3 平成25年度
3.69 2013.7.26,8.5 9:15~16:30「身近な環境と動植物を学ぶ研修会」

日時:平成25年7月26日(金)、8月5日(月)9:15~16:30

場所:県立総合教育センター江南支所

講師:田口剛、田島孝志、金井健治、島田泉(県立総合教育センター指導主事兼所員)

島田修(県立総合教育センター担当課長)

受講者:3名(教員3名)

領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法

概要: 植物培養に関する知識と技術を講義、実験を通して習得を図りました。培地の作製と作製した培地を使用して食虫植物等の組織培養を行いました。また、土壌生物の採集方法や観察実験、土壌生物の採集に必要な装置の作製をしました。さらに、植物の分類と観察実験、植物標本の作製をしました。

内容: 1日目の午前中は、環境問題とバイオテクノロジーの関わりを生物多様性の内容を含めて講義をしました。また、植物の生育に必要な元素やホルモンについて理解を深めました。

次に、2種類の培地の作製実験を通し、実験器具の操作を確認しました。

午後は、あらかじめ用意しておいた土壌生物の観察と分類を行いました。また、自身で土壌を採取してきてその中から土壌生物を採集する方法や、採集された土壌生物により自然の豊かさをはかる方法、実際に土壌生物を採集するために必要な器具の作製、プレパラートの作製をしました。

2日目の午前中は、クリーンベンチ内で食虫植物やラン科植物の継代培養をし、無菌操作の技術を研修しました。さらに、無菌状態で育てた植物を鉢に植え替える順化の方法を研修しました。

午後は、葉の特徴を捉え植物名の同定をする観察実験を行い、さらに、植物標本をあらかじめ用意しておいた植物で作製しました。

研修会の最後に専門研修として参加した教員とともに今回の研修内容を学校でどのように生かすかグループ協議をして発表をしました。

継代培養した植物や順化した植物、土壌生物のプレパラート、植物の標本は学校で実際に教材として使用してもらうために持ち帰っていただきました。

レポート課題としては、校内の土壌生物を採集し、自然の豊かさをはかる。または、校内の植物で標本を作製し、特徴や特性をまとめる。いずれかを提出していただきます。

受講生の感想には、「もらった教材で、すぐに理科指導にいかしたい」「実験が多く興味深く研修を受けられた」など、観察や実験で活用できるという内容がありました。

(文責:田口 剛)