慮(若手教員の育成)

    ・直接経験の重視(教材教具の整備・理科室の運用について)

    ・個人差への配慮(協同学習の実践)

    ・生活経験と結びついた教材の開発

 

(3) 指導講評

    ・児童生徒の実態を把握すること。

    ・緊急時に組織的に対応できるように普段から情報交換できるようにしておくこと。

・予備実験の実施と共に,実験器具の整備点検を行うこと。

    ・安全指導について指導要領解説を確認して再点検を行うこと。

    ・研修等をとおして若手教員の育成に努めてほしい。

 

(文責:戸田市教育委員会指導課 仲尾 健)

3.38 2013.11.1 13:00~16:30「「理科教育」研究指定校研究発表会(中学校)」

日時:平成25年11月 1日(金)13:00~16:30

場所:さいたま市立指扇中学校

講師:指導1課指導主事

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ

 

概要: さいたま市立指扇中学校は、平成24・25年度の2年間にわたり、さいたま市教育委員会の委嘱による「理数教育」研究指定校として理数教育に関する研究を進めてこられました。「基礎・基本を身に付け、自ら学ぼうとする生徒の育成」を目指し、研究を推進した。

今回の発表会では、その成果を発表するため、理科と数学で2授業ずつを公開し、それぞれ教科に分かれ協議会を実施し、研究課題に対する中学校での実践や課題などを協議した。

 

内容: 理科の公開授業では、1年生で身のまわりの物質の単元で「物質の姿と状態変化」、2年生で電流の世界の単元で「電流の性質」の授業が公開された。

全体会ではこれを受けての協議会では、研修主任である指扇中学校所属のCST候補者により知識を活用する力を身に付けさせることにより、理数的な見方や考え方を活かして問題解決できるようになっていくという仮説を基に研究を進めていった経緯や小さな問題解決積み重ねることにより学習意欲が高まっていったという成果が発表された。

また、研究協議会では、基礎・基本を身に付けさせていくための実践例など多くの意見が参会者から出され、活発な協議が展開された。

(文責:岸田 陽一)

3.39 2013.10.30 13:00~14:30講座「洗剤の機能と洗剤を使った代表的な実験」

日時:平成25年10月30日(水)13:00~14:30

場所:埼玉大学教育学部G棟109実験室

講師:松岡圭介(埼玉大学教育学部准教授)

受講者:11名(教員10名,学生1名)

領域:Ⅰ 最先端の自然科学に関する知識・理解              

 

概要:身近にある家庭用洗剤を使って,油の溶解,表面張力の低下,水に溶けにくいものを溶解させる機構を簡単な実験から確かめる。実験を中心に行い,その機構を解説した。また,後半では簡易放射線測定器「はかるくん」の活用法を紹介した。

 

内容:講座の前半は主に家庭用洗剤の種類,機能,特徴的な物理化学的挙動について,スライドを使用して説明した。説明後,小中学校の理科の実験教材として使用できそうな,安価な実験材料を使用して,実験方法を提示し,実際に実件を行った。その内容は下記のとおりである。

(1)  爪楊枝と油を使用した表面張力の観察:爪楊枝の一方の先端に食器洗浄用の液体洗剤を少量つけ,水が入ったパッド内に浮かべると,洗剤をつけたほうと反対側に爪楊枝が進むことを観察した。また,食用油を水面に数cm程度の円になるように滴下し,その後,洗剤を油の上に滴下すると,油がパッドの外側に急速に引っ張られるように拡散することを観察した。洗剤による表面張力の低下を簡単に観察することができることを示した。

(2)  料理用油を使用したエマルションの作成:水と料理用油を混合し,そこに食器洗浄用の液体洗剤を加えると,均一なエマルションが形成できることを実験で示した。一方,洗剤を添加しない場合は水と油は二層分離する。この現象は洗剤添加に伴う水/油の界面張力の低下を引き起こした結果であり,油汚れによる洗浄機構を目視で観察することができる。右にその比較の写真を示した。

(3)  滴数管を用いた表面張力の測定:簡易なガラス器具(滴数管)を利用して,表面張力の測定を行った。洗剤を入れると,ガラス管が出る液滴が小さく,その液滴カウント数も増加することを確認した。その結果から表面張力を算出した。

 

 講座の後半には放射線測定の実験キット(はかるくん)の実演と紹介を行った。受講者からの感想は,概ね小中学校でも実験として取り入れることができ,実演は参考になったとの回答があった。また,受講者からも,洗剤,セッケンを使用した実験方法を提示していただき,実りのある講座を開くことができた。  (文責:松岡圭介)

 

3.40 2013.10.12 16:00~17:30「脳の中の情報をのぞいてみよう」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年10月12日(土)16:00~17:30

場  所: 埼玉大学 理学部2号館2階 第一会議室 

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科情報システム工学コース 助教授 藤原寛太郎

受講者: 教員4名

領域: Ⅰ最先端の自然科学

概要: 他人が何を考えているのか,知りたいと思ったことのある人は多いでしょう。脳を調べれば,分かるかもしれない。脳の中で情報がどのように処理されているのかを,詳しく解説した。

 

3.41 2013.10.12 15:00~16:00「サイエンスカフェ第4回」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年10月12日(土)15:00~16:00

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 ロビー 

講  師: 埼玉大学 名誉教授 永澤明

            埼玉大学 大学院理工学研究科 生体制御学コース教授 田中秀逸

受講者: 教員3名

領  域: Ⅴ 科学コミュニケーション

概  要: 2013年ノーベル化学賞、物理学賞、医学生理学賞についてわかりやすく解説した。

3.42 2013.10.12 13:30~15:00「光を分けて調べよう」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年10月12日(土)13:30~15:00

場  所: 埼玉大学 理学部2号館2階 第一会議室 

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科応用化学コース 教授 廣瀬卓司

受講者: 教員2名

領  域: CST才能育成・科学研究指導法

概  要: CD分光器を使って光を成分に分け、太陽の光と色のついた光の違いを観察することで、光と色について勉強した。

3.43 2013.9.24 13:00~16:50 講座「植物の成長と光」

日時:平成25年9月24日(火)13:00~16:50     

場所:埼玉大学教育学部生物学実験室

講師:金子康子(埼玉大学教育学部教授)

受講者:10名(教員10名,学生0名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

 

 

概要:植物の伸長成長の仕組みを理解するための簡単な実験観察を行った。光が植物の成長に与える影響や,植物が重力を感じる仕組みについて観察を通して実感することを目指した。

 

内容:ダイコンとキュウリの種子を明所と暗所で発芽させた芽生えを準備した。受講生は各自プレパラートを作製し,光学顕微鏡を用いて様々な角度から観察を行った。

左の写真と以下の文章は受講生のレポートから抜粋した。

「冒頭の対照実験ではすぐにでも授業に取り入れ,光の大切さや科学的な思考力の向上,関心意欲を引き出すことができると考えた。」

「光を求めながら細く・長く伸びていくための養分が種子には含まれていること,光が当たるようになってから数時間で黄色かった子葉が緑色に変わっていくことを自分の目で確認できたことは今後に役立つと考える。」

「実感を伴った理解のためには『えっ』『本当?』と興味を感じさせるような課題の設定が必要だと感じた。今まで,日なたより日かげのほうが草丈が大きくなるということは理解していたが,それが『細胞の大きさが大きくなったのか』『細胞の数が増えたのか』という観点から考えたことはなかった。実際に観察することで細胞が細長く大きくなっていることを実感を伴って理解することができた。」

「道管には驚いた。ふだん輪切りの様子を観察するが,縦の様子を初めて見ることができた。バネのようになっており,伸びているものもあり,驚きを隠せなかった。違った角度から見ることで植物の不思議さやたくましさを感じることができたので授業でも取り入れたい。」

「細胞には重力を感じる場所があることを確かめた。デンプンが細胞の下に集まる様子で確認したが,大変驚いた。植物と光の観察から,重力を感じるという考えができたことも新たな考え方でありとても新鮮だった。」   (文責:金子康子)

 

 

 

 

 

 

3.44 2013.9.19 13:30~16:30,10.19 9:00~16:00「「体験教室」企画・運営研修」

日時:【第1日】平成25年 9月19日(木)13:30~16:30

      【第2日】平成25年10月19日(日) 9:00~16:00

場所:県立総合教育センター 化学室 231研修室

講師:鎌田勝之、岡野雅一(県立総合教育センター主任指導主事)

     鈴木香織(県立総合教育センター指導主事)

受講者:4名(教員4名)

領域:Ⅳ 科学の才能育成・科学研究指導法

概要:県立総合教育センターでは、毎年「一般公開」と題し、地域貢献の一環として児童生徒を対象に 

       コンサートや体験教室等を実施している。当センターと連携をしている国立科学博物館、自然の博 

       物館、理化学研究所等がブースを出展し体験教室を実施したり、当センターの指導主事が得意分野

       を生かし飛行機作りやロケット作り等を行っている。今回は、児童生徒の知的好奇心を喚起し、理

       科に対する興味関心を高めるための「体験教室」を企画・運営する実践的な研修を通して、理科教

      育の推進者としての資質能力の向上を図ることを目的とし、CSTが「作って遊ぼう!ゴムゴムの

      教室!!」と題して、ブースを出展した。

内容

【第1日】

 本研修の趣旨説明、県立総合教育センター一般公開の概要説明の後、計画立案(講座名、講座概要、実施場所、必要物品一覧作成)を行った。

【第2日】

①サソリの標本

 ゴムの弾性を利用して、開けようとすると中に入れた仕掛けが動く封筒作りをした。

②わりばしでっぽう 

 わりばしでっぽうを作成後、的として「フラワーモンスター」を用意し、出来栄えを試した。

③紙コップロケット

   「世界に一つだけの自分ロケット」として、色を塗ったり厚紙を貼ったりした。                   (文責:岡野雅一)

                          サソリの標本の説明                                          わりばしでっぽうづくりの支援

 

                                     

3.45 2013.9.7 16:00~17:30「遺伝子からひも解く植物の不思議」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年9月7日(土)16:00~17:30

