1 平成27年度
1.63 2016.2.4 13:40~16:30「CST実践力向上研修会(実技研修会)」
講座「CST実践力向上研修会(実技研修会)」実施報告
日時:平成27年2月4日(水)13:40~16:30
場所:春日部市立八木崎小学校
講師:埼玉県教育局東部教育事務所 舘野 俊之 指導主事
受講者:1名(教員1名)
領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント
概要:(1)実技実習 参加者 小学校教員 22名、中学校教員 14名
CST候補者が、透明ビニール管の中で、水素を安全かつダイナミックに燃焼させる装置を参加者につくらせた。実際に化合させる実験を行わせ、大きな音とともに、透明な管の中を炎がはしる様子を観察させた。小学校6年生「燃焼のしくみ」、中学校2年生「化学変化と原子分子」の学習に活用し、小中連携を図った。
(2)研究協議「理科の授業における観察・実感活動を充実させる取組事例について」
持参したレポートをもとに、テーマに沿ってワークショップ型研究会を実施した。
内容:(1)実技実習
塩化ビニールを用いて、「水素と酸素の化合装置」を作成し、装置に、水素及び酸素の混合気体を注入し、着火装置で化合させ水のできる様子を観察した。混合比を変えることによって、化合時の音や発火の仕方、水のでき方等が違う様子を観察する。また、小学校6年生「燃焼のしくみ」、中学校2年生「化学変化と原子分子」の学習に活用し、小中連携を図った。
(2)研究協議
1 観察・実験を充実させる上で効果のあった取組事例について
・事象提示、問題発見、予想・仮説、観察・実験、結果、考察など学習過程を確立させる。
・一人一人が実感を伴った理解ができるように、実験の個別化や役割を明確にする。
・生物の観察においては、観察の視点をはっきりさせる。
・ICTの活用を図り、映像の活用、モデル化の充実をはかる。
2 観察・実験に関わる課題及び課題解決のための取組事例について
・課題:地学系の単元における観察の難しさ。
・課題:児童の実験を安全かつスムーズに進めさせるために必要な予備実験の時間確保。
取組:各学年の理科部員を中心に、学年で一緒に行えるような工夫と理科室の整備。
取組:視聴覚資料は一斉指導にも調べ学習にも活用できる。
・課題:沸騰する温度の測定では、100℃にならない。
取組:デジタル温度計や温度計が冷えないようにするためフラスコを使うとよい。
(3)指導講評
・経験のある教員から若手教員への知識・技能の伝達を校内研修等で行う。
・授業に課題意識や目的意識をもたせることは、授業の質を高める上で重要である。
・観察・実験において、安全指導の徹底をしてほしい。
(文責:秋山 法之)