1 平成27年度
1.9 2015.6.30 9:15~16:30 「小学校理科指導力向上研修会」
講座「小学校理科指導力向上研修会」実施報告
日時:平成27年 6月30日(火) 9:15~16:30
場所:埼玉県立総合教育センター 化学室 生物・地学室 物理室
講師:小野塚 雄彦(草加市立花栗南小学校教諭)
原口 昌義(行田市立東小学校教諭)
杉山 直樹(埼玉大学附属小学校教諭)
山田 信也(県立総合教育センター指導主事)
受講者:教員3名
領域:Ⅱ CST観察実験
概要: 将来、理科教育を推進しようとする小学校教員50名を対象に、基礎的な知識や技能を活用できる観察実験の指導の仕方や、思考力・表現力を高める授業づくりに関する研修を実施する。ベテラン教師の指導方法を学ぶとともに地域あるいは県内の理科教育の推進者としての資質の向上を図る。
(具体的な内容) ①演習「知識構成型ジグソー法による協調学習」 県教育委員会が東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携して、「協調学習」という学習方法による授業の在り方を研究・実践してきたことを紹介し、実際に資料を使って、知識構成型ジグソー法を体験し、指導方法を学んだ。 ③実習「化学分野」 第5学年「物の溶け方」、第6学年の単元「水溶液の性質」を中心に実験を行い、子供の「なぜ?」を引き出す導入や予想の立てさせ方など指導方法について説明するとともに、ノートのまとめさせ方についても紹介した。 ④「生物・地学分野」 顕微鏡の使い方や観察方法を説明し、水中の小さな生き物や、着色液を使ってセロリの道管の観察を行った。観察する上での指導上のポイントなども説明した。また、第5学年「動物の誕生」の教材であるメダカの卵の効果的な採集器具の紹介と製作も行った。さらに、理科室の整備・管理についても説明した。 ②「物理分野」 第3学年「ゴムの働き」と「磁石の性質」、第5学年「電磁石の強さ」についての実践事例の紹介と実験を行い、児童に予想を立てさせたり考えさせたりする指導方法について説明した。あわせてノート指導、他の分野での実践事例の紹介も行った。 |
この研修を通じて、「明日からの授業で使える教材を紹介してもらい、すぐ実践してみたい。」、「子供たちの興味を引き出し、揺さぶりを与える導入の仕方、授業の流れやノート指導などについて学ぶことができた」、「ジグソー法を経験し学びあう喜びを体感した。子供たちに経験させたい。」等の感想が多く記載されており、指導力向上につながった。
(文責:杉田 勝)