3 平成25年度
3.75 2013 6.25 9:00~12:10 講座「教授学習論からみた理科の学力保障」

日時:平成25年6月25日(火)9:00~12:10            

場所:埼玉大学 教育学部A棟201室

講師:埼玉大学 大学院教育学研究科 教授 清水 誠

受講者:12名(教員11名,大学院生1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習)

概要:本講座では,学習指導要領が求める理科の学力保障に向けて,学習科学等の知見を踏まえた最新の教授・学習論から理科の指導方法について検討した。到達目標は,理科の学力保障に向けた授業構想を授業事例を挙げてまとめることができるとしている。

内容:  

1.見えにくい現象を見える形にする可視化の工夫 

外的資源のもつ顕在性や操作可能性が問題解決に有効に働くことを学んだ。「音の学習」,「葉の付き方の学習」,「台風の動きの学習」を事例に講義・実習を行った。音の学習では,体験を通して音を児童・生徒に実感させる教材として,糸電話,音のでるコップづくり,ダンシングスネークづくりを行った。葉の付き方の実習では,模型の葉に番号をつけることが葉の配列に気付かせる学習方法として有効であることを示した。台風の動きの実習では,日本列島が書かれたクリアシートを気象衛星画像に重ね,台風の目と考えられるところに赤マジックで丸い印をつけたものを気象衛星画像ごとに作成し,このクリアシートを重ねることで台風の動きや速さが可視化することを実習した。

2.概念変容を目指した教授・学習モデルの検討

  学習者の概念形成を考慮した学習論の一つである構成主義学習論に触れながら,認知的葛藤場面を学習に導入した科学概念の形成を図るモデルとして,HashwehやTsaiの概念変容モデルを学習した。

3.協調的な教授・学習モデルの検討 

「お湯の中の泡の正体を探る」という授業事例をもとに,討論することが概念形成に有効であること。「種はできる?」という授業事例をもとに,互いに自身の認知プロセスを外化し,相互のプロセスを比較吟味させることが重要であることを学んだ。協調的な学習が認知的効果をもたらす理由は,アイディアの明確化,葛藤,協同による説明構築であることを実習を通して学んだ。

受講生の感想には,「本講義で学んだ「音の鳴る紙コップ」や「踊るヘビ」を授業でやって見せたところ,「やってみたい!」と言う声だけではなく,「どうやって音が出ているの?」とか「何でヘビが動くの?」という現象や性質について考えようとする声も聴かれた。このような教材教具が子どもの関心・意欲を高め,科学的な概念の形成を促す大切な入口だと考える。関心意欲を高め,科学的な概念の形成を促す授業を展開していきたい。」と述べられていました。                                                             (文責:清水 誠)

 

 

 

 

 

 

 

 

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