2 平成26年度
2.13 2014 7.15 9.25 10.24,28,31 11.11 H26 講座「小学校初任者指導研修」実践報告
H26 講座「小学校初任者指導研修」実践報告
日時:【第1日】平成26年 7月15日(火) 13:00~17:00
【第2日】平成26年 9月25日(木) 13:00~17:00
【第3日】平成26年10月24日(金)・28日(火)9:00~17:00
平成26年10月31日(金)・11月11日(火) 9:00~17:00
(4日間のうち1日以上参加)
場所:埼玉県立総合教育センター
指導者:小中学校教員(10年以上の経験者)24名
県立総合教育センター指導主事 4名
受講者:教員6名
領域:Ⅲ 小中学校実践理科指導法・マネジメント実習
概要:小学校初任者研修の指導者のアシスタントとして、研修で使用する教材やテキスト
を作成し、初任者研修の企画・運営を行う。また、研修の準備、片付け、実習中の
補助など研修がスムーズに進行するよう支援する。
内容
【第1日】(7月15日)
テキスト作成、教材準備
研修で使用するテキストの作成を行った。小学校でおさえてほしい観察・実験器具の使い方や理科授業での安全指導など基本的な内容にした。
[テキストの内容]
〈化学分野〉
・理科授業での安全指導・アルコールランプの使い方・試験管の扱い方
・薬品の安全な取り扱い方・サーモインクを使った実験・問題解決的な学習の進め方
〈物理分野〉
・簡易検流計の使い方 ・電源装置の使い方 ・電池の直列つなぎと並列つなぎ
・回路図の書き方 ・手回し発電機の使い方 ・コンデンサーの使い方
〈生物分野〉
・顕微鏡の使い方 ・双眼実体顕微鏡の使い方 ・ルーペ、虫めがねの使い方
・気体検知管の使い方
【第2日】(9月25日)
指導者との打ち合わせ
小学校初任者研修で指導する指導者の方と実習内容について打ち合わせを行った。CSTの先生方が作成したテキストをもとに観察・実験を行いながら、内容について検討し修正した。
【第3日】4日間のうち1日以上参加
(10月24日165名・10月28日176名・10月31日180名・11月11日196名)
小学校初任者指導研修
初任者をA~Eの5つのグループに分け、それぞれ1時間ずつ講義・実習を行った。
[講義内容]
問題解決的な学習を中心に、理科の基本的な授業の進め方について講義した。また、
実感を伴った理解を図るために、音の実験を行った。
[実習内容]
〈化学分野〉
・マッチの擦り方をていねいに説明したあと、アルコールランプに火をつける操作を行う。
・試験管に沸騰石と水を入れ、アルコールランプで加熱する。
・塩酸を10倍にうすめる。
・試験管を試験管ブラシで洗う。
・サーモインクを使って熱の移動の様子を観察する。
・問題解決的な学習の進め方について説明する。
〈物理分野〉
・ソケットなしで豆電球を光るよう回路をつなぐ。
・直列回路をつくる。
・並列回路をつくる。
・簡易検流計で電流の値をはかる。
・電源装置とつないで電流の大きさをはかる。
・回路図をつくる。
・手回し発電機を使った実験を行う。
・コンデンサーの使い方を調べる。
〈生物分野〉
・顕微鏡で微生物(ミドリムシ)と花粉を観察する。
・ジャガイモにヨウ素液をたらし、デンプン粒を観察する。
・双眼実体顕微鏡でセンダングサや火山灰を観察する。
・ルーペ、虫めがねで植物を観察する。
・気体検知管を使って、酸素と二酸化炭素の濃度をはかる。
研修を受ける小学校初任者の中には、理科を苦手とする教員も多く、中学校以来実験・観察を行っていない、あるいは理科の授業をもっていないなど、理科を教えることに不安をもっている者もいる。そのような中で、今回の悉皆研修は、CST受講者の方たちを中心とした企画運営により、きめ細やかな指導ができた。作成したテキストの内容も、実際の理科の授業ですぐ使える実習内容が多く記載されていた。また、理科の指導法についても、問題解決的な授業の流れを中心に説明しており、初任者にとっては大変わかりやすく、役に立つ研修を展開することができた。
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(文責:鈴木 香織)