1 平成27年度
1.61 2016.1.19 13:30~16:40「平成27年度Saitama CST事業成果発表会」

「平成27年度Saitama CST事業成果発表会」実施

 

日時:平成28年1月19日(火)13:30~16:40

場所:埼玉大学総合研究棟シアター教室

受講者:60名

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

 

概要:平成28年1月19日(火)13時30分から,埼玉大学総合研究棟1階シアター教室において,今年度Saitama CSTの事業成果発表会を実施しました。大学内外のCST事業関係者と受講生の現職教員と学生で計60名が出席しました。

開会式で,共同主催者であるさいたま市教育委員会,埼玉県教育委員会,埼玉大学がそれぞれ挨拶を行った後,本事業の実施報告を,さいたま市教育委員会(学校教育部指導1課),さいたま市立教育研究所,さいたま市青少年宇宙科学館,埼玉県教育委員会(市町村支援部義務教育指導課),埼玉県立総合教育センター,埼玉大学の順に行いました。

Saitama CST事業では,4年間に,上記6機関によってさまざまなCST(コア・サイエンス・ティーチャー)養成講座が開催され,右に示すように,学生と現職教員が講座を受講し,CST,CSTマスター,学生CSTとして認定されてきました。

 CSTやCST候補の現職教員が指導者・授業者となった研修会は,県内各地で約150回,参加した小中学校教員は約6800名に及びました。また,県内さまざまな地域の小中学校のうち36校が,CST拠点校に位置づけられ,CSTやCSTマスターの活動拠点として活用されています。

 

 

さいたま市教育委員会からは,今年度実施された全国学力学習状況調査理科のさいたま市の結果が,小中学校ともに全国平均を上回っていることは,本事業の成果の現れと考えていると話されました。

続いて,シンポジウム「Saitama CSTの今後に向けて」と題して,埼玉大学よりも早くCST事業を実施して,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の4年間の資金支援期間を終了した「神奈川CST」と「大阪府CST」について,それぞれ,横浜国立大学の津野宏准教授,大阪教育大学の任田康夫特任教授から,支援終了後の展開を中心に情報提供していただき,また,埼玉大学と同じく今年度末で支援期間が終了する「三重CST」についても三重大学の後藤太一郎教授から情報提供していただきました。いずれも,とくに資金面で困難を抱えつつ,CSTの養成と活用の継続に取り組んでいる状況でした。三重大学からは,CST事業の取り組み実績が,独立行政法人大学評価・学位授与機構の大学機関別選択評価B「地域貢献活動の状況」において,「主な優れた」6点の最初に挙げられたことが紹介されました。

シンポジウムでは,JSTのCST事業推進委員会の瀬田栄司氏から,全国で1300名を超える教員がCSTとして認定されており,今後,教育委員会の積極的な活用が期待されるとのコメントがありました。

そして,最後の1時間は,認定されたCST,CSTマスター,およびCSTと学生CST候補者の現職教員15名と学生3名が,それぞれの取り組みについて,ポスター発表し,他の参観者に説明したり,質問に応えたりして,理科教育の推進に関わる情報交換を行いました。

公開授業研究会で実施した授業での工夫点や課題に対する具体的な手立ての紹介や,特に力点を入れて研究している指導法の紹介,CSTとして小中連携に取り組んだ活動の紹介,CST講座を受講して特に印象的であった講座の紹介など,中核的理科教員にとって有用性が高い多様な情報の共有が図られました。

 Saitama CST事業は,今年度で支援期間が終了し,来年度は外部資金がない中で可能な事業を展開していくこととなります。これまでの成果が生かされ,次の発展につながるよう,皆様のご理解ご支援を賜れますようお願いいたします。

(文責 小倉 康)

 

目次 をスキップする

目次

設定 をスキップする

設定

  • ブック管理