3 平成25年度
3.7 2014.2.4 13:20~16:30講座「CST実践力向上研修会(実技研究会)」

日時:平成25年2月4日(水)13:20~16:30

場所:八潮市立八潮中学校

講師:埼玉県教育局東部教育事務所 学力向上推進担当指導主事 澤田一郎

受講者:1名(教員1名)

領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント

 

概要:(1)実験・実習 参加者 小・中学校教員34名

CST候補者を指導者として,「水素と酸素の化合装置」のものづくりを行う。

   (2)研究協議 

協議題「理科の授業における観察・実験活動を充実させる取組事例について」

 

内容:(1)実験・実習

     塩化ビニールを用いて,「水素と酸素の化合装置」を作製する。作製した装置に,水素及び酸素の混合気体を注入し,着火装置で化合させ水のできる様子を観察する。混合比を変えることによって,化合時の音や発火の仕方,水のでき方等が違う様子を観察する。

 

   (2)研究協議(ワークショップで行う)

    <観察・実験を充実させる上で効果のあった取組>

     ・予想-実験・観察-結果-考察の流れを徹底させる。

     ・事前実験をきちんと行い,児童生徒の実験の見通しを持つ。

     ・ひとり1匹ずつの観察が可能になるようにカブトムシの幼虫が調達できた,など,地域の協力があった。

     ・湯の温度を一定に保つ容器を工夫して作成し,安全性に配慮できた。

・児童生徒がイメージしづらい学習内容については粒子モデルやヘッドアースモデルなどの体感を通した理解につながる取組が効果的である。

     ・児童生徒に課題意識を持たせるための導入のなかで,演示実験や生徒の実生活での疑問を取り上げる。

 

    <観察・実験に係る課題及び課題解決のための取組>

     ・新指導要領にあわせた教材の整備について,理科室にあるものを整理整頓し,予算と照らして計画的に補充する。

     ・実験をグループで行うと得意な児童生徒だけで行ってしまうことがある。グループの人数をできるだけ少なくし,役割分担をして全員が関われるようにする。

     ・実験は意欲的に行うが,結果を分析したりまとめたりすることが苦手である。実験のねらいを意識させ,見通しを持って実験を行わせる。また考察は自分の考えを持つ時間を確保する。

・観察実験を進めるうえでの学習ルールの確立と徹底,ノートのまとめ方・レポートの書き方も併せて指導することが重要である。

     ・理科室掲示に観察実験の基本操作や進め方を示したものを準備し,活動中に児童生徒がヒントとして活用できるようにする。

 

   (3)指導講評

     ・作製した「水素と酸素の化合装置」での演示には十分な予備実験が必要であり,各学校に持ち帰って,教材研究を重ねることが重要である。

     ・理科の目標で小学校には「見通しを持って」,中学校には「目的意識を持って」と記述があり,問題への予想・仮説,検証計画を立てさせること,実験を通して結果を検証することが目標の達成につながる。

    ・安全管理や事故防止には十分に配慮が必要であり,予備実験や薬品管理を行って不慮の事故が無いように指導を展開することが重要である。

(文責:勝呂 真人)

目次 をスキップする

目次

設定 をスキップする

設定

  • ブック管理