3 平成25年度
3.61 2013.7.30 9:30~16:10講座「平成25年度さいたま市小学校教育課程研究協議会」

日時:平成25年7月30日(火)9:30~16:10

場所:さいたま市青少年宇宙科学館

講師:浅野博一(さいたま市教育委員会学校教育部指導1課主任指導主事)

受講者:4名(教員4名)

領域:Ⅲ

概要: 「さいたま市学校教育ビジョン」の具現化を目指し,基本主題を<「ゆめをもち,未来を切り拓く,さいたま市の子ども」を実現する教育の推進>,小学校理科部会の研究主題を<主体的な問題解決を通し,科学的な思考力を高める学習指導の工夫改善>と設定して研究協議を行い,各学校における教育課程の適切な編成と円滑な実施に向けた方策について研究し,レポートを作成します。

内容: はじめに,担当講師が,国の理科教育の動向について,平成25年7月1日に開催された「平成25年度小学校及び中学校各教科等担当指導主事等連絡協議会」(文部科学省主催)の内容について伝達を行い,平成24年9月27日に開催された「全国学力・学習状況調査結果の活用による指導改善に向けた説明会」(文部科学省主催)の内容について確認を行いました。

次に,CST候補者2名が,小学校理科部会の研究主題を基に提案発表を行いました。芝原小学校林竜矢教諭からは,「主体的に観察実験を行う理科授業の工夫」と題し,第6学年「植物の養分と水の通り道」の内容で,下落合小学校小畑康彦教諭からは,「系統性を意識した理科学習」と題し,第6学年「電気の利用」の内容で発表を行いました。

芝原小学校林竜矢教諭は,①学習のつながりを意識した導入と単元計画,②児童の予想や考えの見える化と児童の思考に寄り添った実験計画,③児童の実験を補完するメディアの活用の3点について提案がありました。①では,第5学年「植物の発芽,成長,結実」や第6学年「人の体のつくりと働き」の学習やこれまでの生活体験を想起させ,児童の問題意識を高める単元計画について提案し,②では,3色の付箋紙を用いて,「絶対」「たぶん」「自信ない」の3段階の確信度別に児童の予想を表出させながら主体的な問題解決につなげる指導方法について提案しました。また,③では,効果的な映像資料の活用について提案しました。

下落合小学校の小畑康彦教諭は,①活動のきっかけの工夫,②子どもの問題意識を高める体験活動,③実生活との関連を意識させ実感を伴った理解につなげる学習活動の工夫の3点について提案がありました。①では,電気の利用に係る日常生活の振り返りとこれまでの体験の想起から「電気は本当に熱に変えることができるのか」といった問題を主体的に見いださせる「活動のきっけ」について提案し,②では,手ごたえの違いから電気器具が働くのに必要な電気の量の違いについて意識させやすくさせるように,手回し発電機を豆電球やプロペラ付きモーター,電子オルゴールのみでなく,「電熱線」や「電磁石」にもつないで働かせてみる体験活動について提案しました。また,③では,実生活で使用している身近な「LEDと豆電球の懐中電灯」に手回し発電機をつなげる活動から「回路」について考えさせる学習活動の工夫や,「将来住みたい部屋の照明を考える」ことから,学んだことと実生活との関連を図り,実感を伴った理解につなげる学習活動の工夫について提案しました。受講生も,レポートを作成し持ち寄り,研究協議を行いました。                                (文責:浅野博一)

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