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室 

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科環境科学研究センター准教授  山口雅利

            埼玉大学 大学院理工学研究科環境制御システム学コース准教授  川合真紀

受講者: 教員5名

領  域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要: 最近の研究より、花の形や咲くタイミングなど植物が生長していくうえで重要な遺伝子が次々と明らかになってきている。本セミナーでは、遺伝子について紹介し、遺伝子の働きをどのような研究を通じて解明するか分かりやすく解説した。

3.46 2013.9.7 15:00~16:00「サイエンスカフェ第3回」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年9月7日(土)15:00~16:00

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 ロビー 

講  師: 埼玉大学 名誉教授 永澤明

            埼玉大学 大学院理工学研究科 数学コース 准教授 海老原円

        埼玉大学 大学院理工学研究科 物理学コース 教授 井上直也

受講者:教員3名

領  域: Ⅴ 科学コミュニケーション

概  要:  テーブルを囲んでお茶とお菓子を食べながら、先生や学生、大学院生と科学の様々な科学の話題について議論した。

 

3.47 2013.9.7 13:30~15:00「磁石を使った実験」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年9月7日(土)13:30~15:00

場  所: 埼玉大学 教育学部 理科実験工房 G棟 G109実習室

講  師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 教授 近藤一史

受講者: 教員4名

領  域: CST才能育成・科学研究指導法

概  要: ネオジム磁石という強力な磁石を用いると、普通の磁石ではできなかった実験ができるようになる。いくつか実験をし、我々の研究室で開発した面白実験も合わせて行った。

 

 

3.48 2013.9.6~11.28 9:00~17:00「小学校初任者指導研修」

日時:【第1日】平成25年 9月 6日(金) 9:00~12:00

       【第2日】平成25年10月17日(木) 13:00~17:00

     【第3日】平成25年11月26日(火) 9:00~17:00

       【第4日】平成25年11月28日(木) 9:00~17:00

場所:県立総合教育センター 化学室 生物・地学室 物理室

指導者:小中学校教員(10年以上の経験者)18名

受講者:7名(教員7名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:小学校初任者研修の指導者のアシスタントとして、研修で使用する教材やテキストを作成し、初任者研修の企画・運営を行う。また、研修の準備、片付け、実習中の補助など研修がスムーズに進行するよう支援する。

内容

【第1日】(9月6日)

 テキスト作成、教材準備

 研修で使用するテキストの作成を行った。小学校でおさえてほしい観察・実験器具の使い方や理科授業での安全指導など基本的な内容にした。

 [テキストの内容]

 ・理科授業での安全指導

 ・アルコールランプの使い方 ・試験管の扱い方 ・薬品の安全な取り扱い方

 ・簡易検流計の使い方 ・電源装置の使い方 ・電池の直列つなぎと並列つなぎ

 ・顕微鏡の使い方 ・双眼実体顕微鏡の使い方 ・ルーペ、虫めがねの使い方 など

【第2日】(10月17日)

 指導者との打ち合わせ

 小学校初任者研修で指導する指導者の方と実習内容について打ち合わせを行った。CSTの先生方が作成したテキストをもとに観察・実験を行いながら、内容について検討し修正した。

【第3日・第4日】(11月26日 初任者357名・11月28日 初任者337名)

 小学校初任者指導研修

 初任者をA、B、C3つのグループに分け、それぞれ90分ずつ実習「観察・実験の基本操作」を行った。

 [実習内容]

 ①化学分野

・マッチの擦り方をていねいに説明したあと、アルコールランプに火をつける操作を行う。

・試験管に沸騰石と水を入れ、アルコールランプで加熱する。

・塩酸を10倍にうすめる。

・試験管を試験管ブラシで洗う。

 ②物理分野

・ソケットなしで豆電球を光るよう回路をつなぐ。

・直列回路をつくる。

・並列回路をつくる。

・簡易検流計で電流の値をはかる。

・電源装置とつないで電流の大きさをはかる。

 ③生物分野

・顕微鏡で微生物(ミドリムシ)と花粉を観察する。

・ジャガイモにヨウ素液をたらし、デンプン粒を観察する。

・双眼実体顕微鏡で火山灰を観察する。

・ルーペ、虫めがねで植物を観察する。

 小学校初任者の中には、理科を苦手とする教員も多く、中学校以来実験・観察を行っていないとか、理科の授業をもっていないなど、理科を教えることに不安をもっている。そのような中で、今回の悉皆研修は、多くの教員に理科を好きになってもらい、意欲的に理科の授業を行えるよう観察・実験の基本操作をていねいに説明し体験させた。研修生のアンケートにも、「理科の授業に対する自信がついた」「観察・実験が楽しい」「とてもわかりやすかった」など前向きな感想が多く書かれていた。来年度は、もう少し実習の時間を長くとり、研修生に十分な観察・実験の基本操作を身につけさせたい。   

 (文責:鈴木香織)

3.49 2013.8.29,30 9:15~16:30「小学校理科実践的指導力向上研修会」

日時:平成25年8月29日(木)または平成25年8月30日(金) 9:15~16:30

場所:県立総合教育センター 化学室 生物・地学室 物理室

講師:小野塚 雄彦(草加市立花栗南小学校 教諭)

    矢部 孝之(寄居町立桜沢小学校 教諭)

    土屋 広(所沢市立若松小学校 教諭)

    益田 眞美(深谷市立深谷小学校 教諭)

    鈴木 香織(県立総合教育センター 指導主事)

受講者:29日 2名(教員2名)

     30日 4名(教員4名)

領域:Ⅱ CST観察実験

  

概要:教職経験10年未満で理科教育を推進している小学校教員を対象に、基礎的な知識や技能を活用できる観察実験の指導の仕方や思考力・表現力を高める授業づくりに関する研修を実施する。ベテラン教師の指導方法を学ぶとともに地域あるいは県内の理科教育の推進者としての資質の向上を図る。

内容

①講義「観察・実験を工夫した理科の授業づくり」について

 理科の目標である「実感を伴った理解を深める理科授業」について、実践例を用いて観察・実験のポイントなどをわかりやすく説明した。また、問題解決的な学習の実践例についても説明し、「アルミニウムは塩酸にとけるのか」ということを実際に班ごとに実験をしながら考えた。

②実習「基礎的な知識や技能を活用する観察・実験」~物質・エネルギー分野~

 3年生の「風やゴムの働き」や6年生の「電気の利用」で使う教材として、「スカイスクリュー」や「風力発電工作キット」などのものづくりを行った。また、身近なものを使った教材として「浮沈子」を作った。作った教材を使って授業をどのようにすすめるのか協議した。

③講義「外部組織との連携を有効に活用した理科授業」について

 外部組織を使って理科の授業を行う実践例を紹介した。「JAXA」や「丸の内公園」の専門家に講義してもらうことで、児童の興味関心が高まった様子などを説明した。また、「木の葉化石園」からとりよせた化石の入った岩石を使って、化石堀りを体験した。

④実習「基礎的な知識や技能を活用する観察・実験」~生命・地球分野~

  顕微鏡の使い方や観察方法を説明し、水中の小さな生き物やツユクサの気孔の観察を行った。また、着色液を使ってセロリの道管の観察を行った。

  6年生の「唾液のはたらき」について、実験を行いながら問題解決的な学習を説明した。星のモデルをパネル教材を使って作成した。

⑤協議「実感を伴った理解をめざす理科授業」について

 班ごとに、「実感を伴った理解をめざす理科授業」についての自校の課題と方策を協議した。

(文責:鈴木香織)

3.50 2013.8.26 13:00~16:00実地研修「理化学研究所(最先端研究施設)訪問」

日時:平成25年8月26日(月)13:00~16:00

場所:理化学研究所(埼玉県和光市)

受講者:11名(教員7名,学生4名)他引率3名

領域:Ⅰ 最先端の自然科学

概要:日本を代表する最先端研究機関である理化学研究所を訪問し,仁科加速器研究センターを見学するとともに,脳科学研究の最前線についての講義を受けました。

内容:はじめに,展示施設「理研ギャラリー」を見学し,理研の歴史とこれまでの研究成果の概要について,職員の方から解説していただきました。次に,仁科加速器研究センターの実験施設を研究者の和田道治氏(低速RIビーム生成装置開発チームリーダー)の解説と案内で見学しました。そして,脳科学総合研究センターで,研究者の永雄総一氏(元チームリーダー)から脳科学の先端研究についての講義を受けた後,脳科学についての解説展示施設Brain Boxを見学しました。

仁科加速器研究センターのRIビームファクトリーは,超伝導リングサイクロトロン(SRC)などを用いて,光速の約70%まで加速した原子核のビームを標的となる原子核に衝突させ,壊れた原子核(RIビーム)を高効率で収束させ,種類毎に分離したビームで実験を行うことで,超新星爆発のときに瞬時に生まれた未知の原子核を含む,これまで宇宙で生まれてきたほぼすべての原子核を生成・観察できる能力をもった世界最大,最強の加速器です。

理化学研究所の地下にあるこの巨大な実験施設に圧倒されながらも,新たな科学や技術を生み出すための基礎研究の積み重ねの大切さが実感できました。

 脳科学の先端研究の講義では,動物実験の結果から,学習が一気にまとめて学習するよりも,休憩を挟みながら何回も繰り返す方が記憶は長く続くという“分散効果”があることなど,学習指導に関わりのある話しがあり,受講生も興味深く聞き入っていました。

 受講生の感想には,理科を教える教員がこうした訪問研修機会を通じて,最先端科学を知ることや科学者の考え方を知ることは,子どもたちを教える上でさまざまな意義や有用性があるとの意見が数多く見られました。  (文責:小倉 康)

                 超伝導リングサイクロトロン(SRC)                               放射線遮蔽の重厚な扉で仕切られている

                   超伝導RIビーム生成分離装置                                           脳科学の先端研究についての講義  

 

3.51 2013.8.9 15:30~16:00講座「小学校科学実験研修②」

日時:平成25年 8月 9日(金)15:30~16:00

 

場所:さいたま市青少年宇宙科学館

 

講師:館職員  菊地 勇(さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

        中山 秀人(さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事)

 

受講者: 2名(教員2名)  田中 浩二(さいたま市立見沼小学校)

                              福山 南(さいたま市立新開小学校)

