1 平成27年度
1.28 2015.8.4 10:40~12:10「ICT活用」

講座「ICT活用」実施報告

日時:平成27年8月4日(火) 10:40~12:10

場所:埼玉大学教育学部講義室

受講者:12名(教員7名,学生5名)

講師:小倉 康(埼玉大学教育学部准教授)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習

 

概要: 観察・実験にコンピュータを活用した理科授業の展開

内容:

1.各種センサーを用いたコンピュータ計測の基礎

2.小・中学校単元で温度センサーを用いた指導例

3.パソコン、タブレット(iPad等)と連携した授業展開

課題:レポート

理科にICT機器を活用したことがない教員に向けて、紹介したい活用法をひとつ取り上げ、それを具体的な授業場面でどのように活用するか説明してください。

受講者のレポート:

○理科の4観点の教育目標別に見たICTの活用場面(小倉、2010)より考える小学校の授業場面

自然事象への関心・意欲・態度/自然事象についての知識・理解を高めるために

・小さくて見えにくいものを、大きく見せる

(顕微鏡の接眼レンズから見える倍率を画面に映し出す)

・実際に見えないもの、見えにくいものを見せる

(磁石の磁力線、電流の流れ、水蒸気、星や月、水溶液に溶けている物、酸素と二酸化炭素など)

・時間的に扱えないものを見せる

(1日の雲の流れを、定点観測によって短い時間に縮めて見せる)

・変化がゆっくりなものを、見せる

(発芽や植物の生長を定点観測によって実際に動いているように見せる)

科学的な思考・表現を高めるために

・インターネットで有用な情報を検索する

(大地のつくりで地層が見える場所の映像を探す)

・モデルや仮説を検討するためにプログラムを使って確かめたりシミュレーションする

(理科ネットワークなどからプログラムを利用する)

・観察実験の分析や一般化(データを表やグラフで処理したり数学的に解析する)

(エクセルなどのソフトを利用して、各班のデータを集約し、クラス全体の規則性としてとらえる)

・実験や観察のまとめのプレゼンテーションに使用する

(パワーポイントなどのソフトを利用する)

・自分の考えを表出したものを掲示する

(ノートに書く時間よりも早く掲示して、伝える時間を多くする)

・他者との交流に使用する

(他の人の考えを聞くだけでなく、見ることで伝わりやすくなる)

観察実験の技能を高めるために

・インターネットで観察実験データを入手する

(理科ネットワークなどからデータを利用する)

・実験観察の様子を撮影し、考察に使用する

(流れる水のはたらきの流水モデル実験を録画して繰り返し再生する)

・各種センサーを用いて計測する(コンピュータ制御)

(酸素、二酸化炭素濃度の時間経過や、気温のグラフなどを計測する)

・プログラムによって機器を操作したり制御する

(電流を流すスイッチをプログラムによって自動的に切れるようにする)

                                                                                                                              (文責:小倉 康)

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