1 平成27年度
1.30 2015.8.5 9:00~12:10「物理学実験Ⅱ」
講座「物理学実験Ⅱ」実施報告
日時:平成27年8月5日(水)09:00~12:10
場所:埼玉大学教育学部B棟3階 物理学弟1実験室
講師:近藤一史(埼玉大学教授)
受講者:8名(教員3名、学生3名)
領域:Ⅱ 理科好きを増やす魅力的な観察実験法
概要:「科学とことば」、「物理実験に必要な工作技術」というテーマで講義を行った。
1.「科学とことば」
平成20年学習指導要領においては、小・中学校どちらにおいても、「言語活動」についての記述がある。どのような「言語活動」を行うかは、あまり明確ではなく、様々である。
本講座では、「科学とことば」(担当者が大学で行っていた、「科学と教育」の講義で行っていた内容)を元に、「読んだ者が同一の解釈ができる文章」をテーマに講義を行った。木下是雄著の「理科系の作文技術」について紹介するとともに、担当者が長年レポート採点を行って気づいた点や、教員として、注意すべき点などについての考えを述べた。
2.「物理実験に必要な工作技術」
理科における電気の分野は、小・中学校どちらにおいても学習する。これらの実験教材では、配線コードの断線、接触不良などがしばしば生じる。これらをきちんと修理しなければ、実験を上手く行うことはできない。
本講座では、電気工作の基本である「半田づけ」の実習を行った。CSTを目指す者にとっては、必須の工具であると考え、個人所有できるように予算から支給することにした。
基本的かつ必須の作業として、導線(配線コード)のつなぎ合わせから始めた。ビニールテープではなく、熱収縮チューブによる絶縁についても紹介した。次に、実験で使用頻度の高い、ミノムシクリップ、バナナプラグなどの半田付けの実習を行った。
写真(受講生のレポートより):支給した半田ごてセットと作製したミノムシ、バナナクリップつきコード(左)ならびに作業風景(右)
(文責 近藤一史)