 

領域:Ⅱ

 

概要:小学校理科の教育課程に位置づけられている学習内容や発展的な内容について,教材開発及び児

童とのコミュニケーションを生かした授業実践を学びます。主に,当館の学校連携事業「スクー

ル・サポート・サイエンス事業」の内容(小学校3年単元名「明かりをつけよう」・小学校6年生

「人と環境」)のプログラムの研修を行います。

 

内容:

1 小学校3年 単元名「明かりをつけよう」 

 

           ・長い導線を使った回路について実験検証・考察

・電気を作る 果物電池→実験の工夫(直列つなぎ・金属を増やす等)

・電気を作る 備長炭電池→実験の工夫(キッチンペーパーやアルミニウムはくの巻き方等)

              ・電気を作る2  → ダイナモ・手回し発電

    ・ものづくりのヒント

 

   2 小学校6年 単元名「人と環境」 ~人と空気とのかかわり~

                           

・火力発電(ドイツ式実験装置の利用),水力発電,風力発電の実験

   ・スターリングエンジン                                                                                     

   ・ペルチェ素子を使っての体験のさせ方

・ペルチェ素子カー                                                                                

・エタノールの燃焼  ・燃料電池自動車 

・水素爆発(酸素の混合のさせ方)                         

 

(文責:菊地 勇)

3.52 2013.8.9 13:30~15:00講座「小学校科学実験研修①」

日時:平成25年 8月 9日(金)13:30~15:00

 

場所:さいたま市青少年宇宙科学館

 

講師:館職員  菊地 勇(さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

        中山 秀人(さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事)

 

受講者: 1名(教員1名)  田中 浩二(さいたま市立見沼小学校)

 

領域:Ⅱ

 

概要:当館の学校連携事業「スクール・サポート・サイエンス事業」の内容(単元名小学校3年「明か

りをつけよう」・小学校6年生「人と環境」)のプログラムの研修を行います。

 

内容:

1 小学校3年 単元名「明かりをつけよう」 

           ・回路って何   → 電気の通り道・長い導線を使った回路・人間回路  

・電気を通すもの,通さないもの → 金属の定義                               

・電気を作る1 果物電池・備長炭電池 → メロディーを鳴らす。

              ・電気を作る2  → ダイナモ・手回し発電

    ・ものづくりのヒント

   2 小学校6年 単元名「人と環境」 ~人と空気とのかかわり~                        

・火力発電  水力発電  風力発電 

   ・スターリングエンジン                                                                                     

   ・ペルチェ素子   ペルチェ素子カー                                                                                  

・エタノールの燃焼  ・燃料電池自動車 

・水素爆発                      

  

(文責:菊地 勇)

3.53 2013.8.2 16:00~17:00「サイエンスカフェ第2回」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年8月2日(金)16:00~17:00

場  所: 埼玉大学 総合研究棟1階 ロビー 

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科 生体制御学 教授 田中秀逸

       埼玉大学 大学院理工学研究科 分子生物学 准教授 小竹敬久

受講者: 教員3名

領  域: Ⅴ 科学コミュニケーション

概  要: テーブルを囲んでお茶とお菓子を食べながら、先生や学生、大学院生と科学の様々な科学の話題について議論した。

 

3.54 2013.8.2 14:30~16:00「大きな分子と小さな分子を分けてみよう!」(「科学者の芽」講座)

日  時: 平成25年8月2日(金)14:30~16:00

場  所: 埼玉大学 理学部3号館3階 分子生物学科学生実験室

講  師: 埼玉大学 大学院理工学研究科分子生物学コース准教授 小竹敬久

受講者: 教員4名

領  域: CST才能育成・科学研究指導法

概  要: 混合した低分子の色素と高分子の色素をゲルろ過クロマトグラフィーで分離し、別々に回収する。混ぜてしまった2つの色素がどうしてカラムを通過するうちに分離するのか観察を通して考えた。

 

3.55 2013.8.2 13:00~14:15「タッチパネルの科学~未来のユーザーインターフェースを考える~」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年8月2日(金)13:00~14:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科情報システム工学コース准教授 小室孝

受講者: 教員6名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概  要: タッチパネルは駅の券売機や銀行のATMなど、身の回りの様々なところで使われている。最近では、携帯電話やゲーム機にもタッチパネルが搭載されるようになった。タッチパネルは、人間が機械を操作するための入力装置の一つで、誰でも簡単に操作できることが特長だ。本講義では、色々な方式のタッチパネルの動作原理について解説した。さらに、未来のタッチパネルとして、柔らかいタッチパネル、様々な触感がするタッチパネル、触らないタッチパネル(?)などを紹介し、人間とコンピュータをつなぐインターフェースのあり方について考えた。

3.56 2013.8.2 11:00~12:15「いろいろの幾何学を行う場所」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年8月2日(金)11:00~12:15

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 名誉教授 阪本邦夫

受講者: 教員4名

領 域: 最先端の自然科学

概 要: 数学には、いろいろな名前がつけられた幾何学がある。たとえば、学校で習う幾何学はユークリッド幾何学と呼ばれる。これは、どのような場所でどのような道具を用いて研究される幾何学なのだろうか。このようなことをいろいろな幾何学を紹介しながら説明した。

3.57 2013.8.1 16:30~18:00 「女性科学者の芽セミナー」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年8月1日(木)16:30~18:00

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科分子生物学コース准教授 日原由香子

      埼玉大学 大学院理工学研究科基礎化学コース助教授 ヴィレヌーヴ真澄 

      埼玉大学 大学院理工学研究科機能材料工学コース助教授 鈴木美穂)    

      埼玉大学 大学院理工学研究科応用科学科コース助教授 長島佐代子      

      埼玉大学 大学院理工学研究科生体制御学科コース助教授 井上悠子  

受講者: 教員7名

領 域: 科学コミュニケーション

概 要: 埼玉大学で活躍中の女性科学者の卵2人(分子生物学科、物理学科大学院生)による発表を行った。現在の学部や専攻を選んだ動機、大学での生活や将来の夢などについて、受講者との間で質疑応答を行った。

3.58 2013.8.1 15:00~16:30 「有機化合物の香りと分子構造」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年8月1日(木)15:00~16:30

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科基礎化学コース准教授 長谷川登志夫

受講者: 教員13名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概 要: エタノール,アセトアルデヒド,酢酸などの有機化合物はいずれも実生活のなかでよく知られたもので,それらの香りもわかっている人も多いかと思います。それぞれの化合物の香りは,その官能基OH,CHO,COOHと結び付けて説明されています。しかし,化合物の香りは官能基だけで決まるわけではなく,分子の立体的な構造が大きく関係しています。有機化合物を形成している分子の構造を香りという特徴と関連づけて,実際の分子の香りを評価しながら解説しました。

 

3.59 2013.8.1 13:30~15:00 「原子核の世界」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年8月1日(木)13:30~15:00

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科物理学コース教授 吉永尚孝

受講者: 教員14名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概 要: 原子核の世界を覗いてみましょう。原子核は物質を作る最小単位です。好むか好まずかに関わらず、我々にとってなくてはならないものです。原子核はどこからやってきて、どんな役割を果たし、我々に何を与えてくれるのでしょうか?この講座では、原子核のビッグバンでの創生を出発点として、現在の地球という惑星ができるまでを原子核の視点で捉えてみました。

3.60 2013.7.31 9:30~16:45「科学プレゼンテーション研修」

日時:平成25年 7月31日(水)9:30~16:45

場所:さいたま市 鉄道博物館

講師:清水 励、田中克典、辻本秀樹、髙井 潤(県立総合教育センター指導主事)

受講者:7名(教員6名)

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要: 県立総合教育センターの連携先である鉄道博物館において実施する講座である。各受講生が、興味のある展示物について調査、取材を行いプレゼンテーションを行う。プレゼンテーションは「展示物前で実施」と「会議室でタブレット型端末を活用して実施」の2回行う。プレゼンテーション実施後は、受講生同士で相互評価を行う。

当講座の目的は、次の能力を向上することにより、受講生の授業力向上を図ることである。

○課題発見、課題解決能力 

○プレゼンテーション能力

○コミュニケーション能力、コラボレーション能力   

○ICT活用能力

講座実施後には、「プレゼンテーションの行い方から、授業に生かすべきこと」等の観点で、レポートを作成する。

内容 

はじめに、研修のねらい等についての講義、及び、タブレット型端末の基本的操作演習を行う。        

次に、各受講生が自由に鉄道博物館内を見学し、「これは(科学的に)おもしろい!」と思う展示物を探し、その展示物についての調査(展示説明、文献、博物館の方へのインタビュー等)を行い、「プレゼンテーション・ワークシート」にまとめる。そして、4,5名程度のグループ毎に館内を移動しながら「展示物前でのプレゼンテーション」を実施し、各自のプレゼンテーション実施後にグループ内での相互評価を行う。     

その後、タブレット型端末を活用したプレゼンテーションを実施するための資料作成を行う。受講者は、「伝えたいおもしろさ」が効果的に伝わるためにはどうすればよいか工夫しながらコンテンツ収集やプレゼンテーション構成等を考え作成する。そして、作成したプレゼンテーション資料をプロジェクタで拡大提示しながら「タブレット型端末を活用したプレゼンテーション」を実施する。

当講座の受講生からは、「タブレット型端末を授業等で積極的に活用したい」「言語活動の充実を図る上で、まずは、児童生徒に『伝えたいこと』をもたせることの大切さが分かった」「一般の来場者の前でのプレゼンテーションは緊張したが、やりがいがあった」というような感想が聞かれた。      (文責:清水 励)

                        博物館の方への取材                                            展示物前でのプレゼン                                    ブレット型端末でのプレゼン

3.61 2013.7.30 9:30~16:10講座「平成25年度さいたま市小学校教育課程研究協議会」

日時:平成25年7月30日(火)9:30~16:10

場所:さいたま市青少年宇宙科学館

講師:浅野博一(さいたま市教育委員会学校教育部指導1課主任指導主事)

受講者:4名(教員4名)

