1 平成27年度
1.48 2015.6.27 9:00~13:00「CST実践力向上研修会(授業研究会)」

講座「CST実践力向上研修会(授業研究会)」実施報告

 

日時:平成27年12月4日(金)13:30~16:30

場所:秩父市立尾田蒔小学校

講師:秩父市教育委員会 教育相談員 磯田 喜次

受講者:1名(教諭 松本 尚樹)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

概要:(1) 公開授業 単元名「水溶液の性質とはたらき」 小学校第6学年2組

     CST候補者を授業者にして、公開授業を行う。金属が溶けた液を蒸発させて出てきた物質の性質をもとの金属と比較しながら調べ、記録する。その結果から、水溶液には金属を別の物に変化させるものがあることを理解させる。

    (2) 研究協議 参加者 小・中学校教員16名

 

内容:(1) 公開授業

    ・ 「5種類の水溶液の正体を探ろう」という設定で、気体が溶けているもの、固体が溶けているもの、と整理しながらそれぞれの正体を見極め、性質を調べていく活動を計画し、単元を通して児童が見通しをもって問題解決に取り組めるような学習を進めることができた。

   ・科学的な考え方や表現力を育成するための具体的な手立てとして、相手にわかりやすく伝えるための話し方、考察の書き方などを継続的に指導し、それを生かすための話し合いや発表の場面も確保されていた。

   ・児童の思いを継続・発展させるためにポートフォリオを活用し、新たな疑問から次時の課題意識へとつなげ、主体的な学習活動が展開されるよう工夫されていた。

   ・水溶液の性質や働きについての見方や考え方を深めることで、中学校における化学変化に関わる学習へのつながりを意識する内容となっていた。

   (2) 研究協議

   <視点1> 児童に見通しをもたせ、学習意欲を喚起するものになっていたか。

   ・学習過程において、個々の児童のネームプレートをマークさせて予想の明確化を図るなど、実験結果への期待感をもたせるよう工夫されていた。 

<視点2> 科学的な体験を重視し、実感を伴った理解が図られていたか。

   ・5種類の水溶液名を表示せず、既習事項や生活体験を生かしながら実験を通して問題解決ができるようにした。

<視点3> 言語活動の充実が図られていたか。

・定型文指導を通して考察を書きやすくし、話し合いも深まるよう工夫されていた。

(3) 指導講評

・既習事項を生かし、推論しながら水溶液の性質を主体的に追求できる学習活動となっていた。

・ポートフォリオの継続的活用は、授業ごとの評価だけでなく、児童の思考を継続・深化させるためにも有効な手立てとなっていた。

・ティームティーチングによる協力的な指導体制により、個別支援も充実していた。

・学習の系統性を明確にし、学力向上につなげるためにも小・中連携は重要である。

・ユニバーサルデザインの考え方を生かし、全員に分かる授業づくりを工夫したい。

 

(文責:磯田 喜次)

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