2 平成26年度
2.11 2014.7.10 9:15~16:30「小学校理科指導力向上研修会」
講座「小学校理科指導力向上研修会」実践報告
日時:平成26年 7月10日(木) 9:15~16:30
場所:埼玉県立総合教育センター 化学室 生物・地学室 物理室
講師:小野塚 雄彦(草加市立花栗南小学校 教諭)
土屋 広(所沢市立若松小学校 教諭)
柿沼 宏充(羽生市立須影小学校 教諭)
鈴木 香織(県立総合教育センター 指導主事)
受講者:教員1名
領域:Ⅱ CST観察実験
概要:教職経験10年未満の各学校で理科教育を推進している小学校教員50名を対象に、基礎的な知
識や技能を活用できる観察実験の指導の仕方や思考力・表現力を高める授業づくりに関する研修
を実施する。ベテラン教師の指導方法を学ぶとともに地域あるいは県内の理科教育の推進者とし
ての資質の向上を図る。
内容:
〈演習〉「知識構成型ジグソー法による協調学習」
県教育委員会が東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携して、「協調
学習」という学習方法による授業の在り方を研究・実践してきたことを紹介し、実際に資料を使って、
知識構成型ジグソー法を体験し、指導方法を学んだ。
〈実習〉A~Cの3つのグループに分かれて、「化学・物理分野」、「生物・地学分野」、「外部組織との連
携」をテーマとした観察・実験を行った。
①「化学・物理分野」
6年生の単元「電気とその利用」や「ものの溶け方」、4年生の単元「もののあたたまり方」を中心
に観察実験を行い、指導方法なども紹介した。アイスボールやサーモインクなど、ふだん使ったこと
のない教材なども紹介し、教員の興味を引いていた。また、ジグソー法の指導方法等も取り入れな
がら、実験を行った。
②「生物・地学分野」
顕微鏡の使い方や観察方法を説明し、水中の小さな生き物やツユクサの気孔の観察を行った。また、
着色液を使ってセロリやアスパラガス、ブロッコリーなどの道管の観察を行った。また、観察する上
での指導上のポイントなども説明し、スケッチの仕方についても指導した。月のモデルなどの教材も紹介した。
③「外部組織との連携」
木の葉化石園から化石を取り寄せ、実際に化石を発掘する作業を体験した。また、所沢市内の小学校と「井の頭自然文化園」との連携した取組などを紹介し、標本作りを体験した。JAXAとの連携の仕方や県立総合教育センターのダジックアースなども説明し、学校教育に有効な活用法を紹介していた。
この研修を通じて、「明日からの授業で使える教材を紹介してもらい、すぐ実践してみたい。」、「外部の組織と連携して、様々な教材を扱って授業を行いたい。」、「ジグソー法を取り入れてみたい。」等の感想が多く記載されており、指導力向上につながった。
(文責:鈴木 香織)