1 平成27年度
1.1 2015.5.12 15:00~16:00平成27年度Saitama CST開講式、認定証・修了証交付式

「平成27年度Saitama CST開講式、認定証・修了証交付式」を実施して

自然科学講座 小倉 康(CST事務局担当)

日時:平成27年5月12日(火)15:00~16:00

場所:埼玉大学 総合研究棟1階シアター教室

講師:埼玉大学 教育学研究科理科教育講座 准教授 岡本 和明

受講者:CST受講生出席数:14名

領域:Ⅴ 科学コミュニケーション

概要:

 平成27年5月12日(火)15時から,埼玉大学総合研究棟1階シアター教室において,今年度Saitama CSTの開講式を実施しました。大学内外のCST事業関係者と受講生の現職教員と学生で計60名が出席しました。

Saitama CSTとは,埼玉大学が,さいたま市教育委員会,埼玉県教育委員会と共同で企画運営し,JST(独立行政法人科学技術振興機構)による中核的理科教員養成拠点構築事業(CST事業)の資金援助を受けて,平成24年度から進めている事業です。埼玉大学科学教育センター(CST事務局)をハブとして,さまざまな機関が連携協力して,埼玉県内で小中学校の科学教育をサポートする中核的理科教員(CST)の育成と活動を促進し,地域の小中学校理科指導力を持続的に向上させるシステムの構築を目標としています。

CSTの認定は,大学その他で開催されるCST養成講座に参加し,課題レポート等を提出して合格と評価された講座の時間の合計が120時間以上となった受講生について,共同実施機関で組織する認定委員会の承認を経て認定証を交付するものとしています。

昨年度末で新たに12名の現職教員をCSTとして,またCSTの指導者層として位置づけているCSTマスターとして48名の現職教員が認定され,これまでの累計で22名のCSTと67名のCSTマスターが県内で養成されました。CSTマスターには,埼玉大学教育学部附属小学校・中学校の6名の理科の教員も含まれています。また,今回初めて,3名の学生がCST講座を修了し,学生CSTとして認定されました。

開講式の冒頭では,新たに認定された方々に認定証,修了証が授与されました。続いて,主催機関を代表して,さいたま市教育委員会から稲葉康久教育長,埼玉県教育局から安原輝彦市町村支援部長,埼玉大学から齊藤享治理事・副学長がそれぞれ挨拶いたました。

そして,認定されたCSTを代表してさいたま市立三室中学校の井原良展教諭と行田市立東小学校の原口昌義教諭,そして学生CSTを代表して埼玉大学大学院教育学研究科の越湖貴久さんがそれぞれ今後への抱負を含めて挨拶いたました。

最後に,細渕富夫教育学部長が挨拶され,「昨年度,CST事業が関係して県内地域で開催された授業研究会や研修会は,事務局の集計で,延べ56回,参加された小中学校教員数は計2484人に上った」との実績を紹介し,「埼玉大学の教育学部といたしましても,優れた教員の養成とともに,現職教員のさらなる成長の場として,今後,一層,学校現場とのつながりを深めて参りたい」との所信を述べるとともに,「来年度以降も,CSTの養成と活用が継続されるように,さいたま市,埼玉県とも協議しながら可能な方策を検討していきたい」と今後の継続性にも言及されました。

後半は,出席者の紹介,今年度に予定されているプログラムの紹介などを行った後,さいたま市教育委員会と埼玉県教育委員会でそれぞれグループを作り,今年度の受講者と既に認定されたCST,CSTマスターが車座となって,CST事業についてCSTの養成と活動の推進の可能性について協議を行いました。多忙な日常業務を離れて,短い時間ではありましたが,理科教育の推進への意欲や能力の高い現職教員が相互に交流し今後への展望を見出すことのできる大変有意義な時間となりました。

 科学技術振興機構からの資金援助も年々縮小され厳しさを増していますが,今年度も昨年同様,年間約200のCST養成講座が計画されています。しかし,来年度からは外部資金がない中で可能な事業を展開していくこととなります。皆様のご理解ご支援を賜れますようお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

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