領域:Ⅲ

概要: 「さいたま市学校教育ビジョン」の具現化を目指し,基本主題を<「ゆめをもち,未来を切り拓く,さいたま市の子ども」を実現する教育の推進>,小学校理科部会の研究主題を<主体的な問題解決を通し,科学的な思考力を高める学習指導の工夫改善>と設定して研究協議を行い,各学校における教育課程の適切な編成と円滑な実施に向けた方策について研究し,レポートを作成します。

内容: はじめに,担当講師が,国の理科教育の動向について,平成25年7月1日に開催された「平成25年度小学校及び中学校各教科等担当指導主事等連絡協議会」(文部科学省主催)の内容について伝達を行い,平成24年9月27日に開催された「全国学力・学習状況調査結果の活用による指導改善に向けた説明会」(文部科学省主催)の内容について確認を行いました。

次に,CST候補者2名が,小学校理科部会の研究主題を基に提案発表を行いました。芝原小学校林竜矢教諭からは,「主体的に観察実験を行う理科授業の工夫」と題し,第6学年「植物の養分と水の通り道」の内容で,下落合小学校小畑康彦教諭からは,「系統性を意識した理科学習」と題し,第6学年「電気の利用」の内容で発表を行いました。

芝原小学校林竜矢教諭は,①学習のつながりを意識した導入と単元計画,②児童の予想や考えの見える化と児童の思考に寄り添った実験計画,③児童の実験を補完するメディアの活用の3点について提案がありました。①では,第5学年「植物の発芽,成長,結実」や第6学年「人の体のつくりと働き」の学習やこれまでの生活体験を想起させ,児童の問題意識を高める単元計画について提案し,②では,3色の付箋紙を用いて,「絶対」「たぶん」「自信ない」の3段階の確信度別に児童の予想を表出させながら主体的な問題解決につなげる指導方法について提案しました。また,③では,効果的な映像資料の活用について提案しました。

下落合小学校の小畑康彦教諭は,①活動のきっかけの工夫,②子どもの問題意識を高める体験活動,③実生活との関連を意識させ実感を伴った理解につなげる学習活動の工夫の3点について提案がありました。①では,電気の利用に係る日常生活の振り返りとこれまでの体験の想起から「電気は本当に熱に変えることができるのか」といった問題を主体的に見いださせる「活動のきっけ」について提案し,②では,手ごたえの違いから電気器具が働くのに必要な電気の量の違いについて意識させやすくさせるように,手回し発電機を豆電球やプロペラ付きモーター,電子オルゴールのみでなく,「電熱線」や「電磁石」にもつないで働かせてみる体験活動について提案しました。また,③では,実生活で使用している身近な「LEDと豆電球の懐中電灯」に手回し発電機をつなげる活動から「回路」について考えさせる学習活動の工夫や,「将来住みたい部屋の照明を考える」ことから,学んだことと実生活との関連を図り,実感を伴った理解につなげる学習活動の工夫について提案しました。受講生も,レポートを作成し持ち寄り,研究協議を行いました。                                (文責:浅野博一)

3.62 2013.7.29 9:15~16:30「理科の授業力を高める実験・実技研修会」

日時:平成25年7月29日(月)9:15~16:30

場所:県立総合教育センター 化学室、生物・地学室

講師:大山 亨(久喜市立鷲宮中学校 主幹教諭)

佐々木忠徳(春日部市立豊春中学校 教諭)

   山田正則(県立総合教育センター指導主事兼主任専門員)

受講者:34名(CST受講者 教員7名)

領域:Ⅱ CST観察実験

 

概要:

物質・エネルギー分野の実習と生命・地球分野の実習を行い、実験の技術を身につける。

また、学力向上の具体的方法について協議を行い、実験の大切さの理解を深める。

内容

 エタノール還元法(実験)  

 酸化銅から銅を取りだす実験では、教科書には酸化銅と炭素を使っ  た実験が示されている。この実験では酸化銅と炭素をよく混ぜないときれいな銅を取りだすことが難しい。エタノール還元法では、エタノールと反応させると安全にきれいな銅を取りだすことができる。

 ガラス細工(実験)

 学校での実験ではガラス管、L字ガラス管、毛細管など使用する。しかし、ガラス細工を行ったことのない人もいる。この実験では、ガラス管の口元を熱して溶かし手が切れる危険性をなくしたり、熱してL字ガラス管を作ったり、毛細管を作った。

 クリップモーター作り(実験)

 クリップ、ニクロム線、ネオジム磁石、乾電池でクリップモーターを作る。材料は身近にあり手に入れることはできるが、コイルが回転するためには微妙なテクニックが必要である。

 イカ・ニワトリの脚・鶏頭水煮・煮干しの解剖(実験・観察)

 イカ・ニワトリの脚・鶏頭・煮干しなどは身近にあるものであるが、それらは解剖を実際に行って観察して、どれがどこの部位であるかわかる。この実験ではイカやニワトリの脚などを自分で解剖し写真と見比べながら観察を行った。

 学力向上の具体的方法について(協議)

  自校の理科授業における課題を基に課題を解決するための方策についてグループ協議を行った。

その後、グループで出た意見を発表し全体で共有をした。

 

参加者の感想では、「教の研修を生かして解剖や実験を取り入れた実験をしていきたい」「ここでなければ出会うことのない実験・実技の研修をすることができた」など新たな実験を学んだり、協議で他の先生の工夫を聞くことができるなど好評であった。

(文責:山田正則)

3.63 2013.7.27 9:00~15:30 「2重(3重)うらがえしパズル」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年7月27日(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 名誉教授 岡部恒治

受講者: 教員1名

領 域: CST才能育成・科学研究指導法

概 要:うらがえしパズルは、大人から子どもまで熱中するパズルです。私たちの研究会では、これを2重、3重にして、この講座でも以前にやった別な立体パズルも見えてくるようにしました。さまざまなバリエーションで楽しんでもらいました。受講者によるポスター発表も行いました。

3.64 2013.7.27 9:00~15:30 「音を学ぶ」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年7月27日(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 全学講義棟1号館4階 物理実験室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科物理学コース教授 井上直也

受講者: 教員1名

領 域: CST才能育成・科学研究指導法

概 要: 「音」を物理学の立場から眺めてみた。そのあとで、「おんさを使った音の共鳴現象」、「音をオシロで見る」、「スピーカーを作ってみる」を取り上げて実習し、音の正体を理解した。受講者によるポスター発表を行った。

 

3.65 2013.7.27 9:00~15:30 「土のふしぎ・イオンのはたらき」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年7月27日(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室,  科学分析支援センター

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科科学分析支援センター准教授 藤原隆司

受講者: 教員2名

領 域: CST才能育成・科学研究指導法

概 要:みなさんは土遊びをしたことがありますか?土には植物の根や土の中にすむ生物にとって,その環境などが大きく変わらないようするしくみがあります。このしくみを土の構造やイオンのはたらきに注目して調べました。受講者は考察をまとめポスター発表を行いました。

3.66 2013.7.27 9:00~15:30 「マグマを作ろう!高圧の氷を作ろう!」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年7月27日(土)9:00~15:30

場 所: 埼玉大学 教育学部B棟3階 地学実験室

講 師: 埼玉大学 大学院教育学研究科 准教授 岡本和明

受講者: 教員4名

領 域: CST才能育成・科学研究指導法

概 要: 実験室でマグマを作ってみよう。マグマが冷え固まるといったい何ができるのだろう。高圧の氷を作ってみよう。氷結晶の成長を観察しよう。高温また高圧の世界では、岩石はマグマになり,高圧では水は常温や高温でも氷になる。また、実験をしながら結晶成長を観察することで、結晶成長機構を学んだ。受講者は結果をまとめポスター発表を行った。

3.67 2013.7.27 9:00~15:30 「食べ物に含まれる酵素とその働き」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年7月27日(土)9:00~15:30

場 所:  埼玉大学 理学部2号館3階 生体実験室(2351)

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科生体制御学コース助教授  井上悠子

受講者: 教員1名

領 域: CST才能育成・科学研究指導法

概 要:果物や野菜に含まれている酵素、『プロテアーゼ』がどのように働くのか、またその働く条件について調べた。受講者は実験の考察をまとめポスター発表を行った。

 

3.68 2013.7.26,8.26 9:30~16:30「ICT活用教材作成研修」

日時:平成25年7月26日(金)、8月26日(月)9:30~16:30

場所:県立総合教育センター 情報研修室 611研修室

講師:甲山貴之、小泉 学、鈴木 香(県立総合教育センター指導主事)

   浅野貴之(深谷市立上柴小学校教諭) 藤村忠志(北本宮内中学校主幹教諭)

   木野内英雄(加須市立不動岡小学校教諭) 武井和弘(羽生市立南中学校教諭)

   近清 武(科学コミュニケーションデザインプロデューサー)

受講者:6名(小学校教員3、中学校教員3)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:国立天文台が提供する天文シミュレーター「Mitaka」や京都大学大学院理学研究科の地球科学輻合部可視化グループが開発した4次元デジタル地球儀「Dagik Earth」などを教材に、ICTを活用した授業実践のための教材作成研修を行います。

内容:はじめに「理科指導実践事例研究および学習指導案作成」の講義を行い,ICT活用の利点やデジタルコンテンツの特徴について、活用事例や関連サイトを紹介し、理解を深めました。また、外部講師の近清氏より「映像メディア活用による“学び”のデザイン」について講義をいただき、映像活用の教育的効果を整理しました。

 次に、「Mitaka」と「Dagik Earth」の操作演習を行い、コンテンツの基本操作に慣れるとともに、理科や社会などの関連教科,単元での活用事例を紹介しました。本講座で用いたデジタルコンテンツの「Mitaka」と「Dagik Earth」はフリーコンテンツで、インタネット上から簡単にダウンロードして誰でも活用できます。また、画像の入れ替え等、比較的容易にコンテンツのカスタマイズができるので、オリジナルな教材作成を行うことができます。

 また,近清氏から「映像メディア活用実践」の演習を通して、没入感や臨場感が及ぼす効果や、学びのデザインについて意見交換を行いました。

 受講生は演習後、デジタルコンテンツを活用した理科授業の可能性について検討し、指導案を作成することを課題として終了しました。

 受講生の感想には、コンテンツの紹介だけでなく使い方の情報交換など大変参考になった、使えるICT機器を増やしていきたい、授業のデザインという視点を使うこと大切さを学ぶことができた、などが述べられていました。

