1 平成27年度
1.12 2015.7.15~10.30 9:00~17:00 「小学校初任者指導研修」
講座「小学校初任者指導研修」実施報告
日時:【第1回】平成27年7月15日(水) 13:00~17:00
【第2回】平成27年9月17日(木) 13:00~17:00
【第3回】平成27年10月20日(火) 9:00~17:00
平成27年10月23日(金) 9:00~17:00
平成27年10月27日(火) 9:00~17:00
平成27年10月30日(金) 9:00~17:00
※ 第3回は、4日間のうち1日以上参加する。
場所:埼玉県立総合教育センター
講師:安田 修一、山田 信也、杉田 勝(県立総合教育センター指導主事)
他小中学校教員のべ28名
受講者:教員4名
領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習
概要: 小学校初任者研修の指導者のアシスタントとして、研修で使用する教材やテキストを作成し、初任者研修の企画・運営を行う。また、研修の準備、片付け、実習中の補助など研修がスムーズに進行するよう支援する。
(具体的な内容) 【第1回】(7月15日)テキスト作成、教材準備 研修で使用するテキストの作成を行った。小学校の指導で必要な観察・実験器具の使用方法や安全指導など基本的な内容とした。 [テキストの内容] 〈化学分野〉 ・理科授業での安全指導 ・アルコールランプの使い方 ・試験管の扱い方 ・薬品の安全な取扱い方 ・サーモインクを使った実験 ・問題解決的な学習の進め方 〈物理分野〉 ・簡易検流計の使い方 ・電池の直列つなぎと並列つなぎ ・回路図の描き方 ・手回し発電機の使い方 ・コンデンサーの使い方 〈生物分野〉 ・顕微鏡の使い方 ・双眼実体顕微鏡の使い方 ・ルーペ、虫めがねの使い方 ・気体検知管の使い方
【第2回】(9月17日)指導者との打ち合わせ 小学校初任者研修の指導者の教員と実習内容について打ち合わせを行った。CST受講者が作成したテキストをもとに予備実験を行いながら、内容について検討し修正した。
【第3回】4日間のうち1日以上参加 (10月20日・10月23日・10月27日・10月30日)小学校初任者研修 初任者を4つのグループに分け、それぞれ65分間ずつ実習を実施した。CST受講者は、研修全体の運営や実習の準備、実習の指導者のアシスタントとして活動した。 [実習内容] 〈化学分野〉 ・理科授業での安全指導を全般についての講義を行う。 ・マッチの擦り方を丁寧に説明したあと、アルコールランプに火をつける操作を行う。 ・実験台にこぼれて燃えているアルコールを消火する。 ・サーモインクを使って熱の移動の様子を観察する。 〈物理分野〉 ・ソケットなしで豆電球を光るよう回路をつなぐ。 ・直列回路をつくる。 ・並列回路をつくる。 ・簡易検流計で電流の値をはかる。 ・回路図をつくる。 ・手回し発電機を使った実験を行う。 ・コンデンサーの使い方を調べる。 〈生物地学分野〉 ・顕微鏡及び双眼実体顕微鏡の使用方法について講義を行う。 ・顕微鏡で微生物(ミドリムシ)やセンダングサ、花粉等を観察する。 ・ジャガイモにヨウ素液をたらし、デンプン粒を観察する。 ・双眼実体顕微鏡で火山灰を観察する。 ・気体検知管を使って、酸素と二酸化炭素の濃度を測る。 |
研修を受ける小学校初任者の中には、中学校以来実験や観察を経験していないことや、現在理科の授業を行っていないことなどから、理科を指導することに不安を抱えている者が多くいる。今回の研修は、CST受講者を中心とした企画運営によって、きめ細やかな指導ができた。作成したテキストの内容も、実際の理科の授業ですぐ使える実習内容が多く記載されていた。また、理科の指導方法についても、問題解決的な授業の流れを中心に説明しており、初任者が理科を指導するうえでの基礎的、基本的な内容を研修する機会となった。
(文責:安田 修一)