1 平成27年度
1.44 2015.10.8 13:00~16:30「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成27年10月8日(木)13:00~16:30

場所:鴻巣市立箕田小学校

講師:鴻巣市教育委員会 指導主事 関根 努

受講者:1名(山本 泰史)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1) 公開授業 単元名「流れる水のはたらき」 小学校第5学年1組

CST候補者を授業者にして、公開授業を行う。流れる水のはたらきについての予想を確かめるために、人工の流れをつくったモデル実験をして調べさせる。流れる水と土地の変化の関係について予想や仮説をもち、条件に着目して実験結果をまとめさせる。

   (2) 研究協議 参加者 小・中学校教員35名

 

内容:(1) 公開授業

・導入で、川の氾濫の様子の動画や絵図等の映像資料を提示する等ICTを効果的に活用し、既習事項を想起させるとともに興味・関心を高めていた。

・学習課題を「カーブの内側と外側とでは、どちらが危険かを調べよう。また、なぜかも考えよう!」とし、内側と外側のどちらが危険か児童に予想をさせ、理由を考えさせていた。

・人工の流れをつくったモデルをグループごとに用意し、流れる水のはたらきについての予想を確かめる実験を行っていた。

・各グループの実験の結果をもとに、児童は考察を書き、内容を整理していた。

・書画カメラで実験の様子を映し出し、学級全体で結果を共有し、本時のまとめを行っていた。

 

   (2) 研究協議

    協議題 「小・中学校の理科教育の接続を踏まえた、理科の授業づくり」

    <視点1> 体験的な学習や問題解決的な学習を重視した指導方法の工夫

○小中の接続

・公開授業の内容は、第6学年の「土地のつくりと変化」や中学校第1学年の「地層の重なりと過去の様子」に学習がつながる。第6学年や中学校では、既習事項を生かして授業を行いたい。

・第6学年や中学校の地層の学習では、学校に保存されている「ボーリング資料」を活用することで、地下の様子を知ることができる。

・校庭にある土の山や砂場を使って流水の実験をすることが多い。理科室での実験は、流れが緩やかで、土地が削られる様子がわかりやすかった。

・中学校では、流水の働きの実験は行っていない。公開授業の観察や実験を大事に扱い、体験的に行わせることで理解を深めたい。

<視点2> 科学的な思考力や表現する力を育成する学習活動の工夫

・課題が明確だと、目的をもって観察・実験ができる。また、その後の考察やまとめについても、何を話し合い、何を書けばよいかがわかるため、課題の立て方が重要である。

・流水の働きの「侵食」等に絞ることで、観察する視点が定まってくる。教師が意図的に視点を示すことが必要である。

・小学校第5学年は、「条件制御」を学習している。公開授業でも、堤防の高さやカーブの数、流す水の量等、条件に気づかせたい。

・観察・実験では、プリントを作成して授業を行うことが多いが、単に記録や穴埋めだけにならないように、科学的な思考力や表現力を育成するようなプリントとなるようにしたい。

 

   (3) 指導講評

○小・中学校の接続

・系統性を意識せず、既習事項を把握しないため、同じような観察・実験を行っている授業が時々見られる。系統性については、学習指導要領解説等を参考にして、小・中の接続を意識して効果的に授業を行ってほしい。

・中学校の教師が「中学校までに身に付けておいてほしいこと」を理科部会で話題にし、理科室の使い方や実験する上でのきまり、実験器具の使い方等について、中学校区や市内で決め、共通理解をしておくと良い。

・小学校は、担任が全教科を教えるため、理科を専門とする教師は少ない。理科主任が中心となり、予備実験を手伝ったり、学校区の中学校教師がアドバイスをしたりしてほしい。

○授業について

・理科室の整理・整頓が行き届き、器具等の名称が写真とともに掲示されている。また、廊下にある体験コーナーは、児童が誰でも触ることができ、科学に関心をもつよう工夫され、理科への環境づくりが良い。

・50インチテレビや書画カメラ、動画等、ICTを活用していた。

・児童は、観察・実験で多くのことに気づき、プリントやノートに書いている。また、グループで気づいたことや分かったことを気軽に話し、良い雰囲気で観察や実験ができている。

・教師は、児童の発言に「なぜ」と切り返し、理由等を聞いていた。児童は、既習事項や生活経験、ニュース等を理由にして、また、科学的な言葉を使って答えることができた。

・実験は立って行っていた。普段から行っているため、自然に、当然のように行っていた。

○全国学力・学習状況調査の活用について

・各校で分析をし、問題等は文部科学省のHPに掲載されているので、活用してほしい。

・4割しかできなかった問題について、再度復習することは必要だが、7割できた問題についても、3割の児童生徒はできていないので再度確認は必要である。

・観察・実験器具については、複数回使用することが必要。体験を通して、名称や操作方法等の定着が図られる。

 

(文責 関根 努)

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