(文責:甲山貴之)

 

3.69 2013.7.26,8.5 9:15~16:30「身近な環境と動植物を学ぶ研修会」

日時:平成25年7月26日(金)、8月5日(月)9:15~16:30

場所:県立総合教育センター江南支所

講師:田口剛、田島孝志、金井健治、島田泉(県立総合教育センター指導主事兼所員)

島田修(県立総合教育センター担当課長)

受講者:3名(教員3名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要: 植物培養に関する知識と技術を講義、実験を通して習得を図りました。培地の作製と作製した培地を使用して食虫植物等の組織培養を行いました。また、土壌生物の採集方法や観察実験、土壌生物の採集に必要な装置の作製をしました。さらに、植物の分類と観察実験、植物標本の作製をしました。

内容: 1日目の午前中は、環境問題とバイオテクノロジーの関わりを生物多様性の内容を含めて講義をしました。また、植物の生育に必要な元素やホルモンについて理解を深めました。

次に、2種類の培地の作製実験を通し、実験器具の操作を確認しました。

午後は、あらかじめ用意しておいた土壌生物の観察と分類を行いました。また、自身で土壌を採取してきてその中から土壌生物を採集する方法や、採集された土壌生物により自然の豊かさをはかる方法、実際に土壌生物を採集するために必要な器具の作製、プレパラートの作製をしました。

2日目の午前中は、クリーンベンチ内で食虫植物やラン科植物の継代培養をし、無菌操作の技術を研修しました。さらに、無菌状態で育てた植物を鉢に植え替える順化の方法を研修しました。

午後は、葉の特徴を捉え植物名の同定をする観察実験を行い、さらに、植物標本をあらかじめ用意しておいた植物で作製しました。

研修会の最後に専門研修として参加した教員とともに今回の研修内容を学校でどのように生かすかグループ協議をして発表をしました。

継代培養した植物や順化した植物、土壌生物のプレパラート、植物の標本は学校で実際に教材として使用してもらうために持ち帰っていただきました。

レポート課題としては、校内の土壌生物を採集し、自然の豊かさをはかる。または、校内の植物で標本を作製し、特徴や特性をまとめる。いずれかを提出していただきます。

受講生の感想には、「もらった教材で、すぐに理科指導にいかしたい」「実験が多く興味深く研修を受けられた」など、観察や実験で活用できるという内容がありました。

(文責:田口 剛)

3.70 2013.7.23,24 17:00~「地層の観察・無セキツイ動物の分類」

CST観察実験「地層の観察・磯採集・無セキツイ動物の分類」実施報告

日時:平成25年7月23日(火)17:00~7月24日(水)17:00

場所:東京大学附属三崎臨海実験所

講師:日比野 拓、岡本和明(埼玉大学教育学部准教授)

受講者:8名(学生0名)

領域:II CST観察実験

 

概要:東京大学附属三崎臨海実験所の実習室と宿泊施設を利用して、1泊2日でCST観察実験「地層の観察・磯採集・無セキツイ動物の分類」を行う。三浦半島先端にある油壺は、海洋生物の宝庫であり、かつ海岸に沿って地層が隆起した場所があり、上記の観察実験に最適の場所である。実際に受講生が目で見て手で触って知識を身に着けてもらうことを目的とした。

 

内容:初日25日夜に、岡本による「岩石から読み取る地球」の講義(70分)と、日比野による「磯採集で注目してほしいこと」の講義(20分)を、東京大学附属三崎臨海実験所のセミナー室を利用して行いました。宿泊は臨海実験所敷地内の宿泊施設を利用しました。

翌日26日は8:00から油壺マリンパーク下の岩場で、地層の観察を行いました。地層の形状から、フィリピン海プレートが沈み込んだ様子やそのときに起こった液状化現象を読み取ることができました。受講生は岡本の話を聞きながら、カメラでその場所を撮影していました。

9:00からはほぼ同じ場所で、磯の生物を採集しました。この日は大潮で干潮が11:30だったので、潮だまりや岩の下からさまざまな生物を採集することができました。前日に行った日比野の講義に従って、受講生たちは、節足動物のエビ・カニや軟体動物の貝類以外の生物を熱心に探していました。

捕まえた生物は、臨海実験所の実習室で、動物門ごとに分類しました。見つけるのが難しい紐形動物や扁形動物、外肛動物を採集した受講生もいました。これらの生物のスケッチや写真を撮って無セキツイ動物を分類することを課題としました。

中学校理科の教科書には無脊椎動物として、節足動物と軟体動物、残りはその他としてまとめられています。しかし、海にはさまざまな無セキツイ動物が存在することを、今回の実習を通して体験できたと思います。

(文責:日比野)

 

3.71 2013.7.9 8.8,26 9.24 10.30講座「さいたま市学習状況調査中学校理科部会」

日 時:第1回 平成25年7月9日(火)15:30~16:30

    第2回 平成25年8月8日(木)9:00~16:30

    第3回 平成25年8月26日(月)9:00~16:30

    第4回 平成25年9月24日(火)15:30~16:30

    第5回 平成25年10月30日(水)15:30~16:30

場 所:さいたま市立教育研究所 他

講 師:田所 泰久(さいたま市立植水中学校 校長)

紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

受講者:教員6名

領 域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概 要:本市独自に生徒の学習状況(中学校理科)について調査した結果を分析し,市内の各中学校が教育課程の編成及び個に応じた指導の充実を図る際に参考とする報告書を作成する。

 

内 容:①調査結果の分析

     ・調査結果の概要と分析結果をまとめた。

     ・経年で比較をして,継続してみられる課題について分析した。

     ・領域別に調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントをまとめた。

 

    ②調査報告書の作成

 

    ③調査結果及び分析の報告

     ・「学習状況調査等の結果に基づく,指導方法工夫・改善研修会」において,中学校理科の調査結果及び分析,領域別の調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントについて報告した。

 

 レポート課題は,作成した冊子をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責:紺野 雅弘)

3.72 2013.7.5,31 8.26 10.2 11.5講座「さいたま市学習状況調査小学校理科部会」

日 時:第1回 平成25年7月5日(金)15:30~16:30

    第2回 平成25年7月31日(水)9:00~12:00

    第3回 平成25年8月26日(月)13:00~16:30

    第4回 平成25年10月2日(水)15:00~16:30

    第5回 平成25年11月5日(水)15:00~16:30

場 所:さいたま市立教育研究所 他

講 師:髙後 仁(さいたま市立大砂土東小学校 校長)

山下 保夫(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

受講者:教員6名

領 域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概 要:本市独自に児童の学習状況(小学校理科)について調査した結果を分析し,市内の各小学校が教育課程の編成及び個に応じた指導の充実を図る際に参考とする報告書を作成する。

 

内 容:①調査結果の分析

     ・調査結果の概要と分析結果をまとめた。

     ・経年で比較をして,継続してみられる課題について分析した。

     ・領域別に調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントをまとめた。

 

    ②調査報告書の作成

 

    ③調査結果及び分析の報告

     ・「学習状況調査等の結果に基づく,指導方法工夫・改善研修会」において,小学校理科の調査結果及び分析,領域別の調査結果及び分析を踏まえた指導のポイントについて報告した。

 

 レポート課題は,作成した冊子をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責:紺野 雅弘)

3.73 2013.7.2 8.27 10.9 11.6 2014 1.28講座「理科教科研究委員会」

日 時:第1回 平成25年7月2日(火)15:30~16:30

    第2回 平成25年8月27日(火)9:00~12:00

    第3回 平成25年10月9日(水)15:30~16:30

    第4回 平成25年11月6日(水)13:50~16:30

    第5回 平成26年1月28日(火)15:30~16:30

場 所:第1回~第3回,第5回 さいたま市立教育研究所

    第4回 さいたま市立見沼小学校

講 師:紺野 雅弘(さいたま市立教育研究所 主任指導主事)

受講者:第1回~第3回,第5回 教員4名

第4回 教員7名

領 域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概 要:平成25年度さいたま市立教育研究所教科研究委員会の研究主題は「児童生徒が共に高め合う授業の創造~言語活動を通した学び合いの工夫~」である。

一人ひとりの子どものよさを生かし,確かな学力を身に付けさせることを念頭に置き,先進的な授業の在り方について提言し,各学校の教育課程の編成及び学習指導の充実を支援するため,各教科研究委員会で研究を進めている。

 

内 容:①理科研究委員における研究課題の設定

「児童生徒が科学的に考え,学び合う授業の工夫」

   ②研究の視点・手だての検討

   ③研究授業等の学習指導案の検討

   ④「Lesson Study 研修会」(授業研究会)の開催

     小学5年「流れる水のはたらき」

⑤教育研究所Webページ掲載用資料の作成

 

 レポート課題は,作成した掲載用資料をもって兼ねるとして終了しました。

 

(文責:紺野 雅弘)

3.74 2013.6.25 13:00~16:45「物理量の扱い方」

講座「物理量の扱い方」実施報告

 

日時:平成25年6月25日(火)13:00~16:45

場所:埼玉大学教育学部B310物理学第一実験室

講師:大向 隆三(埼玉大学教育学部准教授)

受講者:8名(教員8名,学生0名)

領域:Ⅱ 実験観察

 

 

概要:物理における実験では、「量」を測ることが極めて重要です。測定の結果得られた値が同じか異なるか、異なる場合にその差はどのような意味を持つのかは、実験ごとに慎重に検討しなければなりません。単に数値を眺めるのではなく、自分の行った実験の精度や得られた値の分布について考えることは物理実験技能を究めるための必須の能力です。本講座では、このような物理実験で得られた測定値についての見方を学ぶと同時に、実際に自分で行った実験結果を講義で学んだ方法を用いて分析・検討するトレーニングも行いました。

内容:はじめに、物理実験における誤差に関して講義を行いました。誤差とは何か、算術平均の原理、誤差の種類分け、偶然誤差の統計的な処理方法などについて、数式を示しながら解説しました。 受講者は普段の小中学校における授業において測定値の平均値を求める作業を児童や生徒に指示しているものの、その理由についてはあまり理解できていない様子でしたが、本講義での解説によって明瞭に理解できたのではと考えます。

 次に小学校理科で行われる振り子の周期測定を例に実験を行いました。ストップウォッチを用いて10周期の値を10回測定し、振れ幅を5度から90度まで変化させて測定しました。 「振り子の等時性」は振れ幅が小さいときに限り成り立ちますが、今回の測定結果を誤差の値と関連付けて解析し、振り子の周期が振れ幅を大きくするに従って長くなって行くことを確認できました。これは、振り子の等時性を振れ幅に関係なく普遍的に成り立つと勘違いしている受講者には少し驚きの結果であったようです。引き続き、サイクロイド振り子の試作と周期測定実験も実施し、こちらは、振れ幅によらず周期がほぼ一定であることを確認できました。

 受講者の中には数値の扱い方について慣れていない方もいましたが、共同実験者と協力し合いながら実験を遂行できました。機械的に数字を扱うのではなく、その背後に隠れた科学的な意味を問う、それこそが見えない自然を観ることが出来るようにする重要なツールであることを受講者の皆さんは認識できたのでは思います。(文責:大向隆三)

 

3.75 2013 6.25 9:00~12:10 講座「教授学習論からみた理科の学力保障」

日時:平成25年6月25日(火)9:00~12:10            

場所:埼玉大学 教育学部A棟201室

講師:埼玉大学 大学院教育学研究科 教授 清水 誠

受講者:12名(教員11名,大学院生1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習)

概要:本講座では,学習指導要領が求める理科の学力保障に向けて,学習科学等の知見を踏まえた最新の教授・学習論から理科の指導方法について検討した。到達目標は,理科の学力保障に向けた授業構想を授業事例を挙げてまとめることができるとしている。

内容:  

1.見えにくい現象を見える形にする可視化の工夫 

外的資源のもつ顕在性や操作可能性が問題解決に有効に働くことを学んだ。「音の学習」,「葉の付き方の学習」,「台風の動きの学習」を事例に講義・実習を行った。音の学習では,体験を通して音を児童・生徒に実感させる教材として,糸電話,音のでるコップづくり,ダンシングスネークづくりを行った。葉の付き方の実習では,模型の葉に番号をつけることが葉の配列に気付かせる学習方法として有効であることを示した。台風の動きの実習では,日本列島が書かれたクリアシートを気象衛星画像に重ね,台風の目と考えられるところに赤マジックで丸い印をつけたものを気象衛星画像ごとに作成し,このクリアシートを重ねることで台風の動きや速さが可視化することを実習した。

2.概念変容を目指した教授・学習モデルの検討

  学習者の概念形成を考慮した学習論の一つである構成主義学習論に触れながら,認知的葛藤場面を学習に導入した科学概念の形成を図るモデルとして,HashwehやTsaiの概念変容モデルを学習した。

3.協調的な教授・学習モデルの検討 

「お湯の中の泡の正体を探る」という授業事例をもとに,討論することが概念形成に有効であること。「種はできる?」という授業事例をもとに,互いに自身の認知プロセスを外化し,相互のプロセスを比較吟味させることが重要であることを学んだ。協調的な学習が認知的効果をもたらす理由は,アイディアの明確化,葛藤,協同による説明構築であることを実習を通して学んだ。

受講生の感想には,「本講義で学んだ「音の鳴る紙コップ」や「踊るヘビ」を授業でやって見せたところ,「やってみたい!」と言う声だけではなく,「どうやって音が出ているの?」とか「何でヘビが動くの?」という現象や性質について考えようとする声も聴かれた。このような教材教具が子どもの関心・意欲を高め,科学的な概念の形成を促す大切な入口だと考える。関心意欲を高め,科学的な概念の形成を促す授業を展開していきたい。」と述べられていました。                                                             (文責:清水 誠)

 

 

 

 

 

 

 

 

3.76 2013.6.22 10:00~14:30 「日本科学未来館見学」(「科学者の芽」講座)

日 時:平成25年6月22日(土)10:00~14:30

場 所:東京都江東区青海2-41 日本科学未来館

講 師: 埼玉大学 名誉教授  永澤明

              埼玉大学 大学院理工学研究科生体制御学コース教授  田中秀逸

受講者:  教員1名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概 要: 4~5人ずつのグループを作り、埼玉大学理学部学生が考えた「未来へのミッション」について、各自がフロアの各展示を調べて実現のためのレポートをつくった。

 ミッションA:深海3000mで暮らすために

 ミッションB:“ジャックの豆の木”で宇宙に行けるか?

 ミッションC:2113年9月3日ドラえもんが住む世界はどんなだろうか?

 

3.77 2013.6.8 16:00~17:30 「私たちの住まう宇宙」(「科学者の芽」講座)

日 時: 平成25年6月8日(土)16:00~17:30

場 所: 埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 教育学部准教授 大朝由美子

受講者:教員3名

領 域: Ⅰ最先端の自然科学

概 要: 夜空には、様々な星が輝いている。この星ぼしは、みな同じ種類で同じように輝くのか・・・?私たちのいる宇宙の大きさや仕組みについて講義した。

 

3.78 2013.6.8 16:00~17:30 「物質の状態変化と分子運動」(「科学者の芽」講座)

日 時:平成25年6月8日(土)16:00~17:30

場 所: 埼玉大学 全学講義棟1号館4階 化学実験室

講 師: さいたま市立大宮北高校教諭 竹野徹美

受講者: 教員2名 

領 域:   CST才能育成・科学研究指導法

概 要: 演示実験を観察し、生徒の皆も実験をしながら考えていく授業を行った。高校・化学基礎の入り口に、「物質の三態」という学習項目がある。中学の理科にも似た項目があるが、実験を行いながら、その理解を大学入試でも取り扱うレベルまで学んでいった。

3.79 2013.6.8 15:00~16:00 「女性科学者の芽セミナー第1回」(「科学者の芽」講座)

日 時:平成25年6月8日(土)15:00~16:00

場 所:埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科助教授 井上悠子

受講者:教員4名

領 域: 科学コミュニケーション

概 要:栄養がない環境下に置かれてしまった、そんな時の植物の奥の手-自分を食べる細胞内のメカニズムについて解説した。また研究者になるまでの道筋について、研究の道に興味のある受講者に紹介した。

3.80 2013.6.8 13:30~15:00 「板と紐で作るパズル」(「科学者の芽」講座)

日 時:平成25年6月8日(土)13:30~15:00

場 所:埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 名誉教授  岡部恒治 

受講者:教員4名

領 域: CST才能育成・科学研究指導法

概 要:市販されているパズルの多くは金属でできていて、手軽には作れません。でも、数学のトポロジーの性質を利用しているパズルは、板とひもで作ることができます。その中の最難関のチャイニーズ・リングに挑戦しました。

 

 

3.81 2013.5.31~11.20 15:00~16:30「さいたま市小・中一貫教育」カリキュラム作成部会」

日時:第1回 平成25年 5月31日(金)15:00~16:30

    第2回 平成25年 7月25日(木)13:00~16:30

    第3回 平成25年 8月22日(木) 9:00~12:00

    第4回 平成25年10月23日(水)15:00~16:30

    第5回 平成25年11月20日(水)15:00~16:30

 

場所:さいたま市教育研究所

講師:指導1課指導主事

受講者:4名(教員4名)

(第4回のみ2名欠席)

領域:Ⅲ

 

概要:確かな学力の向上やいわゆる「中1ギャップ」の緩和のために、義務教育9年間を連続した期間ととらえ、一貫性のある学習指導のカリキュラムの作成に取り組みました。

 

内容: さいたま市では、平成26年度から、「さいたま市小・中一貫教育」を全ての小・中・特別支援学校において実施します。

 具体的な取り組みとしては、「さいたま市小・中一貫教育」カリキュラムに基づく小・中学校の系統性を踏まえた学習指導や、合同研修会や相互の授業参観等による小学校と中学校の先生方の交流などが挙げられます。

 そこでこの「さいたま市小・中一貫教育」カリキュラム作成部会」では、平成26年度からの全面実施に向けて、9年間を見通した一貫性のある学習指導を行うために、年間指導計画の作成や小・中学校の先生方の合同研修会などで利用できる資料の作成を行いました。

 部会では、小学校、中学校の各単元の第1回から第4回までは主に年間指導計画の作成を行いました。小学校及び中学校の先生方12名に参加していただき、小学校、中学校それぞれの視点から年間指導計画について検討を行いました。そして、今までの年間指導計画に「円滑な接続への配慮事項」を付け加え、学習内容ごとに小学校や中学校のどの単元に接続しているのかを明確にし、系統的に学習指導が行えるようにしました。

 さらに、実際に指導する際に、どのような点に留意して指導するかというポイントを吹き出し内に記述しました。

 第4回、第5回では、補助資料の作成をし、小・中学校それぞれ1つずつの単元にしぼり、細かい指導例を作成し、年間指導計画と同じように小学校や中学校のどの単元に接続しているのかを明確にし、系統的に学習指導が行えるようにしました。

 (文責:岸田 陽一)

 

3.82 2013.5.29 13:00~16:50 9.24~1.28 9:00~12:10 講座「CST授業研究(第一回~第四回)」

日時と受講者:  第一回 平成25年5月29日(水)13:00~16:50    19名(教員13名,学生6名)         

                       第二回 平成25年9月24日(火) 9:00~12:10     12名(教員11名,学生1名)

                        第三回 平成25年10月30日(水)9:00~12:10     11名(教員9名,学生2名)

                        第四回 平成26年1月28日(火) 9:00~12:10        7名(教員7名,学生0名)

場所: 第一回 埼玉大学教育学部附属中学校 第二回以降 埼玉大学教育学部講義室 

講師:埼玉大学 大学院教育学研究科 理科教育講座 准教授 小倉康

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

概要:本講座は,授業研究を通じた理科指導力向上研修会を計画・実施する実践スキルを養うため,以下の4回で構成されました。          

第一回 理科の授業研究会

第二回 理科授業を観察し分析する視点

第三回 理科の単元構想             

第四回 授業の分析と改善    

内容:第一回は,教育学部附属中学校を訪問し,研究授業および研究協議に参加しました。授業の特徴,工夫点,改善点について分析し,研究協議で得られた内容をまとめました。第二回は,理科授業を観察し分析する視点について授業事例から検討するとともに,今日の理科教育の実践的課題を整理した後,課題の克服に向けた授業の構想について協議しました。第二回と第三回との間に各自が授業を構想し,学習指導案を作成しました。第三回では,構想した授業について,実践的課題の克服に向けた工夫点や改善点を中心に協議しました。第三回と第四回との間に,授業を計画・実施し,その結果(あるいは過去の実践)を踏まえて,レポートを作成しました。構成は,1.取り組む課題,2.課題分析,3.指導の改善方策,4.指導案,5.結果と考察,6.結論とさらなる課題,としました。そして,第四回では,実施した授業をふり返り,課題状況の改善につながる授業であったかの質的な評価とさらなる改善の可能性について協議しました。最後に,今後CSTとして,学校や地域の理科教育力を向上するために,どのように授業研究を推進するかをまとめました。

 この講座では,理科授業を通じて育てる「生きる力」を科学的リテラシーとして捉え,PISA調査や全国学力学習状況調査理科の結果などから,生徒が「理科の授業の内容が分からない」「理科の勉強は嫌いだ」「理科の勉強は大切でない」「理科を勉強しても,私のふだんの生活や社会に出て役立たない」「将来の職業につながらない」のように意識している状況を,今日の理科教育の実践的課題として捉え,課題の克服につながる授業の工夫や改善を試みるというねらいがありました。受講生は,こうした課題を自身がもつ課題に組み込み,他の受講生の意見も参考にして,工夫や改善を重ねて授業を構想しました。その多くは,CST拠点校の研究授業として近隣の小中学校教員が参観する中で実施され,研究協議会も実施されるなど,充実した授業研究となりました。                                                                                                                              (文責:小倉 康)

3.83 2013.5.11 16:00~17:30 「暗号だけじゃ秘密はやりとりできない」(「科学者の芽」講座)

日 時:平成25年5月11日(土)16:00~17:30

場 所:埼玉大学 総合研究棟2階 11番講義室

講 師: 埼玉大学 大学院理工学研究科情報システム工学コース 准教授 吉浦紀晃

受講者:教員3名

領 域:Ⅰ最先端の自然科学

概 要:インターネット上で銀行の口座番号などの秘密情報をやりとりするためには、秘密情報を暗号化することで、秘密が他者にばれないようにしています。しかし、いくら暗号化していても、悪者が巧妙だと秘密情報を盗むことができる場合があります。この講座では、一見安全そうな秘密情報のやりとりが実は安全でないこと、そして、やりとりが安全かどうかをどうやって調べるかについて説明しました。

3.84 2013.5.11 16:00~17:30 「医療に役立つPET装置の話」(「科学者の芽」講座)

日 時:平成25年5月11日(土)16:00~17:30

場 所:埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: (独)放射線医学総合研究所 元チームリーダー 村山秀雄

受講者:教員1名

領 域:Ⅰ最先端の自然科学

概 要: 陽電子を利用したPET(ポジトロン放射断層撮像)装置は、がんの診断などに威力を発揮します。PET装置は生体機能の異常を見るので、体内での形状の異常を見つけ出すX線装置に比べると、より早い段階でがんや病気の元を見つけ出すことができます。今後ますます進化が期待されるPET装置を30年以上前から開発してきた経験を元に解説しました。

 

3.85 2013.5.11 13:30~15:00 「生物と元素」(「科学者の芽」講座)

日 時:平成25年5月11日(土)13:30~15:00

場 所:埼玉大学 総合研究棟1階 シアター教室

講 師: 埼玉大学 名誉教授 永澤  明

受講者:教員3名

領 域:Ⅰ最先端の自然科学

概 要: 身の回りの物質をつくっている元素。生物が生きていくためにどんな元素が必要なのか。植物は窒素やリンやカリウムや鉄を、動物はナトリウムやカリウムや鉄やコバルトを、どうやって取り込み、どのように使うのか。生命と元素のかかわりを解説した。

 

  

3.86 2013.5.8 14:40~16:30Saitama 「CST開講式開催のご報告」

Saitama CST開講式開催のご報告

平成25年5月8日(水)午後に,Saitama CST事業の開講式を挙行しました。「Saitama CST事業」は,「さいたま市教育委員会,埼玉県教育委員会,埼玉大学中核的理科教員(コア・サイエンス・ティーチャー)養成拠点構築事業」の略称です。文字通り,さいたま市教育委員会,埼玉県教育委員会,埼玉大学が共同で実施する教育事業で,独立行政法人科学技術振興機構(JST)の競争的資金を受託し,平成24年度から準備を進め,この度,関係者と受講生が一同に会して,埼玉大学にて開講式を開催するに至りました。開講式では,桐淵博さいたま市教育長,濱本一埼玉県教育局市町村支援部副部長,上井喜彦学長が主催者としてこの事業への期待や思いを含めて挨拶し,続いて支援機関であるJSTを代表して,大瀬勝寿調査役が挨拶されました。

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本事業は,地域の小中学校理科教育を牽引する中核的理科教員を養成するための本学学生と埼玉県内の現職教員向けの教育プログラムと,実際に養成されたCSTが他の理科を教える小中学校教員のために研修会の講師などとして活躍するための研修会プログラムで構成されます。1~2年間をかけて,以下図の5領域,計120時間以上の講座を埼玉大学と連携機関(さいたま市立教育研究所,さいたま市青少年宇宙科学館,埼玉県立総合教育センター)等で受講し,その実績を認定委員会で審査しCST(コア・サイエンス・ティーチャー)として認定します。埼玉大学では,教育学部・同附属小中学校,理学部,理工学研究科において,科学に強いCST教員を育成する様々な講座を実施します。さいたま市教委と埼玉県教委では,今後,CST講座で習得される高い水準の資質・能力を有する理科教員を増やし,県内各地にCST活動の拠点校を設けて研修会活動を活発化する予定です。

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開講式には,CSTの運営や講座の講師に当たる各機関の関係者32名とともに,CST候補者として教育プログラムを受講する埼玉大学生(学部・大学院生)と,埼玉県内の現職教員が27名出席しました。

JSTの支援を受けて,埼玉大学以外にも15大学がこれまでCST事業を実施しています。Saitama CSTの特徴の一つは,県内の理科教育ですでに中核的役割を果たしてきた理科教員にも一部の講座を受講してもらった上でCSTマスターに認定し,その後CST養成の指導者として活躍していただくことです。開講式には,CSTマスター候補者として,埼玉県内の理科教員11名も出席しました。

関係者紹介の後,開講式は,「これからの理科教育~横浜国立大学CST事業を実施して」と題して,横浜国立大学教育人間科学部の森本信也教授に記念講演をしていただきました。森本教授は,日本理科教育学会会長を務めておられるなど,理科教育では大変著名な方でありますが,CST事業に関しては,すでに平成21年度から4年間,横浜国立大学CST養成プログラム実施委員会委員長として,「神奈川CSTプラン」を実行してこられました。その豊富な経験を元に,Saitama CST事業の関係者と受講生に助言と示唆,今後の展望などをお話しいただきました。CST養成プログラムの標準(スタンダード)化に取り組まれ,作成された暫定版の概要についてもご説明いただきました。なお,神奈川では,CSTとして認定された教員が,様々な研修会の講師等で活躍されているとのことです。講演後,本事業の代表を務める齊藤享治教育学部長から講演への謝辞と閉会の辞を述べ,開講式は無事終了いたしました。

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Saitama CST事業を遂行するに当たり,諸々の事務を行うCST事務局(Tel: (048)714-2050,メール:cst@gr.saitama-u.ac.jp)を教育学部内に設置しています。また,ホームページ(http://cst.saitama-u.ac.jp)を開設し,受講生による受講登録,課題の提出や講師による評価,事務局との連絡に活用するとともに,講座内容や活動の一般への周知も今後充実させる予定です。新規の受講生も随時募集しています。対象者は,小・中学校の理科教員を目指す埼玉大学の学部生と大学院生(教育系・理工系は問わない),及び埼玉県下の現職教員(この場合,所属長・教育委員会の承諾が必要)です。関心の方はお気軽にCST事務局にお問い合わせください。身近に可能性のある学生や現職教員がおられれば,ぜひご紹介いただくようお願いします。特に,理工系の学部・大学院生の参加をお待ちしています。なお,大学外で行われる講座への参加に際しては,必要な旅費は事業費から支給されます。

Saitama CST事業は,始まったばかりの取り組みですが,埼玉大学が教育委員会と連携して,学校教員のリカレント教育を充実させることは,社会に開かれた高等教育機関としての大学の機能の発展につながるものと言えます。今後,関係各位のご協力,ご指導を賜れますよう,よろしくお願いいたします。

(文責:教育学部准教授 小倉 康)

3.87 2013.3.1 18:30~20:30「理科好きの子どもを育てる理科室経営」

           講座「理科好きの子どもを育てる理科室経営」実施報告

 

日時:平成25年3月1日(金)18:30~20:30

場所:さいたま市立島小学校 理科室

講師:野口 宣義(さいたま市立島小学校教諭,理科主任)

                        受講者:4名(教員4名)

領域:Ⅱ CST観察実験

 

概要:理科が大好きになるような理科室経営のポイントについて,理科室見学を通して学びます。

さらに,所属校の理科室経営の現状や課題を分析し,

課題解決に向けた方策について研究し,レポートを作成します。

 

内容:はじめに,島小学校の理科室経営の概要についての講義を行い,理科室の見学を行いました。

 島小学校の理科室では,学習したものと違った素材,違った場面や違った文脈を意図的に用意し,

児童が理科の授業で獲得した特定の知識を利用して活用する場が設けられていました。

理科で学んだことを,日常生活や実際の自然と関係付け,

活用できる子どもたちを育てようとする理科室経営の意図がうかがえるものでした。

理科室の入り口には,コンピュータや携帯電話,扇風機などを分解して内部が見えるようにした展示物があり,

マナーモードで振動する電磁石の様子が分かるなどの工夫がされていました。

また,理科室内には,火星探査機が着陸して撮影した最新の火星写真の掲示や,

日常生活にある道具を利用した手作り科学おもちゃ体験コーナーの設置等の工夫もありました。

勿論,理科の授業における観察,実験活動が主体的に展開できるよう,

機能的な理科室環境が整備されており,実験の準備や片付けの様子も紹介されました。

 質疑応答では,実験結果の交流場面での工夫やノート指導の工夫,

教材作成のポイント等について情報交換が行われました。

 受講者は,自校の理科室経営の課題と今後の改善策について検討し,

レポートを作成することを課題として終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.88 2013.2.15 9:00~10:30「小学校科学実験研修会」

日 時:平成25年2月15日(金):9:00~10:30

場 所:さいたま市青少年宇宙科学館・多目的教室2

講 師:岸田 陽一(さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事)

          中村 篤 (さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事)

          豊田 由香(さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

受講者:教員6名

領 域:Ⅲ CST観察実験

 

概 要:小学校理科の教育課程に位置づけられている学習内容や発展的な内容について、教材開発及び児童とのコミュニケーションを生かした授業実践を学びます。

主に、当館の学校連携事業「スクール・サポート・サイエンス事業」の内容(小学校3年単元名「明かりをつけよう」 小学校6年生「人と環境」)のプログラムの研修を行います。

 

内容 :実験実技研修

                        1 小学校3年 単元名「明かりをつけよう」                               

                             ・回路って何   → 電気の通り道

                         長い導線を使った回路

                         人間回路    

            ・電気を通すもの、通さないもの

                       → 金属の定義

                                       

            ・電気を作る1 果物電池・備長炭電池

                       → メロディーを鳴らす。

                    ・電気を作る2

                       → ダイナモ・手回し発電

              ・ものづくりのヒント                                                                                                                                                                                                                                                         

          2 小学校6年 単元名「人と環境」 

            ~人と空気とのかかわり~                    

            ・火力発電  水力発電  風力発電 

            ・スターリングエンジン                                                                                 

             ・ペルチェ素子    ペルチェ素子カー                                                                                  

            ・エタノールの燃焼  ・燃料電池自動車 

            ・水素爆発                                                                

                                                                                                                                         

レポート課題は、今回の研修で取り組んだ実験を活用した指導案の作成としました。                                                                                                   

(文責:豊田 由香)

3.89 2013.2.15 10:30~11:30「中学校科学実験研修会」

日 時:平成25年2月15日(金):10:30~11:30

場 所:さいたま市青少年宇宙科学館 多目的教室2

講 師:岸田 陽一 (さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事) 

           中村 篤  (さいたま市青少年宇宙科学館 指導主事)

           豊田 由香 (さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

受講者:教員6名

領 域:Ⅱ CST観察実験 

 

概 要:中学校理科の教育課程に位置づけられている学習内容や発展的な内容について、教材の使用方法や実際の授業での活用方法について学びます。

主に、中学3年生の1分野の単元「運動とエネルギー」、「科学技術と人間」で利用できる教材について研修を行い、授業の中での活用を中心とした指導案を作成することを課題とします。

                     

内 容:実験実技研修

1 大型滑車装置

・人が乗ったベンチを大きな滑車を使って引き上げる実験を行い、動滑車と定滑車の組み合わせによって、ロープを引き上げる力が変化することを実験しました。

2 エネルギー保存則実験器

・2本のレールの斜面の最高部から2個の金属球を同時にスタートさせた場合、どちらの金属球が先にレールの右端に到達するかを実験します。

・結果を予想し、自分の考えとそのように考えた理由をワークシートに記入して発表し合いました。

・2個の金属球の到達に差が生じ、予想を裏切る実験結果となり、授業で生徒に考えさせることの重要性を実感しました。

3 小型ペルチェ霧箱

・小型ペルチェ霧箱はドライアイスを使わず、氷水で冷やすことで放射線の飛跡を観察することができます。

・放射線源からの放射線の飛跡と空気中の放射線の飛跡を観察しました。

 

レポート課題は、今回の研修で取り組んだ実験を活用した指導案の作成を課しました。

 

(文責:中村 篤)

3.90 2013.2.15 12:30~14:00「プラネタリウムを活用した星空解説研修会」

日 時:平成25年2月15日(金):12:30~14:00

場 所:さいたま市青少年宇宙科学館 プラネタリウム

講 師:野平 尚彦(さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

受講者:8名(教員8名)

領 域:Ⅱ CST観察実験

概 要:小学校・中学校の理科授業における地学分野の指導において、プラネタリウムを活用して四季の主な星座を覚えたり、プラネタリウムでの指導法の留意点などを研修します。研修を通じて、今後の理科学習指導におけるプラネタリウムの活用等についてレポートすることを課題とします。

内容 :1 四季の星座について

プラネタリウムで星を投影し、それぞれの季節に見える代表的な星座について、その探し方や神話、解説上の留意点などについて研修しました。

①四季の星座の探し方

・まず各季節における目印となる星の並び(上記下線部)をまず探し、そこから芋づる式にたどっていくと星座を探しやすいことを確認しました。

春:北斗七星→北極星→春の大曲線(うしかい座、おとめ座)→春の大三角(しし座)

夏:夏の大三角(こと座、わし座、はくちょう座)→へびつかい座→さそり座→いて座

秋:秋の四辺形(ペガスス座)→アンドロメダ座→カシオペヤ座→ペルセウス座→みなみのうお座→くじら座

冬:オリオン座→おうし座→すばる→冬の大三角(おおいぬ座、こいぬ座)→ふたご座→ぎょしゃ座

②星座を伝える上での留意点

・単にお話としてギリシャ神話のみを伝えるのではなく、最新の天文ニュース(系外惑星の発見など)、西洋の絵画に描かれた神々、その星座にまつわる歴史的背景、星座を作った人々の人生を伝えることなど、児童生徒の興味関心が高まるような豊富な話題を指導者が身につけておくこと。

・教師自身が実際の星を観察し、生の感動を生徒に伝えること。

以上のような内容を、講義で学んでもらいました。

2 プラネタリウムでの指導法の留意点

実際に教師がプラネタリウムで解説する上での技術的な留意点について、研修しました。

・滑舌をよくすること。

・間を大切に。しゃべりすぎないように。

・ポインタの使用上の留意点。

・多方面にわたる豊富な知識。

プラネタリウム研修を通し、感じたことをレポートにまとめることを課題として終了しました。

(文責:野平 尚彦)

3.91 2013.2.15 14:15~15:15「望遠鏡を活用した天文分野の指導法研修会①」

日 時:平成25年2月15日(金):14:15~15:15

場 所:さいたま市青少年宇宙科学館 天体観測研究室、天体観測室

講 師:吉岡 貴和(さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

受講者:8名(教員8名)

領 域:Ⅱ CST観察実験

概 要:小学校・中学校の理科授業における地学分野の指導において、主として望遠鏡のしくみ、使い方、天体観望会の運営について学びます。天体観望会を運営する際の留意点を考察し,指導案の作成を課題とします。

内容 :はじめに講師より望遠鏡についての基本的知識の講義を行いました。

   1 望遠鏡の歴史

    1608年 オランダでメガネ職人の手によって発明された。

    1609年 イタリアでガリレオ・ガリレイが初めて夜空に望遠鏡をむけた。

          天の川が星でできていること。月面にはクレーターがあること。

          太陽には黒点があること。金星が満ち欠けすること。

          木星のまわりに衛星があり、それらが木星の周りをまわっていることなどを発見。

    1613年 日本に伝来

    現在は、大型化や国際協力の時代を迎えている。ハワイマウナケア山 すばる望遠鏡など。

   2 望遠鏡の種類

   〈望遠鏡本体〉 大きく分けると2つに大別。(他の形式もあるが…)

          ①屈折望遠鏡 凸レンズを使っている。 ケプラー式が主流

       ②反射望遠鏡 凹面鏡を使っている。ニュートン式など。

   〈望遠鏡をのせる架台〉

    ①経緯台 上下左右に動かせる。初心者向き。操作が簡単。

    ②赤道儀 星の動きに合わせ追尾

   〈望遠鏡の性能等〉

    ①集光力について

          ②分解能について

          ③倍率について

  続いて、実際の屈折望遠鏡の組み立てと操作法を研修しました。また、太陽専用の望遠鏡の操作法の研修を行いました。(図)その後、天体観望会の企画と運営における留意点等について、対象とする天体の選定や観望会を実施する時期をどうするか、安全面の配慮について協議を行い、天体観望会の指導案を作成することを課題として終了しました。

 (文責:野平 尚彦)

3.92 2013.2.15 18:00~20:00「望遠鏡を活用した天文分野の指導法研修会②」

日 時:平成25年2月15日(金)18:00~20:00

場 所:さいたま市立大砂土小学校 体育館

講 師:吉岡 貴和(さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

          豊田 由香(さいたま市青少年宇宙科学館 主任指導主事)

受講者:教員3名

領 域:Ⅱ CST観察実験 

 

概 要:小学校・中学校の理科授業における地学分野の指導において、主として望遠鏡のしくみ、使い方、天体観望会の運営について学び、さいたま市立大砂東小学校の天体観望会で実習を行います。

 

内容 :天体観望会実習(雨天の為、体育館で実施。参加者 保護者 児童200名 )

   1 事前打ち合わせ(観望会の内容 分担の確認)

   2 望遠鏡準備 組立      

   3 観望会

      開会式  ・あいさつ  

                              ・講師紹介

              ・天体についての話(見沼小学校 井出校長先生)

                           月 木星 冬の星座 冬の大三角 オリオン大星雲 すばる

      実 習  

          ○望遠鏡の仕組みについて説明 (CST) 

           ・赤道儀 星の動きに合わせ追尾

           ・望遠鏡の性能等

                                   ①    光力について

                                   ②    分解能について

                                   ③    倍率について

           ○望遠鏡の操作体験

           ・体育館の壁に貼ってある土星や月の写真を、望遠鏡で観測。

 

        4 反省会

                       ○天体観望会の企画と運営における留意点。

                       ○安全面の配慮について。

 

 

(文責:豊田 由香)